Kate Bushのデビュー・アルバム
「The Kick Inside」と同じ頃によく聴いていた1枚です。
テレビ・シリーズ「チャーリーズ・エンジェル」
4人目のエンジェルKris Monroe役の
Cheryl Laddの78年作ファースト・アルバムです。
ファースト・シングルの「Think It Over」(天使のためいき)は
米国では78年8-9月にかけてヒットして
ビルボード誌9月9日付シングル・チャートで34位まで上がりました。
全米では彼女の唯一のヒット曲です。
Cheryl Laddは「チャーリーズ・エンジェル」には
77年のセカンド・シーズンから登場していますが
日本では1年遅れだったため
ちょうどこのアルバムが出た78年夏に放映が開始されています。
なのでCheryl Laddと聞いても
当時はまだ知っている人はほとんどいませんでした。
その後、日本でもKris役で人気が定着し
80年にはサントリーV.S.O.P.のCFに起用されます。
そして「Where Is Someone To Love Me」(ダンシング・アメリカン)の
ヒットにつながっていくわけです。
どうも日本ではディスコのイメージが強いようですが
このデビュー・アルバムは
小さい体をフルに使った彼女のパワフルなヴォーカルもさることながら
楽曲の良さが光ります。
シングル「Think It Over」は
後に「Piano in the Dark」が大ヒットする
Brenda Russellの曲で
翌79年の彼女のアルバムにも収録されています。
驚いたのはA面4曲目の「I Know I'll Never Love This Way Again」。
Richard KerrとWill Jenningsによる曲ですが
翌79年にDionne Warwickが「I'll Never Love This Way Again」の
タイトルで全米5位のヒットを記録し
この曲で80年のグラミー賞を受賞しています。
ファースト・レコーディングはCherylの方でした。
しっとりした「Lady Gray」や「Here Is A Song」もあれば
ソウルフルな「Skinnydippin'」や「The Rose Nobody Knows」もあります。
セカンド・シングル「Walking in the Rain」はRonettesのカヴァー、
他にも1910 Fruitgum Companyの「Good Good Lovin'」など。
女優の副業とは思えないくらい
中身の濃いアルバムだと思っていますが(多少の贔屓目はありますが)
もちろん未だにCD化されていません。
Cheryl Ladd / Think It Over ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=Se9qKpbdFMQ
Brenda Russell / Think It Over ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=fwYEoajKlmo
Cheryl Ladd / Walking in the Rain ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=y4UKECCN1A4&fmt=18
Ronettes / Walkin' in the Rain ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=RVkOXdfpvas
Cheryl Ladd / I Know I'll Never Love This Way Again ↓
http://www.cherylladd.com/opening/Iknowillnever.mp3
Dionne Warwick / I'll Never Love This Way Again ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=pExA1D7rn4E
Lady Gray ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=OG1e8DrIEQ4
http://www.cherylladd.com/opening/ladygray.mp3