メーガン妃とヘンリー王子 新居でもすぐに取材合戦が… 「対策がずさん」とベテランパパラッチ語る
サンタバーバラに15億円超の大豪邸 取材合戦始まる?
米ロサンゼルス近郊の超高級リゾート地のサンタバーバラに、9つの寝室、16のバスルームを備える15億円超の私邸を購入し、7月上旬に引っ越したヘンリー王子とメーガン妃一家。プライバシーが守られる穏やかな暮らしを求めて英国を離れたはずだが……。すでにその新居の場所がパパラッチに特定されていることが明らかになり、取材合戦が始まるとみられている。英紙が伝えた。 【写真】すでにパパラッチに場所を特定されているメーガン妃とヘンリー王子の15億円超の豪邸 上空からの様子 自然豊かでテニスコートやプールも見える ◇ ◇ ◇ 英大衆紙「デイリー・スター」が掲載した記事によると、ロサンゼルス在住のベテランカメラマンのマーク・カーロフ氏が同紙の取材に応じ「もうすでに2~3人のカメラマンが(メーガン妃とヘンリー王子の)新居を特定している」と証言した。 カーロフ氏は、ロサンゼルスで10年以上もセレブリティを激写する“パパラッチ”として活動。すでに仲間内で新居情報が出回り始めており「すぐにでもすさまじい取材合戦が始まるだろう」と不気味な予言をしている。 その一方で、カーロフ氏はメーガン妃とヘンリー王子が自分たちのプライバシーを守るのに「少し無頓着すぎる」という印象も明かした。セレブリティの中には「完全にプライバシーを厳守したい」というタイプがいて、そういう著名人はパパラッチが入り込めない場所を選び行動をするという。カーロフ氏は、プライバシーを守りたいというヘンリー王子とメーガン妃について「彼らはそんな知恵は持ち合わせていないように思う」と言及。「パパラッチ対策がずさんである」とも示唆している。 3月末日で“王室引退”をし、英国を離れた目的には、特に幼い長男アーチーくんをはじめとする一家のプライバシーを守り、穏やかな生活を送ることにあったはず。しかし新型コロナウイルスが猛威を振るう中、オンラインイベントなどに参加。政治的な発言をしたり、非公式ながらも“私設応援団”とも呼ばれるジャーナリストに暴露本とも言える伝記を出版させたりするなど、プライバシーを守るどころか「露出続き」の日々。これではメディアの関心を煽るばかりで、パパラッチ攻勢もやみそうもなく、2人が望む静かな生活からは遠ざかるばかりのようだ。
森昌利/Masatoshi Mori
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ウイリアム王子とキャサリン妃に対する悪口がずらり……「メーガン暴露本」は信用できるか
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イギリス王室への“リベンジ”のつもりなのか。8月11日に発売されたヘンリー元王子(35)と妻のメーガン・マークル(39)についての暴露本『自由をもとめて』がイギリスでベストセラーとなっている。 【写真】この記事の写真を見る 夫妻の馴れ初めから王室離脱に至る軌跡を夫妻の視点から綴っているが、特筆すべきはメーガンに対する批判は一切ないこと。王室の人々に対する悪口がずらりと並べられ、最大のターゲットが兄・ウイリアム王子とキャサリン妃だ。 「メーガンとの交際を知ったウイリアム王子がヘンリーに『今度の娘のことをよく知るためにたっぷり時間をかけろ』と言い、ヘンリーが『今度の娘』という表現に激怒。兄弟仲が壊れたと書かれています。またキャサリン妃がメーガンに冷淡な態度で接し、一向に距離を縮めようとしなかったと批判されています」(現地ジャーナリスト) 同書を執筆したのは、女性誌『ハーパーズバザー』の王室担当エディターのオーミッド・スコビーと記者仲間のキャロリン・デュランドだ。 2人は執筆の目的について「ヘンリー王子夫妻の歪められた実像を正すこと」と語り、「王室離脱はメーガンではなく、ヘンリーの決断だった」と強硬に主張している。だが、同書の内容を額面通りに受け取る読者は多くない。
夫妻は同書への関与を否定。焦りを募らせる背景とは
「著者のスコビー氏はかねてからメーガン贔屓の記事を書くことで知られる人物です。ヘンリー夫妻の王室離脱後、彼は自身のSNSでもメーガンの宣伝を流すこともある。今回ヘンリーとメーガンを引き合わせたカナダ人コンサルタントの親友が初めて明かされていますが、この親友こそ、スコビー氏の元交際相手です」(同前) 発売前からヘンリー夫妻が同書に関与したという噂が燻り続けていたが、7月末、ヘンリー夫妻は全面否定する声明を発表。しかし書籍の巻末には〈適宜、夫妻本人から話を聞いた〉と明記されている。 夫妻が焦りを募らせる背景にはビジネスの行き詰まりがあると見られている。 「一番の痛手は、エリザベス女王から『サセックス・ロイヤル』ブランドの利用を禁止されたことです。さらにメーガンの女優業がパッとしない。B級映画の仕事はあるようですが、ハリウッドからのオファーが驚くほど少ないといいます。そこでメーガンは俳優ブラッド・ピットを追いかけ回し、自身を起用するよう迫っているといいます」(同前) 暴露本の出版で、王室復帰はもちろんビジネスもさらなる苦境に追い込まれるのは間違いない。
近藤 奈香/週刊文春 2020年8月27日号
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ヘンリー王子 エリザベス女王との関係悪化を「恐れた」 “前言撤回”ですり寄りも 英紙報じる
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否定的見解を示していた英連邦 “手のひら返し”で「光栄」
ヘンリー王子は今月17日に慈善団体「ザ・クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」のオンライン会議にメーガン妃とともに出席した際、「女王の功績である英連邦に関われるのは光栄なこと」などと述べた。コモンウェルス(英連邦)について王子は先月の会議では否定的な見解を示しており、まるで手のひら返しで“前言撤回”した格好。これについて王室筋は「女王にすり寄るもの」と語っている。英紙が伝えた。幼い頃からかわいがられ、良好だった女王との関係悪化を恐れているようだ。 【写真】ヘンリー王子 “前言撤回”はエリザベス女王にすり寄り? 敬意? かわいがられてきたことが分かる仲睦まじい祖母と孫の瞬間 ◇ ◇ ◇ 英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、7月の会議では大英帝国時代の植民地支配に批判的な発言をしたヘンリー王子が、今月は「女王の功績」と前言をひっくり返したのは「エリザベス女王との関係悪化を恐れたため」だったという。 1か月前、ヘンリー王子は大英帝国時代の植民地支配について「居心地の悪いこともしっかり認識すべき」などと語り、英国側に“誤りがあった”ことを示唆した。しかし、今月の会議では「女王の功績である英連邦に関われるのは本当に光栄なこと」とし、前言にはまったく触れなかった。 エリザベス女王は、英連邦を誇りとし、加盟国との良好な関係を維持したいと考えている。王室筋はこうしたヘンリー王子の発言を「英連邦の存続を何より願うエリザベス女王にすり寄るものだろう」と推測。「結局、王室が必要とするより、サセックス公爵(ヘンリー王子)夫妻が王室を必要とする部分の方が大きいからだ」と説明している。 “王室引退”後も英タブロイド紙との法廷闘争、夫妻について書かれた暴露本、メーガン妃の政治的スピーチでなどが話題を呼んでいるが、その基盤に英王室の威光があることに改めて気付いたのかもしれない。 兄ウイリアム王子との“確執”は現在も雪解けの気配はないが、とりあえず、女王に敬意を払うのは悪いことではない。今後も世界的なセレブリティとして活動していくために、ロイヤルファミリーの看板は是が非とも維持したいということだろうか。
森昌利/Masatoshi Mori
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