MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Maud Lindstrom / Strategivisor for karlekskritiker

2009-04-21 00:03:43 | ジャケ買い

アルバム・タイトルを正確に綴ると
「Strategivisor för kärlekskritiker」。

スウェーデン・ヨーテボリの吟遊詩人で
シンガー・ソングライターのMaud Lindström。
05年の作品で初のフル・アルバム。
フェミニストでバイセクシャルらしいです。

パチンコを手に持ち、ひびの入ったハートが4つ。
ジャケットのイラストに負けてしまい
音楽の方はほとんど聴かずに購入しました。

ジャケットのイメージとはやや違う
ごく普通のアコースティック・ソングです。
スウェーデン語で歌っていて
その語感から受ける印象のせいか
少し不思議な世界です。
Hello Saferideを聴いた後にSäkert!を聴くと
感じるものをここでも感じてしまいます。

MySpaceでも聴ける
レスビアン・セックスを歌っていると思われる
「Hyllningsvisa till lesbiskt sex」という曲が
じっくりと聴かせてくれて良いです。
いろんなタイプの曲がありますが
この曲のようなスローで切ない曲が一番しっくり来ます。

辞書で個々の単語を調べてみても
なかなかズバリと引っかかってくれないので
歌詞の内容がかなり気になります。

MySpace ↓
http://www.myspace.com/maudlindstrom
オフィシャル・ページ ↓
http://www.maudlindstrom.com/
英語でのインタヴュー ↓
http://hem.bredband.net/kappe/maudeng.htm

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Louis Philippe / Appointment with Venus

2009-04-07 02:11:30 | ジャケ買い

ベルギーのCrepusculeレーベルで
The Border Boys~The Arcadiansとして活動していた
Philippe AuclairがLouis Philippeを名乗って
élから86年に発表したソロ・デビュー作。
ジャケ買いとはいっても
これはもちろん、内容も納得して購入した1枚です。

Louis Philippeの作品は
結局最初の6枚までしか聴いていないので
とても熱心なファンとはいえないのですが
あえて言わせてもらえば
曲の美しさという点では、ジャケット同様このアルバムだと思います。

いかにもフレンチな「La Pluie Fait des Claquettes」
物悲しくて美しい「Man Down the Stairs」「The Orchard」
唯一ポップな「Heaven is Above My Head」など
とくにA面の流れはほぼ完璧です。

B面も、ボサノヴァ・タッチの「Touch of Evil」
アルバム中で一番綺麗な「Angelica My Love」
ラストの「Fires Rise and Die」と
息を呑むほど美しい曲がそろっています。

翌87年に一部収録曲を加えて曲順を変えた
鐘のジャケットの日本盤「Passport to the Pogie Mountains」が
発売されているため、日本では「Appointment~」は
やや存在感が薄いような気がします。

しかし「Passport~」の方はシングル曲などを
無理やり詰め込んでしまった感が強く
やや明るめの「You Mary You」「Like Nobody Do」も入っています。
選曲が全体の印象を散漫にしてしまった感じは否めません。

余談ですが、その少し後の88年に
ひょんなことから競馬をすることになってしまったのですが
何もわからないので名前で選ぼうということになって
最初に買ったのが「サクラアンジェリカ」という馬でした。
もちろん「Angelica My Love」から連想しました。

試聴はこちらで。
いま気がつきましたがCDは2曲ボートラ付きです。

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The Wannadies / Skelleftea 1989-1994

2008-06-24 23:42:51 | ジャケ買い
タイトルは文字が化けてしまうので最後は「a」としましたが、正しくは「Skellefteå」です。言わずと知れたスウェーデンの人気バンドThe Wannadiesの初期ベスト・アルバムです。

実は90年代のスウェディッシュ・ブームの洗礼を受けていないので、個人的には少しピンと来ない部分もありますが、このジャケットはなんとも良いセンスで3本指に納まるくらい大好きです。

タイトルのSkellefteå(シェレフテオ)はThe Wannadiesの出身地、北部スウェーデンの小さな都市です。収録曲のうち好きなのは「You and Me Song」と「My Home Town」ですが、一般的な人気もここらへんなのかなと思います。

「You and Me Song」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=H4D5N0vqFXw
「My Home Town」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7d3OK6RkjTQ
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<ジャケ買い>Au Revoir Simone「The Bird Of Music」

2008-01-29 23:54:19 | ジャケ買い

ニューヨーク・ブルックリンの女性3人組、Au Revoir Simoneの昨年発売された初のフル・アルバムです。Rallyeの日本盤ジャケット(こちら)も良いですが、それ以上に素敵な3人の後姿が写ったMoshi Moshiレコーズのものです。

基本は3人によるキーボードとヴォーカルですが、ドラム、チェロ、ヴァイオリン、トランペットなどの楽器も実に効果的に取り入れています。

過去に数曲聴いたことがありましたが、アルバムを通して聴いてみると予想以上に良かったです。それまではやや輪郭が弱いと思っていましたが、全くそんなことはなかったです。やや淡めのエレクトロ・ポップといった感じで、ヴォーカルが少し清楚で可愛らしいです。そんな中にあって、ピコピコが印象的な2曲目の「Sad Song」が気に入りました。

「Sad Song」↓
http://www.youtube.com/watch?v=0k8SVTV-GWc
「Fallen Snow」↓
http://www.youtube.com/watch?v=I4kbYp0gz10
「Dark Halls」↓
http://www.youtube.com/watch?v=nW1aQvlGDfo
MySpace ↓
http://www.myspace.com/aurevoirsimone 

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<ジャケ買い>Girlfrendo「Surprise! Surprise!」

2007-12-22 02:44:16 | ジャケ買い

現在、Love Is Allの名前で活躍するスウェーデン・バンドの前身バンド、Girlfrendoの98年発売のファースト・アルバムで、正確には「Surprise! Surprise! It's Girlfrendo」のタイトルです。

ジャケットにも惹かれますが、サウンドの方もかなり良いです。適度にパンキッシュな面がありながら、フレンチ・ポップを思わせるようなオシャレな雰囲気も持っています。収録曲では「Delicatessen」「Make Up」の2曲がとくに気に入っています。

この後、01年にはグッと大人っぽくなったセカンド・アルバム「So You Are Here Again Shadow?」を発売しています。そのアルバムにも収録されたシングル「Vivid Confusion」も素敵なジャケット(こちら)に釣られて買ってしまっています。この曲はとてもドリーミーな曲で、歌詞の「eat the rainbow with the spoon」という可愛らしい表現が印象的です。

このセカンドの後、次はどんな展開になるのかと楽しみにしていたら、Girlfrendoのパンキッシュな面を強調したようなLove Is Allの名前で大化けしてしまいました。

MySpace(4曲目が収録曲) ↓
http://www.myspace.com/girlfrendo

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<ジャケ買い>Corduroy Utd.「Oh Eira」

2007-10-29 00:32:46 | ジャケ買い

木の茂る緑の中に置かれたアイロン台とアイロン。上の方の赤の横線がアクセントになっています。電源はどこから取っているのだろうなどと要らぬ心配をしてしまいそうですが、結構インパクトの強いジャケットです。スウェーデンの7人組の04年作品です。今年3月にHMVの300円均一セールで購入しました。

Corduroy Utd.は02年に4曲入りデビュー・シングル「Behind My Back」をSummersoundから発表していますが、この時フロントマンのGustav Ågrenはまだ15歳だったそうです。それから2年後の04年にLabradorからリリースされたのが「Oh Eira」で、現在のところこのバンド唯一のアルバムです。

「Kingsize Vol.2」と「Labrador 100」というLabradorの2つのコンピレイション盤で収録曲の「Daddy's Boy」と「In A Dream」が聴けますが、この2曲は元気で若さ溢れる似たタイプの曲でした。アルバム通して聴いてみると、爽快なネオアコ・ナンバーからDexy's Midnight RunnersやThe Housemartinsなどを彷彿させるソウルフルな曲、ボサノヴァ・タッチの曲もあったりと結構ヴァラエティーに富んでいます。ナイーヴな男性ヴォーカル、軽快なトランペット、キラキラしたギター・サウンド、そしてハンドクラップや女性コーラスも気持ちの良い瑞々しい曲が11曲並んでいます。今まで聴いてきたなかではThe Newcoloursのファーストに少し雰囲気が似ているかなと思いました。ジャケ買い大成功です。

MySpaceで聴ける4曲中3曲がこのアルバムの収録曲です。もしこれらの曲が気に入りましたら、リンクの貼ってあるオフィシャル・ページの方も訪れてみてください。なんとここにはほとんどの曲のMP3ファイルが置いてあります。4曲入りシングル「Behind My Back」(これもジャケが最高)のピュアさには脱帽です。

MySpace ↓
http://www.myspace.com/corduroyutd 
オフィシャル・ページ ↓
http://konstochvanligasaker.se/corduroyutd/index.php?text_id=2

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<ジャケ買い>Suzanne Vega/ST

2007-08-17 02:15:37 | ジャケ買い
85年のデビュー作。その年の夏に当時行きつけの町田の輸入盤レコード店で、ジャケ買いというよりは衝動買いです。簡単なコメントが付けられていて、そこに「アコースティック」という表現がありました。当時、この言葉には本当に弱かったです。店の人と少し言葉を交わして即買いでした。

オープニングの詩の朗読と歌の中間のような「Cracking」から衝撃的でした。以下、地味ながらも味のあるA-2、キャッチーなA-3、フォーキーで詞とサウンドが斬新なA-4、ロック寄りのA-5とB-1、ストリングスがきれいなB-2、ストーリーテリング風の名曲B-3、ヴォーカルが迫力あるB-4、ファンキーでブルージーなB-5と、全く違ったタイプの曲が並んでいて捨て曲なしです。全体的にはフォーキーでアコースティックながらも、どの曲も適度の緊張感を持っているアルバムです。ヴォーカルは最初こそ少し弱い感じがしましたが、聴くうちに段々と説得力のある歌に変わっていったのが不思議です。おそらく深みのある詞がジワジワと心に沁み込んできたのだと思います。

A-1 Cracking http://www.youtube.com/watch?v=OBEbgXu8bUk
A-2 Freeze Tag
A-3 Marlene on the Wall http://www.youtube.com/watch?v=casdcfvTFdg
A-4 Small Blue Thing http://www.youtube.com/watch?v=re1M7DmISns
A-5 Straight Lines http://www.youtube.com/watch?v=CFxknVXxEOU

B-1 Undertow
B-2 Some Journey
B-3 Queen and the Soldier http://www.youtube.com/watch?v=Dt0sXRBLfJM
B-4 Knight Moves
B-5 Neighborhood Girls http://www.youtube.com/watch?v=PD24RgtBn8M

翌86年には日本盤も発売になり、一部ではそこそこ話題になりましたが、一般的に彼女が有名になったのはセカンド・アルバムの「Solitude Standing」と、そこからのヒット・シングル「Luka」です。セカンドではバンド・スタイルに挑戦し、その後もダンスビートを取り入れたりと常に実験的なサウンド・アプローチを続けていますが、彼女の本質を知るうえで重要なのはこのファースト・アルバムです。個人的には現在までの生涯ベスト・アルバム5指に入る名盤です。

今年に入ってニューヨークをテーマにした6年ぶりの7作目「Beauty & Crime」を発表していますが、そこに収録されている「New York Is A Woman」は初期の頃も感じさせてくれる良い曲です。

MySpace↓
http://www.myspace.com/suzannevega
New York Is A Woman↓
http://www.youtube.com/watch?v=32wzah2nmHY
http://www.youtube.com/watch?v=mS8FdOa1WuY
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<ジャケ買い>Ween「Chocolate And Cheese」

2007-08-03 01:55:53 | ジャケ買い
ジャケ買い1回目はこのアルバム。かなり強烈です。しっかり「ADVISORY」表記もあります。

米国ペンシルヴァニア州ニューホープの変態ポップス・デュオ、94年の作品でメジャー移籍第2弾です。音楽性は全く違いますが、昨日のNatalie Merchantと偶然同じElektraからのリリースです。

肝心の中身の方も他の追随を許さない、ひねくれ度100%のポップスで、いろんなタイプの曲が並んでいます。なかでも「What Deaner Was Talkin' About」はいい曲。この曲と、00年の「White Pepper」に収録された「Stay Forever」は個人的な名曲です。

ちなみに裏ジャケは背中です。

Freedom of '76のPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=RT-IOkVP4B4
Voodoo LadyのPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=XO5R_OSZvoc
What Deaner Was Talkin' About ↓
http://www.youtube.com/watch?v=--9Swx1Xbjc
Baby Bitch↓
http://www.youtube.com/watch?v=Eetk2Ue4xbo
The HIV Song↓
http://www.youtube.com/watch?v=Y2Lr0_-wC00

参考:Stay Forever↓
http://www.youtube.com/watch?v=DIwokyGGGrY
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