記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「聖刻」

2025-02-01 07:40:12 | book

堂場瞬一さんの警視庁支援課シリーズの本。

帯には「支援課」誕生までのエピソードってある。

支援課シリーズはシーズン1は8冊、シーズン2は既に3冊出ているから、この本はシリーズ「0」らしい。

本屋さんにて購入。

「聖刻」⇒(堂場瞬一作)

主人公は、警視庁捜査一課殺人犯捜査第八係の柿谷晶(女性)。

大物司会者・前尾弘大の息子(昭彦)が元恋人を殺害し、六本木署へ出頭してきた。

晶は取り調べを任されるが、昭彦は全て正直に答えるのに動機になると黙秘する。

息子が人を殺したので、父親の前尾弘大は謝罪記者会見で芸能界からの引退を発表。

昭彦も元俳優だし、娘もモデルをしていて、世間からは芸能一家と言われている。

昭彦の謝罪記者会見がきっかけになり、前尾家族はネットでの誹謗中傷に悩まされる。

晶は刑事総務課の理事官に、前尾家族を支援するように命令される。

その後、前尾家が放火未遂にあったり、妹の自殺があったり.....。

晶は自らの苦い記憶が甦る中、犯罪被害者支援課と共に捜査を続ける。

放火未遂犯人は捕まるのか? 昭彦の殺人動機は何か? 妹の自殺の裏には何があるのか?

 

警察小説

総合支援課シリーズ誕生の話

 

 

感想:ネット世界の怖さがありありと書かれてた。

   名前を出さずに誹謗中傷して、言いたい放題。

   小説の中だけの話じゃないから、困ったもんだわ。

   自分で判断できない人間が増えたってことなんろう。

   小説としては面白いけど、現実を突きつけられた気がして後半は一気読みだった。

 

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「民王 シベリアの陰謀」

2025-01-28 07:50:24 | book

池井戸潤さんの「民王」の続編。

本屋さんにて購入。

「民王 シベリアの陰謀」⇒(池井戸潤作)

主人公は、日本の総理大臣・武藤泰山とその息子・翔。

泰山のもとに、内閣の最大の目玉であるマドンナこと高西麗子環境大臣が、謎のウイルスに感染した報が飛び込んだ。

しかも感染源はシベリアとの情報。

そのころ、息子の翔は会社の命令で京成大学でウイルス研究を専門にしている並木教授を訪ねる。

そこで翔が目にしたのは、よだれをたらし狂暴化している並木教授だった。(翔いわく「狼男」)

助手の眉村紗英が襲われて怪我をし、翔はウイルスに感染する。

だが、翔は自社の開発中食品の「マンモス味の人工肉」の試作品を食べて、陽性から陰性になる。

並木教授とマドンナの高西麗子との共通行動を調べると、ロシアからの帰国時に席が隣だったとわかる。

泰山は謎のウイルスを調べるために、翔と秘書の貝原と並木教授の助手の紗英をシベリアへ送り出す。

その間にもウイルスは急速に感染拡大、ウイルスは政府の陰謀だという陰謀論者の台頭で日本は大混乱。

ウイルスが絶滅するのか? 泰山内閣は危機を乗り越えられるのか? 

 

「民王」の続編

 

 

感想:「民王」を読んだのは約20年前。

   登場人物は「民王」とほぼ同じ。

   すっかり「民王」の内容を忘れていたけど、これはこれで面白かったわ。

   「民王」と同じで漫画っぽい本なんだけどね。

   人間の感情は、回路を一つ間違えるとウイルス感染と言えないこともないかもね。

 

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「罪の境界」

2025-01-20 06:17:04 | book

まとめ買いした中の1冊。

「罪の境界」⇒(薬丸岳作)

主人公は、フリーライターの溝口省吾と恋人との結婚を望む浜村明香里。

明香里は渋谷のスクランブル交差点で無差別通り魔に襲われる。

その事件で明香里を助けようとした男性が、刺されて死亡した。

彼は死に際に「約束は守った....伝えて欲しい」と明香里に言い残して息を引き取った。

明香里は彼の最後の言葉を伝えようと決心し、彼の過去を調べだす。

加害者の小野寺圭一は刑務所に入りたいばっかりに事件を起こしたという。

小野寺の生い立ち(母親からの虐待)に興味を持った省吾は、自分の生い立ちと似ている小野寺に興味を持つ。

そして、小野寺にノンフィクションを出したいと持ち掛ける。

本を出版するにあたって、小野寺の出版条件は、自分を捨てた母親を探すことだった。

明香里は自分を助けた男性の最後の言葉を伝えられるのか?

省吾は小野寺の母親を探し出せるのか?

ノンフィクションの本は出版できるのか?

 

ミステリー小説

 

 

感想:母親が省吾に言った「人を殺したら人間の境界を越える」。

   明香里が法廷言った「罪の境界」。

   どちらも人として越えてはいけない境界なんだわ。

   虐待されて育った親は、自分の子供も同じように育ててしまう。

   負の連鎖ってことなんだわ。

   薬丸さんの本はいつも考えさせらるなぁ~。

   一気読みとはいかなかったけど、小説としては面白かった。

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「ミカエルの鼓動」

2024-12-30 01:06:30 | book

本をまとめ買いした中の1冊。

柚月裕子さんの小説は外せないからね。

「ミカエルの鼓動」⇒(柚月裕子作)

主人公は、北中大病院の心臓外科医・西條泰己。

西條は、手術支援ロボットの「ミカエル」での心臓手術の第一人者。

西條は、「ミカエル」での心臓手術を極めることで自分の求める医療の理想に繋がると考えている。

病院長も同じ考えを持ってると信じていたが、彼はドイツから開胸式手術のプロフェッショナルの真木一義を呼び寄せた。

心臓手術の天才医師が同じ病院で、全く違う心臓手術を行う。

最先端医療か従来の術式かで、二人は激しく対立。

そんな中、「ミカエル」に問題があると知らされた西條。

本当に「ミカエル」に問題があるのか? 西條は「ミカエル」での心臓手術を続けるのか?

 

医療小説。

第166回 直木賞候補作。

 

 

感想:面白かったわぁ~。

   心臓病を抱えてる私としては、勉強にもなったしぃ~。

   医学は常に進歩して欲しいとは思うけど、病院側と医師との考え方は違うんかも。

   手術となると、患者は医師を信じて任せるしかないもんね。

   忙しくなかったら一気読みしていたと思う。

 

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「地面師たち・アノニマス」

2024-12-27 01:47:48 | book

「地面師」「地面師たち」と読んで、どちらも面白かったので購入した本。

「地面師たち・アノニマス」⇒(新庄耕作作)

大物地面師・ハリソン中山が率いるグループもメンバーの過去を書いてる。

 街の光・・・・・・・・・刑事・辰

 ランチビール・・・・・・法律屋・後藤

 剃髪・・・・・・・・・・尼僧・川井菜摘

 ユースフル・デイズ・・・ニンベン師・長井

 戦場・・・・・・・・・・石洋ハウス・青柳

 ルイビトン・・・・・・・図面師・竹下

 天賊の仮面・・・・・・・手配師・麗子

短編集。

 

 

感想:「地面師たち」のドラマの俳優さんのイメージで書いたらしいわ。

   ドラマを見てないから、よくわかんない本だった。

   「ドラマを見てから読んでください」の一言があったら買わなかったのに。

   

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「霧をはらう」

2024-12-09 07:41:29 | book

本屋さんで見つけて購入した本。

雫井さんは好きな作家さん。

「霧をはらう」⇒(雫井修介作)

主人公は、若手弁護士の伊豆原柊平と、被告人の娘・小南由惟(18歳)の二人。

小児病棟で点滴殺傷事件が起こる。

4人の子供の点滴にインスリンが混入されて、2人の幼い命が奪われた。

物証がないまま逮捕されたのは、生き残った女児(次女12歳)の母親・小南野々花(由惟の母親)。

伊豆原は裁判員制度に興味を持ち、担当弁護士が修習同期と言うことで弁護団に加わる。

由惟は職場での嫌がらせに耐えながら、不登校の妹を養っている。

母親の無実を信じることができない由惟は、伊豆原にも協力的にはなれない。

伊豆原は被告人の無罪を勝ち取れるのか? 由惟は母親の無罪を信じれるのか?

 

ミステリー小説&弁護士小説。

 

 

感想:大どんでん返しの話だった。

   いろんな弁護士が出て来るし、関係者の証言もあやふや。

   それを少しずつ検事の言い分に無理があると証明していくんだけど....。

   どうやって無罪を勝ち取るんだろうか?と最後までわからなかった。

   上下と長いけど、面白かったわ。

 

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「透明な螺旋」

2024-12-06 07:17:10 | book

本屋さんで見つけた東山圭吾さんの本を購入。

ガリレオシリーズの最新作だとか。

「透明の螺旋」⇒(東山圭吾作)

主人公は、帝都大学物理学科教授・湯川学。

南房総沖で、男性の銃殺死体が発見された。

同時に、男性の行方不明届を出していた同居人の女性が行方をくらませた。

捜査にあたった警視庁捜査一課の草薙と内海薫は、思いがけず湯川学の名前に行きつく。

湯川学は草薙の大学時代からの友人で、これまでにも捜査を助けてもらっている間柄。

湯川との関係は? 湯川は草薙を助けるのか? 犯人は? 

+αで短編「重命る(かさなる)」あり。

 

ミステリー小説。

ガリレオシリーズ・最新作

 

 

感想:うぅ~ん、なんだかなぁ~。

   今までのガリレオシリーズに比べたらちょっと物足りない感じだった。

   おまけの短編の方が湯川の推理が面白く読めたわ。

 

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「無明」

2024-11-30 07:13:03 | book

まとめ買い本の1冊。

今野敏さんの警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ。

「無明」⇒(今野敏作)

主人公は、警視庁強行犯係の樋口顕。

樋口は新聞記者に、荒川の河川敷で高校生の水死体が見つかった事件は知っているか?と聞かれたが、捜査本部にいた樋口は知らなかった。

所轄の千住署は自殺と断定し、事件は解決済み。

高校生の両親は自殺に納得していないし、記者も納得がいかないらしい。

仕方なく樋口が調べると、疑問点がいくつか見つかる。

別件の事件で捜査本部が立ち上がったが、樋口は部下1人と捜査本部には行かないで自殺事件を調べる。

協力的だった千住署も態度を翻して猛反発。

本部の上司からは激しく叱責されるが、刑事人生をかけて自殺事件に取り組み。

自殺ではなく他殺? 樋口の刑事人生はどうなる? 自殺で発表した千住署は? 犯人は?

 

警察小説。

警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ。

 

 

感想:読みだしたら止まらない。

   事なかれ主義の樋口だけど、正義を貫く姿はやっぱり良いわぁ~。

   「間違ったことは正す」の持論を持ってる樋口に拍手喝采やった。

   これまた一気読み。

 

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「地面師たち」

2024-11-10 06:23:40 | book

ノンフィクションの「地面師」を読んでから、読みたいと思っていた本「地面師たち」。

吉祥寺へ行った時に買って来た。

どのような小説になっているのか興味津々。

「地面師たち」⇒(新庄耕作)

主人公は、地面師グループの一人・辻本拓海。

辻本の父親は家に放火して、母と妻子を火事で死なせ獄中にいる。

天涯孤独の拓海は、地面師のリーダーであるハリソン山中に声をかけられて地面師の一員になった。

何も生きがいもない日々の中で、拓海は不動産詐欺を行っている時だけ生きてる実感があった。

市場100億円の物件を狙う地面師たち。

一方、定年間地の刑事・辰は地面師の捜査をするが、捜査は難航し定年をむかえた。

捜査で拓海が地面師の一員だと確信を持ち、拓海の過去を調べて、父親の放火にハリソン山中が関わっていたことを知る。

地面師たちは100億円を手にできるのか? 拓海の今後は?

 

Netflixにてドラマ配信中。

 

 

感想:思った通り面白かった。

   実話を知ってるから、名前を変えててもすぐにわかるしぃ~。

   まだ捕まっていない大物地面師。

   この本は完結ではなく、既に続編が販売されてるらしい。

   ドラマも配信中だし、そのうち映画にもなるんじゃないかなぁ~。

   とにかく面白くって一気読み。

   みんなに回すわよぉ~。

 

追伸:明日から1泊2日で高知県へ行って来ます。

   次のブログ更新は13日の予定です。

   よろしくです。

 

コメント (4)
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「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら」

2024-11-06 06:54:05 | book

TKさんから回ってきた本。

題名がめっちゃ長い。

「もしも高校野球の女子.....」⇒(岩崎夏海作)

主人公は、私立浅川学園高校1年生の岡野夢。

夢は中学からの友達であり、憧れでもある児玉真美に誘われて野球部のマネージャーになる。

四半世紀前から休部になっている野球部を、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」の本を参考に復活させようする。

夢は真美と一緒にいたいばっかりにマネージャーになったけど、そこで人事担当をすることになった。

人の適材適所を見つけ、その人の「居場所」を見つけるのが夢の仕事。

そのうち、夢は自分の居場所も見つける。

 

青春物語。

 

 

感想:最初は訳がわかんなくて、全然面白くなかったわ。

   でも、次に読みたい本があるから早く読み終えないと次が読めない。

   野球部として動き出してからは少し面白く読めたけどね。

   好き嫌いのある本やと思う。

   

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