年が明けてしまいましたが、前回に続いて個人的な06年の総括です。
4位のSibiriaは少し明るめの「Det Har Varit Svarare」という曲も良かったので、どちらにしようかかなり悩みましたが、結局このバンドらしい曲という意味で「Omtagning」を選びました。北欧の雪の結晶を思わせるような美しい曲です。
3位はHello Saferideの「2006」。5曲入りEP「Would You Let Me Play This EP 10 Times A Day?」に収録された曲で、06年夏のスウェーデンではかなりのヘヴィー・ローテーションだったようです。ピアニカの音と「アーアーアー」の繰り返しが印象的で、斬新でもあります。PVに登場しているのは本人ではなく友人でモデルのSandra Lovという人です。06年はアルバム発売こそなかったものの、このほかもう1枚EPを出しました。今年はセカンド・アルバム発売に期待です。
2位はSibiriaのメンバーの別バンド、Vapnetの「Thomeegrand」。このバンドはSibiriaよりも多彩な楽器を使ってより幅の広い音楽を作っていますが、この曲は息を飲むような美しさがあります。熟年の女性が出てくるPVもなかなかの出来です。ちなみにこのPVの中で歌ったり演奏しているのは実際のメンバーではありません。
そして1位は06年前半に発売されてとてもインパクトの強かったEl Perro Del Marの「God Knows (You Gotta Give To Get)」です。05年のクリスマス前にネット上でたまたま「Oh What A Christmas」という曲を聴いたのがこの人の音楽との出会いでしたが、今回もネット上で聴きました。他の曲もどこか夢見心地ですが、この曲は音も豊かになりドリーミー・ポップの決定版といっても良いかと思います。曲の雰囲気にあったミュージカル風PVの出来栄えもなかなかです。
今年はLabradorのアーティストもAcid House Kingsなどが新作を出すのではないかと思われ、期待しています。HybrisのアーティストのCDは日本では手に入れにくいのが難点ですが、まだまだ他にも気になるアーティストがそろっています。
もちろん英国、米国のものなども今年はもう少し幅広く聴けたらな、と思っています。
<私が選んだ06年ベスト10ソング>
10 Parasite/Consequences
9 Some Girl I Know/Rough Bunnies
8 Pull Shapes/The Pipettes
7 The Worst Taste In Music/The Radio Dept.
6 Airport/Like Honey
5 Lips Are Unhappy/Lucky Soul
4 Omtagning/Sibiria
3 2006/Hello Saferide
2 Thomeegrand/Vapnet
1 God Knows (You Gotta Give To Get)/El Perro Del Mar