記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「路上のX」

2021-03-02 08:30:35 | book

新聞広告で知り購入。

桐野夏生さんは好きな作家さん。

「路上のX」⇒(桐野夏生作)

主人公は、16歳の真由と17歳のリオナの二人。

中学3年の時に、一家離散によって叔父(父親の弟)に預けられた真由。

自分の居場所がない、お金がない、食べ物がない、などから真由はラーメン屋でアルバイトする。

家に帰りたくない真由はラーメン屋の二階で寝泊まりをするうちにレイプされて辞める。

リオナは義父の性的虐待から逃れ、街で身を売りながら独りで暮らしている。

そんな二人が出会い、共に生きる決意をする。

少女二人はどうやって生きるのか?

彼女たちは大人にどう立ち向かうのか?

 

 

感想:人身売買をしていても少女はやっぱり少女なんだなぁ~と思った。

   自分の欲望を満たす(遊び&買い物)為に、自分を売る子もいるだろう。

   お金が欲しいのは同じでも、この小説でのリオナは生きる為に仕方なくやってる。

   一人で生きる為に....。

   自分のようになってはいけないと、リオナは真由を守ろうとする。

   知らない世界を知ると共に、少女たちの肉声を知ることにもなった。

   一気読み。

   

コメント
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