MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Razzia Recordsの3人

2009-10-31 00:15:58 | ナイス・カヴァー

10月7日にスウェーデンで発売された
Razzia Recordsのコンピレイション・アルバム
『There's a Razzia going on Vol. 2』から
レーベルの女性アーティストによる素敵なカヴァー3曲です。

Säkert!はこの作品に収録されると紹介しましたが
少し前に書いたJonna Leeもこのコンピ収録でした。
そして3人目はMaia Hirasawa。
Ne-Yo「Because Of You」のアコースティック・カヴァーです。

Maia Hirasawaといえば
昨年初めにThe Ark「The Worrying Kind」のカヴァー
スウェーデンで大ヒットしましたが
個性的なヴォーカルはカヴァー曲でも光ります。

Säkert!はThe Wannadiesのスウェーデン語カヴァー、
Jonna Leeのは斬新で美しい、本当にナイス・カヴァーです。

Säkert!「Min hemstad」
The Wannadies「My Hometown」

Jonna Lee「Violent Playground」
Nitzer Ebb「Violent Playground」

Maia Hirasawa「Because Of You」
Ne-Yo「Because Of You」



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The Woodlands

2009-10-30 00:02:39 | 新アーティスト・新曲

信じられないくらいシンプルなのに
メランコリックで完璧なフォーキー・ポップ。
Eardrums Musicで紹介されていたThe Woodlands、
米国オレゴン州ポートランドの夫婦デュオです。

ギターやピアノのほか
グロッケンシュピール、ヴァイオリン、ハーモニカなどを使った
美しく優しいサウンドと
それにぴったり合った女声ヴォーカル。
長年探し求めていた音楽のうちの一つにやっと出会った
そう言っても決して過言ではないです。

セルフタイトル・アルバムが
CD BABYで購入できるようなので入手しようと思います。
本当に心が洗われるようです。

MySpace
「Summerland」


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北欧 被り物ガールズ・バンド対決

2009-10-29 00:07:03 | 新アーティスト・新曲

別にこのバンドたちが対決するわけではないですが
偶然ほぼ同時に見つけてしまったので
こんな変なタイトルになってしまいました。


《Madamm》

ヨーテボリの6人組。男性メンバーもいるようなので
厳密に言えばガールズ・バンドではありません。
驚いたことにCloudberry Recordsから11月10日に
Taggarna Utというバンド(こっちの方が良いかも)と
3インチ・スプリットCDを発売します。
レーベルのページで1曲フリー・ダウンロードになっています。
Cloudberryってこんな感じのも出しているんだと
なにか違和感を覚えました。
なお、ステージでは被っていないようです。

MySpace
「You've Lost Me」


《PintAndWeFall》

対するはSpice Girlsに影響を受けたという
Crazy Pint、Cute Pint、Dumb Pint、Tough Pint(?)からなる
フィンランドの4人組バンド。
被り物と言うよりは「黒影参上」という雰囲気なのですが
別の写真を見るとジェイソンみたいです。
MySpaceの「Zombie」という曲にハマリそうで怖いです。
10月25日にDespotz Recordsから
3曲入りEP『Hero Sounds』を発売しています。

MySpace
「Hero Sounds」



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MSTU=妖怪夫婦・金角銀角

2009-10-28 00:09:08 | トピックス

BBCのページにあったインタヴュー記事によると
Monkey Swallows the Universeは
シェフィールド大学の学生だった
Nat JohnsonとKevin Gori(例の眼鏡のギタリスト)によって
2004年に結成され、その後3人が加入し
5人組となって本格的な活動を開始したようです。

「猿が宇宙を飲み込む」という一風変わったバンド名は
日本のカルト・ドラマ『Monkey!』から付けたと書かれています。
調べてみると1978年に日本テレビで放送された
ドラマ『西遊記』の第4話「妖怪夫婦・金角銀角」が
BBCで放送された時の英語版のタイトルが
「Monkey Swallows the Universe」でした。
2人がこのドラマを見てバンド名に決めたようです。

Monkey #4 Monkey Swallows the Universe1234

MSTUはわずか30曲足らずを残して解散してしまいましたが
一番印象に残る曲はなんといっても「Bloodline」です。
これと双璧なのが同じく2nd収録の「Paper, Scissors, Stone」。
日本語では「じゃんけん」の意味ですが
淡々としたヴォーカルながらもフォーキーな雰囲気の良い曲です。
And like they say it's all just sex and drugs and rock and roll!
The only difference is that we don't have to do them all
But while we're here there's always time...

の最後の部分の歌詞が忘れられません。

他にも英国で最も人気のある障害競走
グランドナショナルの1989年優勝馬を歌った「Little Polveir」。
後半の盛り上がりが素敵な曲です。

Nat Johnsonのヴォーカルは
どことなくウエハースの食感に似ています。
決して甘すぎはしないのですが。

<MSTUマイ・ベスト10>
① Bloodline →
② Paper, Scissors, Stone →
③ Sheffield Shanty →
④ Little Polveir →
⑤ Martin →
⑥ Still →
⑦ You Yesterday →
⑧ Happiness →
⑨ Statutory Rights →
⑩ Science →



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MSTU / The Bright Carvings

2009-10-27 00:04:15 | この1枚

英国・シェフィールドの男女5人組
Monkey Swallows the Universeが06年に発表した
デビュー・アルバムです。
Nat Johnsonがバックバンドthe Figureheadsを率いての
アルバムをリリースしたのを記念して
まだ書いていなかったので書いてみます。

音に厚みを増してドラマティックな展開を見せる
2nd『The Casket Letters』を先に聴いてしまったので
こちらは最初は随分と地味に感じました。
ギター・サウンドなど全体的にダークな雰囲気のせいか
切ない気持ちになる1枚です。

2ndは一度で心をつかまれてしまいましたが
このアルバムに収録された個々の曲もシンプルながら
魅力的で粒ぞろい。遜色ありません。
何度か聴くうちにジワジワと良さが伝わってきます。
Nat Johnsonのヴォーカルも歯切れがよいです。

Prefab Sproutの『Steve McQueen』を聴いた後に
『Swoon』を聴く感覚に少し似ているかなと思います。

MSTUのオフィシャル・ページでは
この作品を代表する2曲がフリー・ダウンロードできるので
それを聴けば少し雰囲気が分かるかと思います。

そのうちの1曲でオープニング・ナンバーの「Sheffield Shanty」は
とにかく切なくて涙が出てきそうな曲。
出だし部分からギターの音が初期Everything But The Girl()や
Tracey Thornの1stアルバムを思い出させてくれます。
(The Style Councilのアコースティックな感じの曲も)

2曲目まで聴いたところでかなり地味だなと思ったら
3曲目は「ジミ・ジミ」と歌う「Jimmy Down the Well」という曲でした。
こちらは割と明るめの曲です(とはいえメランコリック)。

11曲目の後に隠しトラックがありますが
これは眼鏡のギタリストのKevin Goriの作品(ヴォーカルも)。
他に2曲でNatと共作しています。

というわけで、派手さはありませんが
こちらも2ndに負けないくらいの良い作品でした。

オフィシャル・ページ(DL)



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Nat Johnson試聴ページ

2009-10-26 00:16:59 | トピックス

Nat Johnson and the Figureheadsのアルバム『Roman Radio』
収録全曲の試聴ができるページがありました。
「Dirty Rotten Soul」「Wonderful Emergency」の
シングル2曲のイメージが強かったので
少しアップテンポな曲が多くなるのかと思いましたが
アコースティックな曲が並んでいて安心しました。

Nat Johnson and the Figureheadsは
MSTU-ヴァイオリン-チェロ+ベースという数式で
Monkey Swallows the Universeとはバンドの編成が変わり
キラキラしたギターが今まで以上に目立っています。
全体的にしっとりした落ち着いた曲が多そうで
それに呼応してかNat Johnsonのヴォーカルにも余裕が出て
MSTU時代に比べるとだいぶ柔らかくなり
大人の雰囲気が感じられるようになりました。
「Agnes」「Envy」「January」「Oh, Face!」「All This」あたり
なかなか良さそうです。

ひとつだけ残念だったのは「Wonderful Emergency」との
両A面シングルの「Don't Worry Baby」(The Beach Boysカヴァー)が
アルバムに収録されていないことです。
 
disk unionのオンラインショップには在庫があるようですが
訳あってAmazon(11月10日発売のUS盤)から購入予定なので
もう半月ほど我慢することにします。

試聴
MySpace




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ラジオ更新

2009-10-26 00:11:54 | その他

しばらく放置していましたが
Dreamy Pop Radioのプレイリスト更新しました。
相変わらず新旧ごっちゃ混ぜです。

曲目はこちら →



 

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重力にも負けず

2009-10-25 19:34:06 | トピックス

El Perro Del Mar「Change Of Heart」のヴィデオが
YouTubeにアップされています。
ディレクターはFilip Nilssonという人。

ハンガリー・ブダペストの
逞しい肉体を持つ怪力の男性二人による
何だか凄い映像です。

「Change Of Heart」


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The Sweet Serenades、アルバム出ていました

2009-10-25 00:00:12 | トピックス

少し前にClub 8のKarolina Komstedtが
ゲスト・ヴォーカルを務めた「Die Young」という曲を紹介した
スウェーデンの男性デュオThe Sweet Serenades
気が付いたらデビュー・アルバム『Balcony Cigarettes』が
Leon Recordsから9月2日に発売になっていました。

MySpaceでアルバム収録の全曲が聴けますが
前回書いた時よりも耳にしっくりと来ました。
The LegendsやThe Sound of Arrowsなどの
Labradorのアーティストを少しパワーポップ風にした感じで
なかなか聴きやすいです。

なかでも良いのはKarolinaが参加した前述の「Die Young」、
キラキラ・ギターと口笛が印象的な「Smack You Up」、
女性コーラス(これもKarolina?)が良い「Coming Closer」、
ニュー・シングルになったらしい「On My Way」あたり。
「Mona Lee」もバック・コーラスが効果的です。

同じアルバムの中で
「Die Young」とか「I Can Never Die」とか歌っていますが
なかなか小気味良い曲を書く人たちで
Labrador Recordsが好きなら一応チェックした方が良さそうです。

「Die Young」
「I Can Never Die」
「Mona Lee」

MySpace
「Die Young」DLページ



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Nat Johnsonがニュー・バンド

2009-10-24 00:01:51 | トピックス

大好きなMonkey Swallows the Universeの
ヴォーカリスト兼ソングライターだったNat Johnson。
昨年ソロに転向しデビュー・シングル「Dirty Rotten Soul」を
発表したところまでは把握していましたが
いつの間にかニュー・バンド
Nat Johnson and the Figureheadsを結成していました。

すでに今月5日にシングル「Wonderful Emergency」を
19日には1stアルバム『Roman Radio』を
Damaged Goodsからリリースしていたことをたった今知りました。
早速手に入れなければ。

MSTUの2ndアルバム『The Casket Letters』と
そこからの3rdシングル「Bloodline」は
個人的には今世紀に入ってからの屈指の好作品です。

ソロになってからの映像に
MSTUの眼鏡のギタリスト(Kevin Gori)の姿がありましたが
新バンドでもメンバーになっています。

なぜか「Bloodline」のPVの最後のところでは
NatとKevinの2人が他のメンバーから逃げ出しているのです。

「Wonderful Emergency」
「All This」(Live)

MySpace
オフィシャル・ページ



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