MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

ネットで見つけた新アーティスト

2007-09-30 23:27:32 | 新アーティスト・新曲

《Pinto》
スウェーデン・イエテボリのAndreas Magnussonという男性のワンマン・バンドで、9月26日にデビューCD「Hook Me Up」【写真】が発売になりました。悲しみについて歌った13のハッピー・ソングが収録されているとのことです。MySpaceにもあるAnna Järvinenという女性とのデュエット曲「Iron And Rust」がなかなか良いです。
http://www.myspace.com/pintopintopinto
採点:★★★★★★★★☆☆ 

《Shooting John》
スウェーデン・マルメの6人組。9月4日にセカンド・アルバム「Happiness +/- 」が発売になっています。ジャケット(MySpace参照)の印象からもっとアヴァンギャルドな音を想像しましたが、なかなかメロディアスなポップ/ロックです。男性ヴォーカルはやや渋め。10月にはニューヨークを中心に米国東海岸でライヴです。
http://www.myspace.com/shootingjohn
採点:★★★★★★★☆☆☆ 

《Patience Please》
今秋にHappy Happy Birthday To Me Recordsからデビュー・アルバム「Fleeting Frequencies」が発売になる米国・シアトルの4人組。荒削りながら若々しさとかわいさが同居した、いかにもインディーズといったサウンドです。少しチープながらも電子オルガンがアクセントになっています。女性コーラスも良いです。
http://www.myspace.com/patienceplease
採点:★★★★★★★☆☆☆ 

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<この1枚>Teenage Fanclub「Songs From Northern Britain」

2007-09-28 01:45:17 | この1枚

グラスゴーの重鎮TFCの5作目で97年の発表です。全編ゆったりしたサウンドで、完成度の高さならばこの作品です。Norman Blake、Raymond McGinley、Gerald Loveという歌える/書ける3枚看板が仲良く4曲ずつ担当していますが、個人的にはGeraldの曲が一番合っているようで、なぜかTFCの曲で好きな曲というとほとんどがこの人の曲です。ポップでキャッチーでひねりが効いています。

このアルバムではラストの「Speed Of Light」。TFCの曲では4作目「Grand Prix」の「Sparky's Dream」と並んで最も好きな曲です。それほど派手な曲ではないのですが、この曲の重厚なギター・サウンドはエンジン音のようで本当にカッコイイです。その他でも「Ain't That Enough」「Mount Everest」といったGeraldの曲はやはりイイです。もちろん「Planets」や「Your Love Is The Place Where I Come From」などNormanとRaymondの曲も冴えていますが。

MySpace(このアルバムの曲はないですが)↓
http://www.myspace.com/theteenagefanclub

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<レヴュー>Club 8「The Boy Who Couldn't Stop Dreaming」

2007-09-27 00:03:39 | レヴュー

もしかしたら本当に解散してしまったのかと心配した時期もありましたが、待ちに待ったClub 8の4年ぶり6作目です。今回は特典につられてLabradorのオンライン・ショップから購入しました。

レーベルのページで全曲ストリーミングできたので、レヴューといってもとくに目新しいことはないのですが、改めて感じたのは原点回帰したのかなと思うほどアコースティックな部分が貫かれていることです。前作まで強調されたエレクトロニクスと打ち込みが最小限に抑えられています。そのサウンドのせいなのかそれとも単に4年という月日が生んだものなのか、Karolinaのヴォーカルが表情豊かになっていて格段の成長を遂げたように感じられます。ドリーミーというよりはクリーミーといった感じで、いまにもとろけそうです。Johanのソングライティングも確実に円熟味が増しました。また、先行シングル2曲を聴いた時点でも感じたとおり明るめな曲が多いのも特徴です。とはいえオープニング・ナンバーの「Jesus, Walk With Me」でギターのアルペジオに続いてKarolinaの歌声が聴こえてくると、やはり懐かしいあのClub 8が帰ってきたのだと実感させられます。

今回のアルバム・タイトル「The Boy Who Couldn't Stop Dreaming」は、Television Personalitiesのコンピ盤のタイトルから取られたようです。ちなみに前作の「Strangely Beautiful」もTelevision PersonalitiesのEPと同じタイトルでした。

特典の「Extra track and a tacky badge」は、tacky badgeは本当に"tacky"でした。extra trackの方は30分ほど前にメールでMP3ファイルが届きましたが、一応Johanのコメント入りです。The Smithsが歌った腐った音楽業界とは少し違うなと、変に感心してしまいました。なかなかしゃれた遊び心です。 

Whatever You Want ↓
http://www.youtube.com/watch?v=85vprW8D6CU
Club 8のMySpace ↓
http://www.myspace.com/club8

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<レヴュー>Oliver North Boy ChoirのEP3枚

2007-09-26 00:50:40 | レヴュー

デンマーク恐るべし!!
デンマークといえばヨーロッパでもかなり地味な存在で、ポップ・ミュージックの世界でもGangwayくらいしか思いつきません。最近なぜか、この国の何組かのアーティストの音楽を聴く機会がありました。そのなかでもこのOliver North Boy Choirという3人組はとくに惹かれました。

すでに2回書いています(ここここ)。Oliver North Boy Choirは、Epo-555(これも良いバンドです)の元メンバーCamilla Florentzを中心とするデンマークの3人組です。昨年秋にCrunchy Frogと契約、今年に入ってEP「Adrenaline」でデビュー、デンマークのインディーズ・チャートで2位を記録しています。その後EP「Shell For The Mourning」をリリース、9月24日には第3弾EPの「Baby Cool」を発売したばかりです。

CDを探したのですが全く見つかりませんでした。海外のショップ(もちろんデンマークも)も見ましたが、なぜかありません。iTunesストアの米国版にEP3枚、計12曲分あったのでダウンロードしてみました。

少しチープなエレポップですがメロディはメランコリックです。曲によって滑らかなサウンドだったり、打ち込みがノイジーだったり、ギターの音がクリアでキラキラしていたりと、様々な表情を持っていてなかなか飽きさせません。そして何よりヴォーカルのCamillaのウィスパリング・ヴォイスが最大の魅力です。Club 8のKarolina Komstedt、Northern Picture Library(The Field Mice)のAnnemari Davies、Friday Bridge、そしてIsabelle Antenaあたりを思い浮かべてしまいますが、このCamillaという人の声のほうが澄んでいて印象が強いかもしれません。12曲とも完璧な出来栄えです。CDが出たら間違いなく買います!!

カヴァー曲のセンスもなかなかで、Beat Happeningの「Cry For A Shadow」、そしてなんと懐かしの西ドイツの女性デュオBaccaraの77年のヒット曲「Yes Sir, I Can Boogie」(誘惑のブギー)なんていうところを取り上げています。前身のPierre時代にはOMDの「Enola Gay」もカヴァーしていて、こちらも良かったです。

MySpace
http://www.myspace.com/olivernorthboychoir

12曲試聴。30秒ごとに再生ボタンを押すとフル試聴。
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=26954
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=42086
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=42091

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<レヴュー>Little Dragon / ST

2007-09-25 00:27:12 | レヴュー

Yukimi Naganoという名前は、実は今年の6月に少し書く前は知らなかったのですが、「Koop、Sleep Walker、Hird、そしてBlack Fingerなどでその歌声を響かせる人気のアーティスト」という文章を見て驚きました。とくにKoopの作品ではクラブ・ジャズ・シーンにその名をとどろかせたとは・・・。

そのYukimi Naganoのソロ・プロジェクトがLittle Dragonで、本作品はファースト・アルバムです。彼女はスウェーデン・イエテボリで育った日系ハーフで現在25歳。Little Dragonのメンバーは彼女の10年来の友達ら男性3人を加えた4人組で、3年ほど前に活動を始めたようです。

Little Dragonの音楽は、Koopのアコースティックなスウィング・ジャズとは全く違ったもので、エレクトロニクスを大胆に取り入れたエクスペリメンタルなソウル・ミュージックといえそうです。かなり幻想的で斬新です。様々なタイプの12曲が収められていますが、「Forever」と「Test」の2曲はとくに印象に残る魅力的な曲です。

日本とスウェーデンのハーフで出発点がジャズと来れば、なんといってもMaia Hirasawaを思い出します。Maiaも「Gothenburg」という曲があるとおり、イエテボリに住んでいたこともあるようです。曲によってはヴォーカル・スタイルも少し似ているような気がします。

なお8月に行われたSleep Walker「Works」 リリース・ツアーでは、スペシャル・ゲストとして日本のステージに立っています。これもつい最近知りました。

MySpace ↓
http://www.myspace.com/yourlittledragon 
「Test」↓
http://www.youtube.com/watch?v=hvDkIR-OyYI
「Twice」↓
http://www.youtube.com/watch?v=yedD4JsZyT0
Koop「Summer Sun」↓
http://www.youtube.com/watch?v=aa4A9G1gu2g

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ネットで見つけたアーティスト

2007-09-24 01:18:35 | 新アーティスト・新曲

《The Perishers》【写真】
スウェーデンの4ピース・バンドで、9月4日に本国でサード・アルバム「Victorius」を発売しています。97年に結成、02年にアルバム・デビュー。その後、英国、米国にも進出しているようなのでそこそこ有名なバンドのようですが、今回初めて聴きました。とてもメロディアスで少しメランコリックでストレートで、かなり聴きやすいサウンドです。
MySpace → http://www.myspace.com/theperishers 
オフィシャル・ページ → http://www.perishersmusic.com/
採点:★★★★★★★☆☆☆


《Testbild!》
初期Louis PhilippeらElレーベルのアーティストの美意識のような独自の雰囲気を持つ、スウェーデンのバンドです。かつて日本のRallyeレーベルのコンピにも参加した経験があるようです。9月26日に3枚目のフル・アルバム「Une Teinte Intense」を発売しています。ドリーミーでゆったりとしたシネマティックなサウンドが心地よいです。
MySpace → http://www.myspace.com/testbildsweden 
オフィシャル・ページ → http://www.testbild.org/
採点:★★★★★★★☆☆☆

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<トピックス>北欧アーティスト・ミニ情報

2007-09-22 02:07:56 | トピックス

今月に入ってから「ネットで見つけた新曲・新アーティスト」で紹介し、その時に8点の評価をつけた、北欧の2組のアーティストのその後の動きです。

Jonna Lee》【写真】
Razzia Recordsから10月に初のアルバム「10 Pieces,10 Bruises」をリリースしますが、MySpaceに1曲新しい曲が追加されています。実にタイミングの良いタイトルの曲「Autumn Song」で、なかなか良い曲です。Hello Saferide、Maia Hirasawaに続いて、来年はこの人が来そうな予感がなんとなくします。

Oliver North Boy Choir
YouTubeにニュー・ヴィデオ「Baby Cool」がアップされました。相変わらずCamillaのウィスパー・ヴォイスが光る曲で、Trembling Blue StarsやClub 8の雰囲気もあります。
さらにMySpaceの曲も入れ替えられており、「Cobra」が追加されています。魅力的なデンマークのバンドです。

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<この1枚>The Softies「Winter Pageant」

2007-09-21 02:11:14 | この1枚

Tiger Trapなどで活躍していたRose Melbergと、彼女のファンだったJen Sbragiaによるデュオの97年のサード・アルバムです。アコギと歌だけのシンプルな音楽ですが、この人たちの歌は一本筋が通っています。

95年から00年に米国・K Recordsから3枚のアルバムを残していますが、この作品はその中で決して一番優れているわけではありません。なぜこのアルバムを取り上げたかというと、収録曲の「The Best Days」があまりにも素敵だからです。こんなタイプの切ない曲は聴いたことがありません。イントロのアコギで即死です。

他の作品もそうですが、やや似た感じの曲が並ぶのでアルバム通して聴くと少ししんどいです。しかし、デジタル・オーディオ・プレーヤーのランダムやシャッフル・モードでこの曲が出てくると心の奥底から沁みるようです。

現在はRose Melbergはソロで、Jen SbragiaはAll Girl Summer Fun Bandのメンバーとして活動しています。

The Softies「The Best Days」(2曲目)↓
http://www.myspace.com/thesoftiesforreal
06年4月のリユニオン映像 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wLeYrJDkZnI
Rose Melberg「Take Some Time」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rS9aKXaxu74
All Girl Summer Fun Band「Car Trouble」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rYXx3mH1N60

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<トピックス>Lucky Soul & The Pipettes

2007-09-20 01:03:48 | トピックス

あまり早くないニュースです。

Lucky Soul【写真】が来日するらしいとのことです。MySpaceの今後のライブ予定に、12月9日「British Anthems Festival,Tokyo,Japan」とあります。
 
その「British Anthems Festival」自体知らなかったのですが、The Pipettesも出演するのでしたか。さらにもうひとつ今頃気がついたのですが、そのThe Pipettes、日本盤が10月17日にようやく登場です。実に1年3ヵ月遅れです。
 

 

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<レヴュー>California Snow Story「Close To The Ocean」

2007-09-19 02:14:56 | レヴュー

Camera Obscuraの初期メンバー、David Skirvingが02年に始めたバンドのファースト・アルバムで、先日紹介したWatoo Watooと同じLetterbox Recordsからのリリースです。実質的には女性ヴォーカルのSandra Belda Martinezとのデュオのようです。彼女は06年に加入、その前はスペイン・ヴァレンシアのSuperétéというデュオで活動していたとのことです。

のんこさんと、sevensummersさんにトラックバックさせて頂きました。

実は3ヵ月半ほど前にMySpaceで聴いて少し書いているのですが(こちら)、1ヵ月前にCDが届きました。MySpaceで聴いた時に「Suddenly Everything Happens」が気に入りましたが、他の曲は少し地味だなと思っていました。CDを一度通して聴いてみての印象も、同じく「地味」でした。
3週間ほど放っておいて先週聴いてみたら、メランコリックで結構沁みてきました。それからこの1週間、ヘヴィー・ローテーションです。曲もサウンドも地味なのに、よく聴いてみるとしっかりとしています。ヴォーカルも男女とも優しくていい感じです。

「Suddenly・・・」以外では、「My Life Is Only A Daydream」「Once An Ocean」あたりが良かったのですが、この2曲とも3ヵ月半前にMySpaceで聴いていたはずなのに・・・。
それから、何曲かでキーボードを弾いているのはMadoka Fukushimaという日本人のようです。

ところでCamera Obscuraの初期シングル「Your Sound」というのを持っていたので、引っ張り出してみたところ、David Skirvingの曲でした。ヴォーカルも担当しています。こちらも同じく一度か二度聴いただけでした。

California Snow StoryのMySpace↓
http://www.myspace.com/californiasnowstory
Sandra Belda MartinezのMySpace(多分)↓
http://www.myspace.com/selfish_life 
Camera Obscura「Your Sound」(イントロだけ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=utbqGXRumec

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