MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

11 革ジャン着た胸キュン軍団、Hurrah!

2006-04-30 16:18:46 | アーティスト紹介
 80年代前半にニューキャッスルのキッチンウェア・レーベルからシングル・デビュー。革ジャン着込んだ鋭い目のお兄さんたちだが、ルックスからは想像もできないほどのヒリヒリした痛みを感じさせてくれる青春ソングを聴かせてくれた。メンバー4人中3人がソングライティングできたこともあり、なかなか飽きさせない。
 結局は2枚のアルバムと2枚のコンピレーションを残しただけで過小評価されたまま消えてしまった。プリファブ・スプラウトとはレーベル・メイトだったこともあり、いろいろと親交もあったようだ。

 98年ごろからのネオアコ、ギターポップの再発ラッシュの流れに乗り、ファースト・アルバムの「Tell God I'm Here」(87年作品)は聴くことができたが、セカンドの「The Beautiful」(89年作品)はいぜん廃盤状態。
 もしこのセカンド・アルバムを聴いた人がいましたら、感想などお願いします。

<私の選んだHurrah!ベスト5>
1 If Love Could Kill
2 Hip Hip
3 Gloria
4 I'll Be Your Surprise
5 Sweet Sanity
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10 スコットランドのカントリー・ボーイズ、Friends Again

2006-04-23 18:51:15 | アーティスト紹介
 82年にムーンビュートというインディーズ・レーベルでデビューした後、84年にメジャーのマーキュリーからアルバム「Trapped And Unwrapped」をリリース。当時期待の新人だったがセールスに恵まれずに、結局このアルバム1枚を残しただけで解散。垢抜けないながらもスコットランドの青空が似合いそうな明るく牧歌的な雰囲気のアコースティック・ミュージックで、思わずスキップを踏みたくなるような大らかで若々しいサウンドは今聴いても新鮮。
 解散後しばらくして、日本ではフリッパーズ・ギター効果(このバンド名をタイトルにした曲を作るなどした)で評価され、今ではネオアコの名盤といわれるまでになったのがやや皮肉だ。
 解散後、ヴォーカルのクリス・トムソンはThe Bathersを結成しやや渋めの作品を作っている。他のメンバーはラヴ・アンド・マネーを結成。

 このバンドは後追いになってしまったのだが、このアルバムはとにかく明るい名盤だと思う。「Sunkissed」「Honey At The Core」など理屈なしで体が動いてしまいそうな曲がずらりと並んでいるのだが、所々に「State Of Art」のようなほろりとさせる曲がまた涙を誘う。

<私の選んだFriends Againベスト5>
1 Sunkissed
2 State Of Art
3 Honey At The Core
4 Swallows In The Rain
5 Old Flame
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9 NYの街角の詩人、Suzanne Vega

2006-04-16 14:20:18 | アーティスト紹介
 85年デビューのニューヨーク出身のシンガー。フォークをベースに社会的視点を持った曲作りを続ける。85年発表のデビュー・アルバムは米国では大きなヒットにはならなかったが、全英チャートで上位にランク。日本でもセールス的には今ひとつだったものの、多くの音楽雑誌では期待の新人として取り上げられていた。
 87年にはセカンド・アルバム「Solitude Standing」を発表、そこに収録された幼児虐待をテーマにしたシングル「Luka」が全米トップ10に入る大ヒット。以後、大きなヒットは出ていないが良質なアルバムをコンスタントに発表している。90年代に入り、当時人気のプロデューサー、ミッチェル・フルームと結婚、そして離婚している。
 
 この人はファースト・アルバムが衝撃的。85年夏にたまたま入った輸入盤レコード店でコメントつきの推薦盤になっていた。確かアコースティックという文字が入っていたと思う。その言葉につられて購入。最初は線が細いヴォーカルだなという印象だったが、聴き込むうちに逆にしっかりとしたメッセージ性のあるヴォーカルに変わってしまったから不思議だ。
 日本発売は86年1月。その頃から音楽雑誌で取り上げられるようになるのだが、すっかり聴き込んでいたので優越感を感じながらそれらの記事を読んだ記憶がある。
 一般的には「Luka」が有名だが、そのヒットを変な気持ちで見守っていた。セカンド・アルバムも音に厚みがまして良いアルバムに仕上がっているのだが、この人はサウンドよりも歌が魅力の人だと思った。

<私の選んだSuzanne Vegaベスト5>
1 Knight Moves
2 Cracking
3 Gypsy
4 Left Of Center
5 World Before Columbus
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8 クラシック風ニューウェイヴ、Virginia Astley

2006-04-09 18:21:48 | アーティスト紹介
 子供の頃からピアノとフルートを始め、ロンドンの名門音楽学校シティ・ユニヴァーシティで学ぶ。そこで一緒だったケイト・セント・ジョン(後に「Life In A Northern Town」のヒットで知られるザ・ドリーム・アカデミー、その後ソロで活躍)らとクラシックとフォークをミックスしたようなラヴィッシング・ビューティーズで81-82年の2年間活動、ティアドロップ・エクスプローズとよく共演していたという。
 その後才能が認められ、スキッズ、ピート・タウンゼンド(義兄で元ザ・フーのギタリスト)、スージー&バンシーズら多くのセッションに起用されるようになる。ソロ・アルバムも5枚発表、クラシックの素養を基盤に英国の田園風景などを表現する。85年には来日し、音楽と詩の朗読とファッション・ショーを結びつけたユニークなパフォーマンスに参加している。また86年のサード・アルバム「Hope In A Darkened Heart」は、プロデューサーに坂本龍一を起用し日本でもそこそこ話題になった。収録曲の「(Le Song)A Day, A Night」はTVCFにも使われた。
 父エドウィンはオーケストラ指揮者・作曲家・アレンジャー、兄はレコード・プロデューサー。義兄に元ザ・フーのピート・タウンゼンドがいる。
 他のアルバムはすべてCD化されているが、セカンド・アルバム「Promise Nothing」だけは一度CD化の計画があった後に発売されないままだ。良い曲が多いだけにCD化が待ち遠しい。

<私の選んだVirginia Astleyベスト5>
1 Soaring
2 Tender
3 Broken
4 A Summer Long Since Passed
5 Love's A Lonely Place To Be
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7 サラ・レーベルの静かな代表格、The Field Mice

2006-04-02 20:36:49 | アーティスト紹介
 88年結成。英国の名門インディーズ、サラ・レーベルの人気バンド。もともとシングル・リリースが中心のレーベルにあって、3年間で3枚のオリジナル・アルバムを残した。曲は落ち着いたアコースティック調のものが中心だが、ギターの音を強調したもの、クラブ調のものなどさまざまで、ヴォーカルで全曲を手掛けたボビー・ラッテンのややドラッグがかった声と相まって、一貫して透明感を持った独自の世界を作り出している。メンバーには同レーベルのアナザー・サニー・デイの活動を並行したハーヴェイ・ウィリアムズもいた。

 サラ・レーベルはシングルを100枚リリースするとその歴史を閉じたが、ザ・シー・アーチンズ、ヘヴンリー、ブルーボーイ、イーヴン・アズ・ウィー・スピーク、セント・クリストファー、ジ・オーキッズと本当に良いアーティストをたくさん生み出した。

 バンド解散後、ボビーと紅一点のアンマリーらはノーザン・ピクチャー・ライブラリーを、その後トレンブリング・ブルー・スターズを結成し現在に至っている。もちろんサラの後継レーベル、シンカンセンに所属している。

<私の選んだThe Field Miceベスト5>
1 When Morning Comes To Town
2 This Love Is Not Wrong
3 Emma's House
4 Willow
5 Sensitive
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