シリア騒乱と修羅の世界情勢

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フランスはトルコに対して制裁を要求

2020年08月30日 | 国際社会

フランスはトルコに対して制裁を要求

  • Macronは、EUがキプロス近くのガス埋蔵量をめぐる紛争にギリシャとキプロスに加わるべきだと述べた
  • EUのメンバーはまだこの問題で分かれています。
  • F-16飛行船に関する紛争は、地域の緊張を高めます。

金曜日にフランスのエマニュエルマクロン大統領 トルコはそれ自体に対する行動を望んでいると述べました 。 交渉の仕方を理解したくない。 フランスはNATOのメンバーでもあります。 最近、フランスはNATOとリビアにおけるトルコの役割と地中海でのガス埋蔵量に対する野心についてトルコに反対している。

フランスのエマニュエルマクロン大統領が火曜日の国連総会で講演した

「地中海主権に関して言えば、私は行為と言葉に一貫性を持たなければなりません」とマクロンは記者会見で記者団に語った。

「トルコ人はそれだけを考慮し、尊重することをあなたに言うことができます。 あなたが行為が続いていない言葉を言う場合。 フランスがこの夏にしたことは重要でした。それはレッドライン政策です。 私はシリアでそれをした」と彼はシリアの疑わしい化学兵器サイトに対するフランスの空爆に言及して言った。

マクロン氏は、EUはキプロス近くのガス埋蔵量とキプロスの大陸棚の安全性についての紛争でギリシャとキプロスに加わるべきだと述べた。 彼はEUが問題を禁止することについて考えるべきであると言った。 しかし、EUのメンバーはこの問題についてまだ意見が分かれています。

数か月前、フランスはシリアで化学兵器の疑いのある標的に対して空爆を実施した。 今年XNUMX月、フランスはリビアへの武器販売に関する国連の制裁を受けてトルコ船の調査を試み、事件以来フランスとトルコの間で論争が巻き起こった。

トルコは、ギリシャからの16隻のF-16艦、クレタ島がトルコが掘削しているエリアに入ろうとしたが、トルコのF-XNUMX艦はそれらを阻止したと述べています。 トルコの国防省は金曜日の夜にこれに関連するビデオを公開しました。 トルコはビデオでギリシャの戦闘機がガスの捜索に従事しているトルコの船に近づいているのを見ることができると主張します。

しかし、ギリシャのメディアは、その戦闘機がその戦闘機によってブロックされたとトルコを非難しています F-16航空機 クレタに戻ります。 両国はNATOのメンバーです。 最近、地中海でトルコのガス埋蔵量を見つけるキャンペーンのために、両者間の緊張が高まっています。 この地域のガス埋蔵量と各国の大陸棚に関する権利については論争がある。

ギリシャはこれらの問題に関して一貫してトルコに反対しており、フランスはこの問題で彼女と一緒です。 今週、トルコは船のオルクリースを地中海東部に派遣し、海中のガス埋蔵量を調査しましたが、今週は地中海東部でのフランス、ギリシャ、イタリア、キプロスの共同軍事演習も始まりました。

ゼネラルダイナミクスF-16ファイティングファルコンは、もともと米空軍(USAF)のゼネラルダイナミクスによって開発された単発の超音速多役割戦闘機です。

金曜日に、 欧州連合はトルコに警告した トルコが東地中海のギリシャとキプロスとの緊張を緩和しようとしなかった場合、それは厳格な経済制裁を課すことができるであろうこと。 労働組合の外交問題責任者であるジョセップボレル氏は、労働組合は「交渉を通じて問題を解決したい」と語ったが、EUはこの地域での軍事的対立を恐れてきたギリシャとキプロスと共にいる。

欧州連合の外相の重要な会議が金曜日にベルリンで行われ、各国のメンバーはキプロスがトルコの掘削作業に関連するものを禁止するよう要請することに同意した。 キプロスは、トルコが掘削している東地中海の領土を主張しています。

ジョセップボレルはトルコに、この問題に関する交渉を進めるべきだと語った。 このため、「トルコは一方的な行動を避けるべきである。」 ドイツはこの地域の平和を確立するためにこの会話を仲介したいと考えています。

ボレル氏は、これが合意されたと述べた。トルコがこの問題に前進しない場合、制裁措置のリストが作成され、24月25〜XNUMX日に開催される欧州理事会で開催される。

ボレル氏は、考えられる制限についての情報を提供し、掘削船は禁止される可能性があると述べ、EU港の使用制限と掘削作業に関連する経済活動についても述べた。 しかし、トルコの掘削を停止する他の手段が効果的でない場合、制限が課されると彼はまた言った。

 

 

 

 

 

 

2020年8月30日 (日)

イラン制裁に関する国連安全保障理事会投票は国際関係の新段階の先駆け

2020年8月27日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook


 世界共同体からのアメリカの孤立は日ごと益々明白になりつつある。最近の例は、核兵器計画とされるもののかどで対イラン制裁を延長するアメリカ動議に反対する国連安全保障理事会の投票だった。安全保障理事会メンバー15カ国で、アメリカとドミニカ共和国だけが制裁延長に賛成投票した。ロシアと中国は共に反対投票した。おそらく、より重要なのは、通常、アメリカの積極的支持国のイギリスとフランスを含めて、安全保障理事会の他の11カ国が棄権したことだ。

 アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は、安全保障理事会の投票結果にかかわらず、アメリカは対イラン制裁政策を続けることを明確にした。アメリカが国際法について一方的考え方をしている、これ以上明白な兆候はない。我々と意見を合わせろ、さもなくば我々は思い通りにして、とにかく我々がやりたいことをするぞ!

 国連安全保障理事会投票が十分明白ではなかったかのように、2020年8月20日、三つの最も重要なヨーロッパ大国、イギリス、フランスとドイツは、明らかにアメリカの態度に対する反対を述べる共同声明を発表した。共同声明は、アメリカの態度と行動に対する遠慮ない拒否で、注目に値する。

 2018年5月8日、アメリカは合意からの撤退後、JCPOAの参加者であることをやめたと声明は言う。三カ国は、従って、彼らは「JCPOAを支持する我々の現在の取り組みと相いれない、この行動を支持することはできない」と書いた。

 三カ国は、更に、彼らはこうまで述べている「多国主義の基盤を構成する過程や組織の維持に専心している。我々は国連安全保障理事会の権限と完全性を奉じるという目的に導かれている。」

 これは現代における、アメリカ単独主義に対する未曾有の拒絶だ。通常はアメリカ単独主義の主要応援団ニューヨーク・タイムズさえ、(20/8/20)アメリカ政府の行動を非難した。新聞は、三国が「アヤトラを支持することに決めた」と言って、イギリス、フランス、ドイツ政府の立場を非難したマイク・ポンペオ国務長官の言葉を引用した。

 ポンペオは、アメリカ単独主義の主要唱導者の一人だが、通常支持してくれるアメリカ同盟三国を毒舌的な言葉で攻撃した素早さは、アメリカがどれほど、多国主義の見せかけから遠ざかっているかの目安だ。ポンペオは、地域でイランに対する最強で、最も騒々しい反対者、イスラエルの強力な支持者だ。

 イスラエルは、そうと公言していない核保有国で、核拡散防止条約に加盟したり、公式に核保有状況を認めたりするのを拒否している事実は、アメリカのどの政権によっても決して批判や反対意見の対象になっていない。現在のアメリカ政権も例外ではない。

 国連安全保障理事会のほぼ満場一致の意見も、もちろんアメリカが一方的に行動し、イラン政府に対する制裁を延長するのを阻止するまい。イランとの新しい「合意」に関するのトランプのあいまいな言葉は、無視してかまうまい。イランに対するアメリカ反感は、少なくとも、1953年の、民主的に選出されたモサデク政府打倒にまでさかのぼる。

 彼が1979年のイスラム革命で追放されるまで、シャー体制の下、短期ながら暖かい関係の期間があった。アメリカ-イラン関係は、以来ずっと「悪い」か「ひどく悪い」。トランプの「新しい合意」に対する、あいまいな願望が本気だと信じたり、アメリカのパワーエリートのほとんど全てのレベルでのイスラエルに対する深く強固な肩入れが、そのような和解を許したりすると思う理由は皆無だ。

 イスラエルへの圧倒的な肩入れは別として、イスラム共和国に対する、テロ集団ムジャヒディン・ハルクの行動を、あらゆる形でアメリカは支持しており、近い将来、関係を正常化することに対する、どんな見かけだけのアメリカの信念も台無しにする。

 アメリカは2015年のJCPOAに対するイランの違反とされていることかどで、イランに対する「スナップバック」に法的根拠があると主張している。その主張さえ非常に欠陥がある。2018年5月に、アメリカは一方的にJCP0Aを脱退した。従ってイラン合意のJCPOA承認を考慮に入れて成立した国連決議も、2018年5月にアメリカに放棄された。彼らは、法律問題として、もはや合意の締約国ではないのだ。

 それゆえ、合意に関して行動すると主張する彼らの能力は無効だ。それは、元々の合意に反する行動を禁止することを意味する用語、禁反言の法理に帰着する。この場合、アメリカは、上述の通り、一方的にJCPOAから離脱したのだ。だから、法律問題として、もはや存在していない一員であることに起因すると主張する行動から排除されるのだ。

 アメリカは、行動を正当化するため、常に法律上の原則に依拠する用意ができているから、この点は注目する価値がある。この例がが明らかにしていように、このような依拠は、大いに恣意的なのだ。

 この法律上の現実は、既に、イランと安全保障理事会の常任理事国五カ国とドイツ間での大本の原子力協定を監督する責任を負う合同委員会の調整を託されている欧州連合のジョセップ・ボレルが、トランプ政権に指摘している。ボレル氏は、こう述べている。

 「私が再三指摘しているように、2018年5月8日、大統領のメモにより、アメリカは一方的にJCPOAへの参加を終わらせ、その後、いかなるJCPOA関連の活動に参加していない。従って、決議によって想定されているあり得るスナップバック制裁を目的としたJCPOA三カ国と見なすことはできない」。

 アメリカは法律上の現実を知らないほどばかではない。そこで、彼らが何をしたか、なぜしたのかを理解することが、より重要な問題になる。その疑問の答えは、長い歴史を手短かまとめた上記にある。アメリカは対立の解決に関心はない。アメリカはイランとの戦争にだけ関心があり、JCPOAを絶滅させようとする彼らの試みは、攻撃を正当化するのに使える反撃にイランを駆り立てるための見え見えの取り組みだ。

 2015年のJCPOA調印以来、特にロシア、中国両国とのイランの拡張された関係を含め、多くが根本的に改善された。それは今や、ユーラシア全体で根本的に変化する地政学風景の一部だ。いくら頑張っても、アメリカはその進展を阻止することはできず、進展を混乱させ制約しようとするアメリカの企みは失敗する定めだ。以下が本当の疑問だろう。アメリカは現実を認識し、それに順応するのか、それとも、アメリカは益々危険な孤立した単独主義を持続するのだろうか。不幸にも、後者の方が、よりありそうに思われる。

 ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/08/27/un-security-council-vote-on-iran-sanctions-heralds-a-new-phase-in-international-relations/

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2020年8月29日 (土)

増大しつつある中国の農業危機

2020年8月25日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 これまで数カ月間、中華人民共和国は、次から次に、農業部門に対する破壊的衝撃を受けている。2019年、中国の膨大な豚の数が半減した致命的なアフリカ豚熱発生が、2018年12月、中国に入り、トウモロコシ地帯を脅かしているツマジロクサヨトウ異常発生蔓延に続いている。60年間で最悪の洪水が、揚子江や他の川沿いに、中国中央部の米や他の農作物を壊滅している。食料安全保障は、国家安全保障の六つの国家優先課題の一つだ。習近平主席は、国民に、食物を浪費したり、罰を受けたりしないよう呼びかけたが、食料安全保障の脅威の深刻さは、考えられているより遥かに悪いという兆候だ。

 いくつかの問題のいずれも、平常時なら対処しやすいだろうが、コロナウイルス蔓延の影響を受けた中国経済の現状と組み合わさった農業大惨事とは、今後数カ月、世界的食料安全保障に影響を与えかねない難題を引き起こしている。

 ツマジロクサヨトウ

 2018年末、恐れられるツマジロクサヨトウの大規模発生が中国南部で認められた。2019年、しぶといツマジロクサヨトウ攻撃による被害は、主にトウモロコシとサトウキビ農作物に損傷を与え、去年中国農地百万ヘクタール以上の破壊をもたらした。政府報道機関によれば、2020年、これまでに、ツマジロクサヨトウ発生は、8月初旬時点で、既に24の省で107万ヘクタールを破壊した。注目すべきことだが、ツマジロクサヨトウ発生は、2016年、アフリカで最初に発見され、次にインドに、2018年に中国へと移った。

 異常発生が中国北部へと移動するにつれ、約1300万ヘクタールの土地で、中国トウモロコシの約半分を生産する、中国の穀倉地帯として知られる、黒竜江省、吉林省、遼寧省や、内蒙古を含む北東地域の中心部を脅かしている。8月21日、国営マスコミが北東トウモロコシ地帯、遼寧省で、恐れられるツマジロクサヨトウの存在を初めて報じた。政府は害虫との戦い優先させているが、虫は多くの殺虫剤に耐性があり、季節に最高3,000の卵を産む。成虫は一晩で最高60マイル移動できる。深刻な問題は、中国で、ツマジロクサヨトウが、既に、よく使われる多くの殺虫剤に対する耐性を得ていることだ。今年2月20日の時点で、ドローンによる噴霧を含む、様々な化学物質による絶滅への精力的な試みにもかかわらず、中国のツマジロクサヨトウ発生範囲は前年同期より90倍大きい。中国コロナウイルス封鎖のピークだったことが、時宜を得た害虫駆除処置を大きく妨げたのだ。

 アフリカ豚熱

 ツマジロクサヨトウは、中国の食糧安全保障に対する唯一の脅威ではない。2019年、アフリカ豚熱で、中国の世界最大の豚頭数の損失は、業界推計では、60%、あるいは2億1500万頭以上の豚にのぼるが、公式農務省統計によれば、40%以上の死をもたらしている。アフリカ豚熱(ASF)は、100%の死亡率で豚とイノシシに影響を与える動物の疾病だ。周知の治療法がなく感染したて群れは、蔓延を封じこめるため、しなければならない。2019年の危機は、アフリカ豚熱による中国での豚損失のため過去最悪だった。

 中国でのアフリカ豚熱の発生は、今年劇的に減少しているが、国連の国連食糧農業機関によれば、豚群の再製には最小3年を要する。アフリカ豚熱の新しい感染例は依然発見されている。アフリカ豚熱が中国の豚産業に影響を与え続けるので、中国の総豚生産とは、2020年に最低になるだろうと、アメリカ農務省は報告している。この時点では到底確実とは言えないが、もし全て順調に行っても、2022年まで、豚の頭数はアフリカ豚熱流行前の80%でしかないと推計されている。豚は中国の食事では最大の動物性タンパク質源なので、結果的に、経済がCovid-19や他の要因によって深刻なストレスを受けている中、豚肉製品の消費者価格を二倍になった。

 現在、六月以来、中国最大の川、揚子江とその支流に沿って、四川省から武漢地域までの中央中国が、ひどい洪水がアフリカ豚熱の新発生を起こしている。七月初旬時点で、記録的降雨が継続するにつれ、山東永益調査では、20の省で、小規模養豚家、企業養豚業者、取り引き業者、業者で、広東州、広西地域や他の地域での激しい雨から起きた多数のアフリカ豚熱感染があったことを明らかになった。

 更に、大洪水と干ばつ

 毎年夏、通常5月か6月から始まって、アジア最長の川、揚子江に沿った四川から武漢までの中国中央部地域にモンスーン降雨がある。揚子江はチベット高原が水源だ。今年、1961年に記録が始まった時以来、雨は約60年間で最も激しい記録で、八月下旬時点で激しい雨がやまなかった。その結果は、特に揚子江流域に沿った、ひどい洪水だ。

 七月下旬までに、豪雨は、揚子江沿いの水位を上げ、西部の重慶と武漢と、最終的に、上海の間にある世界最大の水力発電ダム、巨大な三峡ダムが、一部の水文学専門家によって、崩壊の危機にあるとみなされるほどの水準に至った。重慶への洪水損害を制御すべく、莫大な量の水を放出するため、当局は三峡ダム開放を強いられた。水は、2019年末、コロナウイルスの最初発生が宣言された、下流の都市武漢に、ひどい洪水を起こし始めた。

 文字通り、あちら立てればこちらが立たずのジレンマで、武漢を救うため、重慶を氾濫させて、巨大ダム決裂の危険を冒すか、それとも、武漢や主要な下流地域を氾濫させるために水を放出するかだ。これまでのところ両方が行われた。記録的降雨で、八月下旬時点で、五回目の洪水宣言が出されている。

 重慶は、約2300万人の農民を含め、3300万人以上の人々が暮らす大都市だ。揚子江全体の流域には、洪水で洗い流された米作を含め、重要な農業がある。南西では、揚子江の主要上流部がある四川省では、川が氾濫し、村や農地が押し流され、洪水危機対応を初めて最高レベルに引き上げた。

 7月までに米を植える中国の13省は、全て記録的洪水に影響された。農民は年に三回米を植えるが、6月から8月下旬まで長引く洪水が、三度の植えつけ全てに影響を与えた。現時点では、洪水による揚子江地域の農作物被害の全体が膨大であること以外、正確な推計はない。

 中国中央部が記録的な洪水に悩まされる中、中国の他の地域、特に北部、中央部の小麦地域は、ひどい干ばつだ。

 小麦は、主に中央部と北中国で栽培される。農民は、五月下旬から六月初旬まで、年一回収獲するだけだ。今年は、干ばつが、河南省、内蒙古、甘粛省、新彊省、吉林省や他の北部省の農作物をだめにした。河南省だけで、中国全体の農産品の約25%を生産する。独立した評価によれば、河南省、安徽省と江蘇省での小麦生産が、今年は2019年より品質が低く、生産量は、最高30%少ない。内蒙古、甘粛省と新彊省はもっと悪い。6月16日、国営通信社新華社は、今年内蒙古の土地の50.7パーセントが激しい干ばつをこうむったと報じた。この地域は、主に小麦と大豆とトウモロコシを栽培する。農作物と野草が育つことができず、現地の畜産に影響を与えている。

 農業損害程度の詳細情報は限られているが、国家安全保障問題と見なされるので、状況は、これまで認められているものより明らかに遥かに深刻だ。この一つの兆しが公式発言だ。胡春華国務院副総理は最近中国各省の知事に、今年、農作物播種地域が縮小せず、収穫高は減少していないことを確認するよう依頼した。収穫への洪水損害、干ばつや虫害という条件を考えれば、それはほとんど不可能だろう。7月27日、北京食料安全保障会議で副総理は、知事が約束を守るのに失敗すれば、解雇を含め、罰せられると警告した。

 中国にとって幸いなことに、ロシアとの親密な経済的結びつきと、ロシアの穀物収穫が再び世界最大となる見込みに見える事実は、中国が高い価格ではあるが、不足分の多くを輸入可能なことを意味する。だが世界の大半が、依然何らかのCovid-19隔離策を課している状態で、世界的な食料入手可能性は、益々深刻な問題になる可能性が高い。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/08/25/china-s-growing-agriculture-crisis/

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2020年8月25日 (火)

ルカシェンコは、なぜ今カラー革命の標的にされているのだろう?

F. William Engdahl
2020年8月21日

 グローバリスト勢力は、明らかに、長年居続けているベラルーシの独裁者、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領を打倒すると決めている。疑問は、なぜ今なのかだ。一つの理由は、コロナウイルス対応での許しがたい反抗的態度のために破滅させられているのだという主張もあり得る。いずれにせよ、ベラルーシは、欧米が全力で率いるカラー革命で攻撃されているのだ。8月9日の選挙を巡る抗議行動は、ソーシャル・メディアを使って、抗議をあやつる民間請負業者を含め、いつもの欧米NGOによって作り出される、いつものカラー革命、不安定化抗議行動の兆候を示している。

 ルカシェンコ政権の下、ベラルーシは、WHOと世界的なコロナウイルス封鎖要求に反抗した。彼は国民や経済の封鎖を命ずるのを拒否した。8月13日時点で、ベラルーシは、合計617人のcovid19に関連する死者を記録していた。ベラルーシは、グローバル封鎖で、コロナ流行を制御するという奇異で危険なWHO要求の誤りを成功裏に証明するための世界中の、ごくわずかな場所の一つとして、スウェーデンとアメリカのサウスダコタ州と共に立ち上がっていた。ベラルーシは封鎖を命じず、大半の産業を継続した。学校はイースター中の三週間閉鎖以外は開いていた。ボランティア・グループが一部にマスクを配り、6月に、EUが医療保健当局に、配布用に、マスクを含め個人用保護具を送ったが、マスク着用要求はなかった。サッカーと5月9日の凱旋パレードも通常通り行われた。そして今ベラルーシは、WHOとお仲間が望まない例になっている。

 一つの非常に重要点は、保健省が、「嫌疑」しかない時に、大ざっぱに、死をCovid19によるものとして分類する非常に欠陥があるWHO推薦を無視したことだ。ベラルーシ病理学者にとって、死亡原因がコロナウイルスによるものだと述べる根拠は、研究所によるCovid-19確認つきの病理形態学的写真の存在なのだ。i

 この全てが、グローバリスト勢力には、しっくりこない。主要個人寄贈者がゲイツ財団で、明白に腐敗したWHOは、検疫の欠如で、ルカシェンコ政府を批判し、6月に、ベラルーシに9億4000万ドルの融資を与えると発表した際、IMFは、ベラルーシが、検疫、隔離と国境封鎖を条件としたが、ルカシェンコはこの要求を「ばかげたこと」として拒絶した。彼が広く引用されている声明で指摘した「IMFは我々に検疫措置、隔離、外出禁止令を要求し続けている。これはナンセンスだ。我々は誰のいいなりにもならない。」

 カラー革命開始

 明らかにNATOと欧米グローバリスト集団は、covid19流行のずっと前から、ルカシェンコ打倒のために動いていた。ベラルーシのコロナウイルス対策での反抗的態度は、この出来事を活性化するのを助けただけかもしれない。欧米とその「民主主義」NGOは、長い間、ルカシェンコを、彼らの標的にしてきている。2008年、ブッシュ政権中に、コンドリーザ・ライス国務長官は、ルカシェンコをヨーロッパ「最後の独裁者」だと非難した。その後、ロシアはカザフスタンとベラルーシをメンバーとして、ユーラシア経済連合創設した。今まで、ルカシェンコは、一つの大きな連合国として、ロシアと合併するというプーチンの提案を拒絶してきた。それはまもなく変わるかもしれない。

 8月9日、選挙で、土壇場の野党「欧米」候補スベトラーナ・ツイハノフスカヤに対し、ルカシェンコが約80%の票をえた後、ベラルーシで抗議行動が起きた。それらの抗議行動は、CIAとその種々の「民主主義」のNGO、全米民主主義基金(NED)が、指導者がグローバリストに叩頭するのを拒否した、セルビアやウクライナやロシアや多数の他の国々で開発したものと同じモデルを使って行われている。1991年、NEDの共同創設者、アレン・ワインスタインがワシントン・ポストで、「我々が今日していることの多くは、25年前には、CIAに密かに行われていた」と発言した。NEDはアメリカ政府からその資金供給を受けるが、世界中で民主主義を促進する「私的」非政府組織を装い、1990年代初期のソ連の崩壊以来、ワシントンが支援する、あらゆる政権転覆不安定化工作に貢献している。

 2019年、NEDは、ベラルーシでの約34のNEDプロジェクト交付金をウェブサイトに掲載した。その全てが、ベラルーシ国内で反ルカシェンコの一連の反対派やNGOを育成、訓練することに向けられていた。交付金は「非政府組織の強化。地方および地域での市民運動強化、現地の問題を特定し、支援戦略を開発するなどのプロジェクトに向けられている。」 もう一つは「政治、市民社会、歴史、人権や、独立した文化に関する著作を含め、ベラルーシで容易に利用可能な出版物のオンライン図書館を拡大する」ことだった。それから別のNED交付金は「独立したジャーナリストとメディアを守り、支援する」ために使われた。もう一つは「非政府組織強化:青年の市民運動活動都の促進」だ。もう一つの大きなNED交付金は、「効果的な提唱キャンペーンで、民主的な党や運動の訓練」に与えられた。ii 無邪気に聞こえるNEDプロジェクトの背後には、CIAのNEDモデルの線に沿って特訓された野党を作るパターンだ。

 怪しいNexta

 「自然発生的」抗議を画策する上での重要な役割は、テレグラム・メッセージ交換アプリケーションに基づいている「Nexta」と呼ばれるワルシャワを本拠とするテキストメッセージ・ビデオ・チャンネルが演じている。Nextaというのは「誰か」を意味するベラルーシ語由来で、名目上、スチェパン・プチラという名のポーランドに本拠を置く22歳のベラルーシ亡命者に率いられている。ベラルーシ・インターネットが、政府によって閉じられて以来、ポーランドから運用されるNextaは、抗議行動や警察取り締まりの無数の市民ビデオを投稿し、現在、200万人のフォロワーがいると主張している。ベラルーシがインターネット・アクセスを閉じた途端、Nextaは、たちまちカラー革命の中核になった。

 スチェパン・プチラは、愛称スチェパン・スベトロフとしても知られている。プチラは以前、ポーランド外務省とUSAIDに資金供給され、ワルシャワに本拠をおき、ベラルーシにプロパガンダを放送するBelsatチャンネルで働いていた。2020年3月以来、Nexta共同創設者、編集長は、アメリカ政府のプロパガンダ・メディア、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティーで働いていたロマン・プロタセヴィッチという名のベラルーシ亡命者だ。プロタセヴィッチは、部分的にUSAIDに資金供給されるポーランドを本拠とする語Euroradioでも働いた。彼は2013年-14年、CIAによるキエフでのマイダン広場デモでも積極的だったが、彼のフェースブックによればウクライナのネオナチ、パホニア・デタッチメントに近い。2018年4月、プロタセヴィッチは、ワシントンのアメリカ国務省に入ったが、注目すべき地位だ。それから、フェースブックで、彼は「私の人生で最も重要な週が始まる。」と指摘した。同日、彼は「私の人生で、これほど多くの重要な今日は深い出会いはなかった。」と述べて、アメリカ国務省の中での自身の写真を公表した。iii ワシントンから去った後、2018年8月31日に、彼はベラルーシ国内でUSAIDに資金供給されるラジオEuroradio.fmで働いた。二年後、プロタセヴィッチは、Nextaを使って、ワルシャワから反ルカシェンコの催しを調整している。偶然の一致だろうか?

 ロンドンで登録されたテレグラムを使って、ベラルーシ国外のNATO加盟国ポーランドにいるNextaは、これまでのところ停止を逃れている。Nextaは、ソーシャル・メディアを経由して、抗議行動計画や、何時、どこで、集会のため集まるべきか、どこに警察が集まっているかなど、いつストライキを始めるか、などの情報を送っている。Nextaは、抗議者の要求、逮捕に関する最新情報、機動隊による逮捕の場所、弁護士や人権擁護者活動家の連絡先や、警察がどこにいるかを示す地図や、抗議者が隠れるべき住所も広めている。

 Nextaは、購読者たちに、プロキシや他の手段を使うことで、インターネット・ブロッキングをどのように回避すべきかも助言している。Global Voiceの反政府派支持のイギリス人記者マクシム・エドワーズは、Nextaについてこう書いている。「このチャンネルは抗議について報告しているだけではなく、抗議行動を組織する上でも大きな役割を果たしていたは明確だ。」iv

 Nextaが、特定の諜報機関からの非常に洗練された援助を得ていなければ、外国からのこのような調整が可能ではないことは疑いようがない。Nextaは、資金を「寄付」と広告に頼っていると主張しているが、政府や財団からの「交付金」を得ていないと主張している。本当か否かにかかわらず、ほとんど透明性を与えないの答えだ。USAIDが彼らの「寄贈者」の一人なのか、オープン・ソサエティー財団なのか? 重要な点は、Nextaがベラルーシが停止することができないサイバー技術を使っていることだ。2018年、ロシア政府は、ソースコード開示を拒否したかどで、テレグラムを禁止しようとして失敗している。

 世界的危機

ルカシェンコに対する野党候補者は、驚くほど戦術も賢明で、彼らが専門家に指導されていることを示唆している。彼女の夫が逮捕され、出馬を禁止された時に、参加した「政治的初心者」とされるスベトラーナ・ツイハノフスカヤは、彼女が投票場出口調査に基づいて選挙に勝ったと主張している。8月14日、ツイハノフスカヤは、穏やかな政権譲渡を確保するため「調整評議会」を組織したと発表した。それは、ツイハノフスカヤの夫、セルゲイ・ツィハノススキーのように、大統領に立候補することを禁じられた、もう一人の競争候補、前駐ワシントン・ベラルーシ大使バレリー・ツェプカロの以前の呼びかけを思わせる。ツェプカロはそれを「救国戦線」と呼んでいた。

 ベラルーシは人口1000万人以下の小国だが、欧米による、この不安定化の取り組みの危険性は巨大だ。2014年、オバマ政権のCIA長官ジョン・ブレナンは、ウクライナがロシアの経済連合に加入するのを阻止するため、ウクライナでアメリカが支援するクーデターを率いた。クーデターは、ウクライナに、何も肯定的なものをもたらさなかった。その代わりにそれは、別の腐敗した、特にオバマ下のワシントンに近しいオリガルヒによる統治をもたらした。

 2018年、NEDは、もう一つのロシアのユーラシア経済連合の地域、アルメニアを不安定化しようとした。もし彼らが今ベラルーシを切り取れば、ロシアにとって、軍事的、政治的影響は、深刻だろう。WHOのコロナウイルス措置命令へのルカシェンコの反抗的態度が、進行中のミンスクカラー革命の試みのタイミングに関係していたか否かにかかわらず、明らかに、連中が六年前、ウクライナでしたように、EUとワシントンを含め一部の欧米勢力は、ベラルーシを崩壊させたがっている。もし連中が成功すれば、彼らが、その後、ロシアでもやってみようと元気づけられるのは確実だ。

 F. William Engdahlは戦略危険コンサルタント、講師、彼はプリンストン大学の政治学位を保持、石油と地政学のベストセラー作家。

注:

Natalya Grigoryeva, How Belarus Ignored the WHO and Beat Coronavirus, FRN, June 21, 2020, https://fort-russ.com/2020/06/covid-19-psychosis-defeated-how-belarus-ignored-the-who-and-beat-coronavirus/

NED, Belarus 2019、https://www.ned.org/region/central-and-eastern-europe/belarus-2019/

Anonymous、Roman Protasevich、2020年8月17日、https://www.foiaresearch.net/person/roman-protasevich

Maxim Edwards, How one Telegram channel became central to Belarus protests, August 19, 2020, https://radioeonline.com/2020/08/19/how-one-telegram-channel-became-central-to-belarus-protests/

記事原文のurl:http://www.williamengdahl.com/englishNEO21Aug2020.php

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オバマ前大統領がトランプ氏を批判 新型コロナ17万人死亡で

2020年08月30日 | 国際社会
政治
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オバマ米前大統領は民主党全国大会で演説し、米国で17万人が新型コロナウイルスで死亡した責任は現行のトランプ大統領にあると述べた。オバマ氏の演説はツイッターに公開された。

オバマ氏はトランプ氏について、大統領にふさわしいまでに「成長できなかった」と述べ、新型コロナウイルスで「17万人の米国人が死亡した。数百万の雇用が消えた」と指摘した。

​またオバマ氏は、最悪の予想がすべて現実となり、トランプ氏が原因で米国の名声がひどく傷つけられ、米国の民主主義制度は脅かされたとの考えを示した。

民主党大会には歌手のビリー・アイリッシュさんも登場し、トランプ氏を批判した。アイリッシュさんは新曲『My Future』を披露した。

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新型コロナウイルス
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米ジョンズ・ホプキンズ大学の調べでは米カリフォルニア州の新型コロナウイルス感染者数が70万人を突破した。国内で70万人台に投入したのは同州が初めて。同大学は各連邦、地方政府の発表、マスコミの報道を総計して感染者の統計を公開している。

ジョンズ・ホプキンス大学によれば、カリフォルニア州の感染者数は70万1548人にまで拡大した。米国では次いでテキサス州(62万人超)とフロリダ州(61万人超)の感染拡大が深刻となっている。

感染による死者は米国で多い順にニューヨーク州、ニュージャージー州、カリフォルニア州と続いている。カリフォルニア州の死者は現時点で1万2889人に達している。

感染者は全米で595万9817人にまで拡大したほか、18万2000人以上がこれまで死亡している。

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日本

菅官房長官、自民総裁選出馬へ 二階幹事長に伝える

日本
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菅義偉官房長官は、安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選に立候補する意向を固めた。二階俊博幹事長に伝えた。関係者が30日、明らかにした。

次期政権でも新型コロナウイルス感染収束と経済再生が大きな課題となる中、危機管理を担ってきた菅氏の手腕への期待は小さくなく、菅氏も自ら陣頭指揮に当たるべきだと判断した。

菅氏はこれまでポスト安倍に関し「全く考えていない」などと重ねて明言してきた。一方で、7月以降はメディアへの露出が増加。政策手腕への評価も高く、石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長と共にポスト安倍候補として名前が挙がっていた。

(c)KYODONEWS

 


ロシアが「凍結」していた浮遊式宇宙船発射基地プロジェクトを復活=副首相

2020年08月30日 | 国際社会
テック&サイエンス
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米国からロシアに移譲された浮遊式宇宙船発射基地「マルスコイ・スタート」が復活する。国際軍事機器フォーラム「アールミヤ-2020」の席でユーリー・ボリソフ副首相が記者団に明らかにした。

同副首相は、「私は文字通り1週間前にウラジオストク市から帰ったばかりだが、そこで自らこのユニークな建造物『マルスコイ・スタート』を歩いてみた。『マルスコイ・スタート』を復活させず、利用しない私たちは愚かだった。すべてこれは技術的には可能なのだ」と語った。

 

浮遊式宇宙船発射基地プロジェクト「マルスコイ・スタート」は、1995年に創設されたが、その目的は、宇宙ロケットの海上発射コンプレクスの開発と、打ち上げにもっとも適した赤道上からの発射にある。赤道上からの発射は、地球の回転速度の利用という点で最適だといえる。

 

同プロジェクトにはロシアや米国、ウクライナ、ノルウェーの企業が参加したが、2009年にコンソーシアムが破産を宣告。2016年にロシアの宇宙開発国営企業「ロスコスモス」の子会社が同じく宇宙開発企業「S7グループ」と共同で購入を行った。

2020年3月に米国務省側から認可を得て、同コンプレクスはロシアに移譲された。「ロスコスモス」社は、2024年からの打ち上げ再開のため「マルスコイ・スタート」の作業復活を関連企業の課題と位置付けた。

ボリソフ副首相によれば、現在、同氏の依頼にもとづき、ロケット「ソユーズ5」プロジェクトでの利用、また、このコンプレクスに特別に対応するロケットプロジェクトの完成の可能性についての評価が行われている。

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政治
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米国でのTikTok禁止 (28)
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中国は、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国企業「バイトダンス」による米政権への提訴を支持すると発表した。

バイトダンスは24日、米政権を提訴すると発表した。

中国外務省(外交部)の趙立堅報道官は、「中国は、関係企業が法的手段で権利を守ろうとすることを支持する。我々は今後も中国企業の合法的な利益を強力に保護するためにあらゆる必要な措置を講じていく」と述べた。


ドナルド・トランプ米大統領は8月初旬、「ティックトックと微信(ウィーチャット)の脅威を防ぐために」、バイトダンスと中国企業テンセント(ウィーチャットの運営会社)との取引を45日後の9月下旬から禁止する大統領令に署名した。この大統領令でテンセントはウィーチャットに関連する取引が米国で禁じられることになる。米政権は、ティックトックが米国人の個人情報を中国当局に送信する恐れがあると非難しているが、バイトダンスはこれを否定している。

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米国
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地球規模の気候変動は、米国の原子力産業にリスクをもたらすことになる。ブルームバーグが米ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる報告を引用し、報じている。

ムーディーズの専門家らは、今後20年間で起こりうる自然の脅威に備えるという観点から、米国内の原子力発電所57基を対象に評価した。それによると、ほとんどの原発が温暖化に伴う異常な暑さに対応できていないことが判明した。

 

ムーディーズのプロジェクトおよびインフラストラクチャーに関するアナリストで、報告書の著者の1人であるデビッド・カムラン氏は、「原発は厳しい気候に対する十分な耐久性を持っているが、気候変動は非常に早いペースで進んでいる」と指摘している。

 

暑さや干ばつにより、原子力発電所は原子炉冷却の問題に直面する可能性がある他、洪水による被害を受けるリスクもある。

報告書で著者らは、既存の原発の耐久性を強化し、起こりうる自然の脅威に対応する必要があると述べている。

2011年に日本を襲った地震と津波により発生した「福島第一原発」事故を受けて、世界で最も「高齢」な原発の国である米国の原子力規制委員会は、気候変動などの自然災害に伴う原発のリスク調査を開始した。

同委員会が原発約60基の設計を見直したところ、そのうちの54基が危険な自然現象に対応できていないことが明らかになっている。

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米国
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米連邦捜査局(FBI)は、「シオン賢者の議定書」のファイルのリンク先をFBIのアーカイブ用ツイッターアカウント「FBI Records Vault」に投稿したことを謝罪した。この議定書は、ユダヤ人が世界を支配し、キリスト教の価値観の破壊を計画しているとされた反ユダヤ主義的な観点から捏造された文書。

​米ワシントン・ポスト紙(WP)によると、FBIはウェブサイトでその文書が公開されると、米国の情報公開法に基づいて、自動的にツイッターで投稿されたと発表したという。

この問題のツイートは今は削除されているが、WPによると、謝罪文がツイッターに投稿された後も、ユーザーはしばらくの間その問題のツイートを読める状態にあったため1万6000件リツートされたという。ツイッターユーザーは、なんらかのコメントなしにこの議定書のリンクを公開することは、反ユダヤ感情を高めるだけだとFBIを批判した。

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国際
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米国は「イラン核合意」として知られる包括的共同行動計画(JCPOA)から一方的に離脱しており、この枠組みでイランに対する制裁を再開するよう要求する権利はない。ジョセップ・ボレル・ フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表がツイッターへの投稿に記した。

先にトランプ米大統領は、国連安保理決議2231号に基づく対イラン制裁を復活させる手続きを開始することを国連に通知するよう米国務長官に指示したことを明らかにした。米国によると、制裁は国連への通知から30日後に復活する。

これに対しボレルEU上級代表はツイッターに投稿した中で、米国は2018年5月8日にイラン核合意を一方的に離脱しており、国連安保理決議2231号に基づく対イラン制裁を再開させる上で米国が主導権を持つことはないとした。

そのうえでボレルEU上級代表はJCPOAの継続と参加国による合意内容の履行を保証するため、最大限努力していくとした。

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米国
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トランプ米大統領の元側近で首席戦略官兼上級顧問を務めたスティーブン・バノン容疑者他3人が詐欺および資金横領の疑いで逮捕された。マンハッタン地検が明らかにした。

問題となっている横領の資金は移民の不法入国を防ぐ目的でメキシコとの国境の私有地に防御壁を築く「われわれは壁を築く」キャンペーンで集められた。このキャンペーンでは2500万ドル超の資金が集められた。

バノン容疑者には自分の息のかかったNGOを通じ、100万ドル超のキャンペーン資金を受け取り、一部を自分の目的のために使用した疑いが欠けられている。

バノン容疑者には犯罪が立証された場合、最長で懲役20年の刑が言い渡される恐れがある。


バノン容疑者は2016年の米大統領選挙の際にトランプ陣営の選挙対策本部長として奔走し、トランプ氏勝利の鍵を握ったと言われる選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」出現の立役者だった。

<picture><source class="" srcset="https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/07e4/08/15/7710984_167:43:2907:1813_768x0_80_0_1_bc5308e26a4a2895ce2f8a07422826bb.jpg.webp" media="(min-width: 480px)" data-srcset="https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/07e4/08/15/7710984_167:43:2907:1813_768x0_80_0_1_bc5308e26a4a2895ce2f8a07422826bb.jpg.webp" /><source class="" srcset="https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/07e4/08/15/7710984_167:43:2907:1813_480x0_80_0_1_acae0fba2776a202afc54eb9466c2ec1.jpg.webp" media="(min-width: 0px)" data-srcset="https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/07e4/08/15/7710984_167:43:2907:1813_480x0_80_0_1_acae0fba2776a202afc54eb9466c2ec1.jpg.webp" />Former White House Chief Strategist Steve Bannon holds a news conference in Rome, Italy September 22, 2018</picture>
© REUTERS / ALESSANDRO BIANCHI
バノン氏

マスコミは、トランプ候補の選挙戦でSNSを駆使した戦法を考案したのはバノン容疑者とにらんでいる。今回の逮捕劇でトランプ大統領の側近で選挙戦に関与し、刑事法違反を問われた人物は、バノン容疑者ですでに6人目に上る。

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米大統領選 重要度の高い6州でトランプ氏支持率がバイデン氏を下回る

2020年08月30日 | 国際社会
米国
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2020年米国大統領選挙 (22)
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米大統領選においてその投票結果が勝敗のカギを握るとされる6州で、トランプ米大統領の支持率が民主党推薦のバイデン候補に劣っていることが、25日に発表された米調査会社「チャレンジ・リサーチ」の世論調査の結果、明らかになった。

チャレンジ・リサーチ社の指摘では、トランプ氏の支持率は過去2週間に6州で多少上昇している。同社のリサーチャーらはその理由について、新型コロナウイルスに憂慮する市民が減ったためとみている。

 

アリゾナ州では回答者の49%がバイデン候補支持、トランプ候補の支持を表明したのは47%、フロリダ州ではバイデン氏支持は49%、トランプ氏支持は46%、ミシガン州はバイデン候補支持は50%、トランプ氏44%、ノースカロライナ州ではバイデン氏48%、トランプ氏は47%、ペンシルバニア州ではバイデン候補は49%、トランプ候補は46%、ウィスコンシン州ではバイデン候補支持が49%、トランプ氏支持が44%という結果がでた。

 

世損調査では6州の平均支持率はバイデン氏が49%、トランプ氏が46%とという結果がでた。米大統領選挙時には全米の大方の州でどの政党のどの候補者が勝利するかは明確になっている。アリゾナ、フロリダ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルバニア、ウィスコンシンの6州は、全米でも実際上のライバル争いが成立しうる数少ない地域で、勝利をあらかじめ予測することは極めて困難とされている。

 

 

 

 

 

 

テック&サイエンス
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ロシアと米国の天文学者らが、米国国立電波天文台に設置された最大級の干渉計である超長基線アレイの電波望遠鏡システムを利用し、銀河の高周波画像TXS 0128 + 554を受信した。研究結果が学術誌『アストロフィジカルジャーナル』で発表された。

画像そのものが米国国立電波天文台のサイトで公開された。

赤色矮星ラカーユ9352はみなみのうお座に位置し、太陽からわずか10光年の距離にある。また、これは地球からもっとも近く、天空でもっとも明るい星の1つ。

この星はもっとも一般的なM等級である低質量の赤色矮星に属し、天文学者らによれば、その周辺を私たちの銀河系の惑星の大部分が公転しているという。そして、まさにこうした星々の界隈で天文学者と宇宙生物学者は生命の兆候を探している。

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政治
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中国は、軍事演習実施時に中国の空域に米国の航空機が侵入したとして、米国に抗議を行った。中国国防部の呉謙報道官が発表した。

同報道官の発言を中国国防部のプレスサービスが以下のように発表した。「米国の偵察機U-2が北部区域領内に侵入した。この時、現地では武器を使用した演習が実施されていた。これは我が国の定期軍事演習に極めて否定的な影響を与えた。中国はこの件に関して断固抗議する」。

また、中国政府は、こうした行為は空域の安全保障に関する両国合意に反するものであり、「容易に誤解を生じさせる」おそれがあると強調した。

発表では、「これは露骨な挑発行為である。我々はすでにこの件で米国に対し深刻な懸念を表明した」と強調された。

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災害・事故・事件
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米国ウィスコンシン州で、警官らが黒人男性に数発発砲したことから、大規模な抗議行動が発生した。ウィスコンシン州ケノーシャ市在住のアフリカ系米国人男性ジェイコブ・ブレイク氏(29)は、重傷を負い集中治療を受けている。

この事件は、アフリカ系米国人ジョージ・フロイド氏が警官の手で犠牲となった3ヶ月後に発生した。46歳のフロイド氏の殺害は、国内での警官による暴力と人種差別に対する大規模な抗議行動を引き起こした。

 

目撃者が撮影した動画では、2人の警官が背後からブレイク氏に発砲。その際、彼は自動車に乗ろうとしていた。7発の発砲音が鳴り響いた。ブレイク氏は武器を所持してはいなかったもよう。警官らがなぜブレイク氏を背後から撃つ必要があったのか、いまのところ明らかになっていない。

 

ブレイク家の弁護はベンジャミン・クランプ氏が行う。同弁護士は、警官による暴力事件の弁護で知られている

クランプ弁護士は、ブレイク氏は家族同士の言い争いをなだめようとしていたが、しかし、警官らが彼に武器を向け、スタンガンで攻撃したと述べた。ブレイク氏が3人の子ども(同氏には全部で6人の子どもがいる)が車に座ったかを確認しようとしたとき、発砲がはじまった。同弁護士は、3歳と5歳、8歳の息子たちは父親が発砲される様子を目の当たりにしたと述べ、「これは生涯トラウマとなる」と強調した。

​警官らの行為に抗議するためケノーシャ市の通りで数百人がデモを行った。デモ参加者らは、「我々は後戻りはしない!」と声をあげながら、市警まで行進した。彼らは駐車している車に放火し、警官らに火炎瓶を投げつけた。抗議参加者らの行動はエスカレートし、警官が催涙弾を発射、当局はケノーシャ市に外出禁止令を発令した。

ウィスコンシン州知事で民主党のトニー・エバーズ氏は、ブレイク氏に対する武器の使用を批判した。

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(-ω-)/ アメリカ人は狂人民族です。

 

新型コロナウイルス
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ドナルド・トランプ米大統領は新型コロナウイルス感染症について、米国でワクチンが登場しなくとも感染拡大は収束すると確信している。ノースカロライナ州で支持者らを前に行った演説の中で発言した。

先にホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームはウイルスが「次第に無くなるかもしれない」というトランプ大統領の考えを退けてきた経緯がある。

 

こうした中、トランプ大統領は24日に訪問中のノースカロライナ州で支持者らを前に演説を行い、問題発言を行った。演説の中でトランプ大統領は、「我々がこのウイルスから解放されるときはやってくるし、ワクチンが開発されれば人々が思う以上に早くやってくる。仮に開発されなくてもやってくる」と発言した。

加えてトランプ大統領は米国で進められているワクチンの開発は最終段階に入っており、「年末までには、あるいはもっと早く」登場するとコメントした。そのうえでトランプ大統領は「ともにウイルスを克服しよう」と呼びかけた。

米ジョンズ・ホプキンス大学の最新集計結果によれば、米国では570万人以上が新型コロナウイルスに感染し、死者は17万7000人を超えている。世界ではすでに2300万人以上が感染し、死者は80万人に達している。

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浜松、デスバレーで記録の最高温度 気候危機の危険な兆候?

2020年08月30日 | 国際社会
オピニオン
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8月16日、日本の静岡県浜松市の41.1度と米カリフォルニア州デスバレーの54.4度と地球上の2か所で最高気温が観測された。こうした現象は科学的にはどうとらえることができるのだろうか。世界的に関連性はあるのだろうか。気候の危機が始まりつつある危険な兆候なのだろうか。これらの問いについてスプートニクは日本人専門家らに取材した。

過去の最高気温

世界気象機関(WMO)がデスバレーの54.4度公式記録として認証した場合、過去100年における世界の最高気温が記録されたことになる。デスバレーまでは2016年7月21日、クウェート、ミトリバフの53.9度が世界最高気温とされている。

 

米国の気象学者らによると、過去100年の最高気温はデスバレーで1913年に56.7度が、1931年にはチュニジアのケリビアで55度が観測されているものの、これを証明する十分な資料が存在していないため、これらを記録として含めるわけにはいかない。 

 

日本の事情はといえば、国内の最高気温記録は毎回、憂慮されながらも更新されている。これまでの最高気温は2018年に埼玉県熊谷市で観測されていた。同日、日本の各地で異常な高温が記録され、水銀柱が跳ね上がった。

WMOがこれを世界最高気温と公式的に認証するために、どれくらい時間がかかるかについて、気象学者で岡山大学理学部地球科学科教授の野沢 徹氏はスプートニクからの取材に次のように答えている。

「デスバレーでの観測を最高気温と認証するWMOの検証作業は、 おおむね2カ月~半年ほどかかるのではないかと思われます。 なお、浜松の観測結果の検証について公式な発表はありませんが、 気象庁内部では行われるはずです。」

英語圏の情報筋は、米国での世界最高気温の認証作業は極端な場合、数年を要しかねないと見ている。日本での最高気温の認定については、気象学者で、東京大学大気海洋研究所の木本昌秀教授は事情が多少異なっていることから、観測された気温は十分に信憑性があると考えている。

世界新記録は地球温暖化の影響?

野沢氏は、1つの記録がでただけでこれが地球温暖化の影響によるものという帰結を出してはならないとしている。ただし、この記録が、科学者らが地球温暖化は実際に起きていることを裏付ける十分な論拠を持っている中で出てしまったことは間違いない。

 

「ある観測点におけるたった1日の気温データだけで語れるものではありません。これが地球温暖化と関連した現象だという帰結を出すためにどんな要素が大事かというと、1点目は、局地的に高温となった原因を探ることで、そのためには、気圧配置や風向・風速などの情報が欠かせません。2点目は、原因となった気象条件の長期変化傾向を調べることで、近年の地球温暖化にともない、熱波が発生しやすくなっているのかどうか、客観的に調べることが重要です。

 

最近では、2点目の調査に多数の数値シミュレーションが活用されていて、 観測されているような地球温暖化が進んでいない、 仮想的な状況での数値シミュレーション結果と比較することで、 地球温暖化の影響が推定され始めています。 ちなみに、このような研究はイベント・アトリビューションと呼ばれています。」

このため野沢氏は、両方の記録とも実際に度を越した現象であり、危険視すべきと位置付けることができると語っている。

「デスバレー で日最高気温が54.4℃以上となったのは100年ぶりなので、それほど極端な現象であったことは間違いないでしょう。

また、浜松の日最高気温は、例えば、1カ月程度、かつ数百キロにわたる範囲の平均気温からは国内でも温暖化傾向が続いていることは明白で、熱波に相当するような事象の頻発化が危惧されることは間違いないでしょう。」

同様の見解を木本氏も表している。

 

「テスバレーや浜松の最高気温が地球温暖化のせいかというと、地球温暖化とは長期間における傾向ですから、1日1日の天気を全部地球温暖化のせいにすることはできません。ただし長期間にわたってはこういう傾向はあります。特に、最高気温が頻繁に更新される、あるいは今まで観測されていない気温が観測されるというこの背景には、地球温暖化があると言って構わないと思います。

 

ただし世界最高気温が記録されたか、されないかにかかわらず、地球全体の気温は地球温暖化でゆっくりと上がってきています。ここ数十年の世界的な気候を見ると、涼しい日よりは暖かい日の方が多くなってきています。そういう傾向は世界中の色々な場所でありますので、地球温暖化が起こっていて、それが我々にも気づくような形で顕在化してきているというのは間違いないと思います。」

木本氏によれば、日本の場合は気象庁 のサイトに非常に多くのデータ、グラフが発表されており、それを見ると過去100年で35度を超える猛暑日の日数は著しく増えている。このような長期傾向には地球規模の温暖化が大きな影響を及ぼしていると考えられる。大気温の異常な上昇の他にも豪雨に見舞われる日数が増え、台風の勢力も増している。2019年秋の台風19号(ハギビス)今年の大雨やそれまでの数年の被害を思い出すだけでも十分だろう。

木本氏は、「このまま何もしなければ21世紀の終わり頃には地球の温度は少なくとも平均で4度以上上がる見込みです。現在のところ、産業革命以前から比べ、まだおおよそ1度ぐらいしか上がっていません。にもかかわらず、これほど多くの猛暑日、強い雨の影響が一般人にもわかるほど続いているのです。もし万が一、4度も上昇したら、かなりひどいことになると思います」と語っている。

状況悪化の阻止には何が必要か

そうした事態に至らないために、私たちは何をしなければならないのだろうか。これについて野沢氏は次のように語っている。

 

「私たちにできることは、化石燃料燃焼起源のCO2排出をとにかく減らすことしかなく、日常生活におけるどのような活動でCO2が排出されているのか、正しく理解し、少しでもCO2排出を削減する努力を無理のない範囲で続けるしかありません。」

 

木本氏は地球の温暖化を止めるためには人為起源の温室効果ガスの放出量をゼロにする必要があると強調している。これはパリ協定の公式文書にも記載されている。これを実現するのは並大抵のことではない。このため、当面は世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃までに抑える努力をする目標値を掲げている。とはいえ、こうした値の気温上昇でさえ、影響は避けられない

木本氏 はまた、共通の認識があっても二酸化炭素をキャッチし、貯蔵するCCS技術(Carbon dioxide Capture and Storageの略)は万能薬にはなりえないとしてさらに次のように語っている。

「例えば火力発電所で少し石炭を燃やして二酸化炭素を出してしまったとしても、CCS技術を用いて、それを海底などに上手に隔離すれば、少しぐらいなら二酸化炭素を出してもいいという考えはあります。ですがこの技術を用いても今、放出されているだけの量を全部を海底の土の中に埋めるわけにはいかないので、仮に今後この技術を導入するとしても、それだけではゼロエミッションは達成できません。」

 

この他に木本氏は、 コロナウイルスのパンデミックによる世界経済の一時的停止状態で気候状況は多少は改善されるだろうと期待されたものの、これが抜本的な効果をもたらすことはないとして、次のように語っている。

 

「温室効果ガスは空気中に放出されると数十年以上もの長い間、滞留します。仮に1年2年の経済停滞で何パーセントか排出量が減ったとしても、長寿命のガスについては今までに排出された総量に対しての割合が問題になるので、コロナによる変質を期待することは難しいです。

もう1つ、人間の活動は大気汚染物質を出しています。北京の空は茶色く、霞がかかっていますが、あれがそうです。大気汚染は太陽の光を反射する効果が割合大きいので、汚染が悪化すると温度は少し下がり、温室効果自体は反対の方向に進みます。大気汚染物質は粒子で雨が降ると地面に落ちてくるため、先ほどの温室効果ガスに比べると寿命は短く、数日からせいぜい数か月くらいしか大気中に存在できません。

コロナで人間の経済活動が一時停滞しても、元に戻れば大気汚染物質の濃度もすぐにもとにもどります。NASAの衛星写真でみた武漢の大気汚染度も2は少し減っていましたが、4—5月にはすっかり元どおりになっていました。

大変残念ですが、経済停滞で気候変動が少しましになるだろうとの期待はもてません。」

 

 

 

 

 


米国で50万戸以上が停電 ハリケーン「ローラ」の影響

2020年08月30日 | 国際社会
米国
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米国では非常に強い勢力のハリケーン「ローラ」が通過したことにより、50万戸以上で停電が起こっている。被害は特に南部のルイジアナ州に集中している。ポータルサイト「Poweroutage.com」が伝えている。

報道によれば、ルイジアナ州では43万2000戸以上で停電が発生している。また、テキサス州の停電は8万6000戸以上に及んでいる。隣接するアーカンソー州でも1万7000戸が停電した。

先にAP通信はルイジアナ保健省の情報として、22万戸で断水が発生したと報じていた。

 

​ハリケーン「ローラ」は5段階式の評価で最も危険が高い「カテゴリー5」から1段階低い「カテゴリー4」の状態で上陸した。時速240キロの猛スピードで移動し、ルイジアナ州を直撃した。同州を通過後、ハリケーンはその勢力を「カテゴリー2」まで弱めた。

​ルイジアナ州では民家に木が倒れ、中にいた14歳の少女が死亡した。そのほか、倒木により州内で5人が死亡した。

また、ハリケーンによりルイジアナ州ウェストレイク市にある化学工場「バイオラボ」(BioLab)で塩素が流失する事故が発生した。

 

 

 

 

 

 

政治
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NATO戦闘機をロシア海上哨戒機10機が牽制した。ロシア海軍司令官ニコライ・エヴメノフ大将が発表した。

エヴメノフ海軍司令官は、ロシア機は「黒海、バルト海、ノルウェー海、チュクチ海、ボーフォート海の遠隔海域、北極海航路周辺、太平洋中立海域の上空の定期飛行を行った」と説明した。

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米国
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米国のドナルド・トランプ大統領はニューハンプシャー州で支持者を前に演説を行い、ロシア産原油を購入せざるを得ないと訴えた。演説の全文は大統領のツイッターに掲載されている。

トランプ大統領によると、民主党が米国内のパイプライン建設に反対しているため、ロシアから原油を購入せざるを得ないという。トランプ氏は「ニューイングランドは米国内で最もエネルギー価格が高い。なぜかというと、ニューヨーク州のクオモ知事が同州上部にパイプライン敷設を許さないからだ。石油とガスは米国にたくさんあり、供給できるのに」と語った。

​ニューイングランドは米国北東部の6州(コネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州、バーモント州)を合わせた地方で、大西洋、カナダ、ニューヨーク州と隣接する。

トランプ氏は支持者に対して、同地方ではどこからエネルギー資源を調達しているかと尋ねたうえで「ロシアから」と自ら答えた。「知らなかった?ここには多くの船舶がやってくるが、その大半はロシア船だ。なぜならクオモNY州知事はパイプライン敷設を許さないからだ」と語った。

2019年全体のロシアから米国への原油輸出額はロシア連邦税関庁(FTS)によると22億ドル(約2310億ドル)、2018年の2.4倍となった。米国のロシア産原油の輸入高は増加傾向

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米国でのTikTok禁止 (28)
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米国の小売りチェーン「ウォルマート」は、TikTokサービスの買収を求めマイクロソフト社と共同する予定だ。この件での同企業の確認を引用しテレビチャンネルCNBCが報じた。

また、メディアの情報筋によれば、買収の総額は200億から300億ドル(約3兆円)にのぼる可能性がある。

ウォルマートの表明を引用し同放送局は、「私たちは、ウォルマートとマイクロソフトのパートナーシップは、米国のTikTokユーザーの期待を実現するだけでなく、米国の規制機関の利益を満たすことになると確信している」と報じた。このニュースを背景に、米国の株式取引所でウォルマートの株価は5%増加し、マイクロソフトも2.7%高騰した。


ドナルド・トランプ米大統領は8月初旬、「ティックトックと微信(ウィーチャット)の脅威を防ぐために」、バイトダンスと中国企業テンセント(ウィーチャットの運営会社)との取引を45日後の9月下旬から禁止する大統領令に署名した。この大統領令でテンセントはウィーチャットに関連する取引が米国で禁じられることになる。米政権は、ティックトックが米国人の個人情報を中国当局に送信する恐れがあると非難しているが、バイトダンスはこれを否定している。

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中国人民解放軍で南シナ海を管轄する南部戦区のLi Huamin報道官は27日夜、米海軍のミサイル駆逐艦「マスティン」が南シナ海にある西沙諸島の領海に侵入したと非難する談話を発表した。同海域では中国が弾道ミサイルの発射実験を含む軍事演習を進めており、中国と米国の間で緊張が高まっている。グローバル・タイムズ紙が報じた。

南部戦区は空軍部隊と海軍部隊を派遣し、領海を侵犯した米艦を確認、および特定したほか、同海域を離れるよう警告した。

 

先に米国防総省は中国が南シナ海で弾道ミサイルの発射を伴う軍事演習を行い、地域に不安定化をもたらしているとして、懸念を示していた。

西沙諸島はベトナムの東約240キロメートル、中国海南島の南東約300キロメートルに位置し、中国とベトナムがいずれも領有権を主張している。

中国は南シナ海のほぼ全域、および同海域にある諸島について領有権を主張している。これに対し、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟するベトナム、フィリピン、マレーシアは南シナ海の一部に加え、いくつかの諸島について領有権を主張している。

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25日、シリア北東部の居住区デリク近郊でロシアの軍用車が有志連合の装甲車に突っ込む事件が発生したことを受け、26日、ロシア連邦軍参謀本部のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は米統合参謀本部の マーク・ミリー議長と電話会談を行い、シリアの国際有志連合にはロシア軍事警察の車列が通過することは事前に通知されていたと明言した。

ロシア国防省側は、ロシアの軍事警察のパトロールについては事前に通知されていたにもかかわらず、米軍部がパトロールの阻止を試みたため、事故を未然に防ぎ、課題を遂行する必要性からこうした行為に及んだと説明している。

これより前、米国家安全保障会議の代表は、シリアの紛争防止のルールに違反したとしてロシア軍部を非難する声明をあらわしていた。米国側は、ロシア軍の軍用車が有志連合の装甲車両に突っ込み、乗車していた数名に怪我を負わせたと主張していた。

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ロシア、次期主力戦車に電熱利用化学砲や垂直発射方式のミサイルを採用か

2020年08月30日 | 国際社会

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ロシア、次期主力戦車に電熱利用化学砲や垂直発射方式のミサイルを採用か

ロシアは25日、モスクワで開催中の国際軍事技術フォーラム「ARMY-2020」で主力戦車「T-14」の先にある「将来戦車」についての構想について発表したとタス通信が報じている。

参考:Russia’s top brass wants to replace Armata with two-section ‘tank of the future’

ロシアが明らかにした将来の戦車は電熱利用化学砲を採用して極超音速砲弾を発射?

ロシアが発表した内容を要約すると、T-14の後継として開発される戦闘車輌はT-14で採用された装甲カプセル方式の乗員保護が引き続き採用され、爆発反応装甲、レーザー兵器、電磁パルス発生装置等で敵攻撃からの生存性を確保、自動装填装置付きの電熱利用化学砲(ETC)を搭載した無人砲塔や車体に埋め込まれる形で搭載される垂直発射方式の精密誘導兵器を装備、偵察や警戒用途の無人小型航空機や無人小型車輌を搭載することになるらしい。

発表された中で特に目を引くのは極超音速砲弾を発射可能とロシアが言っている電熱利用化学砲と、既存の戦闘車両が搭載するヘルファイア(射程8km)やジャベリン(射程6km)等の精密誘導兵器よりも射程が拡張された垂直発射方式の精密誘導兵器(射程12km)だろう。

出典:Boevaya mashina / CC BY-SA 4.0 次世代主力戦車「T-14」

現状、装薬方式による砲弾の初速引き上げは頭打ちの状況で、これを打破する技術として電熱利用化学砲、電熱砲、電磁砲等が挙げられており、電熱砲は薬室に火薬を装填する代わりに通電物質(極端に言えば水でもOK)を装填、これを電気の力で一瞬で蒸発させ膨張圧の力で砲弾を押し出すという仕組みで装薬方式に比べ初速を大幅に引き上げることが可能だが、通電物質を蒸発させるために必要な電力が膨大なため通電物質に化学的物質を用いて必要な電力条件を緩和したのが電熱利用化学砲だ。

本当にロシアが言うように電熱利用化学砲で砲弾を極超音速(初速2000m/s以上)まで加速できるのかについては謎だが、米メディアは砲弾にスクラムジェットの原理を取り入れないと極超音速まで加速させるのは難しいのではないと指摘しているが、もし実現できれば前例のない攻撃スピードと致死性を備えた画期的な兵器になると言っている。

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補足:ノルウェーの防衛産業企業「Nammo」は2018年、155mm自走砲向け砲弾にラムジェットを搭載して100kmを越える射程を実現した155mmラムジェット砲弾を発表して各国から注目を集めている。

さらに戦闘車輌が現状使用している対戦車ミサイルよりも射程が長い精密誘導兵器の採用は、戦場で一方的な殺戮を可能にするかもしれないと米メディアは指摘したが、ロシアは兵器の性能を大きく見せる傾向があるので本当に射程が12kmもある精密誘導兵器を戦車の車体に埋め込み垂直発射方式で打ち出すことが可能になるかは確証がないとも言っているが、もう間もなく登場する主力戦車「T-14」の次を開発するための取り組みをロシアが具体的に始めているというのは注目すべき点だろう。

果たしてT-14の次が形になるのは何時だろうか?少なくとも2030年~2040年に姿を見せることはないと思っているが、、、

 

 

 

 

 

 

ロシアが米巡航ミサイルの無力化に着手? シリアで不発のトマホーク回収に成功

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ロシアが米巡航ミサイルの無力化に着手? シリアで不発のトマホーク回収に成功

シリアで回収された不発の米国製巡航ミサイル「トマホーク」を活用してロシアは3年以内にトマホークの誘導システムを無力化する電子戦装置を開発すると報じられている。

参考:Fact: Russia Captured an Unexploded U.S. Tomahawk Missile

2,000発以上発射されたトマホークの不発弾がロシアの手に渡ったのは今回が初めてではない指摘する米メディア

米国、英国、フランスによって今年4月に実行されたシリアへのミサイル攻撃終了後、ロシアは不発だった「トマホーク」を2発回収することに成功したと主張しており、これを調査することでトマホークの通信、制御、誘導、位置測定に使用されている電波特性を解明して効果の高い電子妨害装置を3年以内に開発することが可能だと露メディアが報じている。

出典:ロシア国防省の会見資料 トマホークを構成すると思われる部品

この問題について米メディアは、ミサイルの不発は「よくある話」なのでシリア攻撃に使用されたトマホーク59発の内2発が爆発に失敗していたとしても何の不思議もなく、ロシアが不発のトマホークを回収したというのは事実である可能性が高いと指摘、逆にトマホークは幾つも戦争や紛争で2,252発(確認できたトマホークの発射本数の合計)も発射されているので不発も相当数あると考えられ、ロシアが不発のトマホークを入手したのは今回が初めてではないだろうと断言した。

そもそもトマホークは何度もアップグレードが行われており、現在も在庫の「トマホーク BlockⅣ(Tactical Tomahawk)」を最新型のBlockVへアップグレード(データリンク、無線、誘導装置の交換が含まれている)する作業が進行中で、在庫の「トマホーク BlockⅢ」は退役することが決まっている。

 

そのため回収したトマホークを解析して開発する電子戦装置が登場するころには、シリアで回収されたトマホーク BlockⅣ(もしくはBlockⅢ)は大方姿を消している計算なので、今回の件が米軍に深刻な問題を引き起こすことはないだろう。

米メディアも現在開発競争が繰り広げられている極超音速ミサイルと比べればトマホークに使用されている技術は古臭いため、もしロシアが回収したトマホークから何らかの新発見を見つけ、何かを学ぶことがあるのならロシアの技術力に問題があると結論づけた。

 

 

 

 

 

 

シアが開発中のステルス無人機「オホトニク」、2024年までに量産機納入

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ロシアが開発中のステルス無人機「オホトニク」、2024年までに量産機納入

ロシアの国営企業「統一航空機製造会社(UAC)」は3日、2024年までに開発中のステルス無人航空機「S-70オホトニク」の量産と軍への引き渡しが開始されるとプーチン大統領に報告した。

補足:Ударный беспилотник “Охотник” начнут серийно поставлять в 2024 году

2024年までに量産や引き渡しが始まるロシアのステルス無人航空機「S-70オホトニク」

ロシアが開発中のステルス無人航空機「S-70オホトニク(別名:ハンター)」はロシア初のステルス戦闘機SU-57を開発したスホーイ設計局(統一航空機製造会社傘下)が設計・開発を担当しており、ロシアが進めている第6世代機開発プロジェクト構成要素の一つでロシア版「ロイヤル・ウィングマン(忠実なる僚機という意味)」だ。

S-70はステルスに有利な全翼機スタイルを採用した機体で、基本的な仕様は全長14m、全幅19m~20m、推定重量20トン、最大速度マッハ0.8、ウェポンベイの兵器搭載量は約4~6トン、エンジンはSu-57やSu-35に搭載されている「AL-31(最大推力122kN)」もしくは開発中の「AL-41(最大推力176kN)」が1基搭載されると予想さており、2019年8月にS-70のプロトタイプが初飛行に成功、1ヶ月後の9月には自律的な飛行を行うS-70とSu-57が一緒に飛行するなど順調に開発が進んでいる。

これまで明かされていた開発スケジュールによれば量産開始は2025年頃で軍への引き渡しは未定だったのだが、ロシア国防省がS-70の開発を急ぐよう指示したためスケジュールが1年以上前倒しされ、2024年までにS-70の量産と軍への引き渡しが開始されることになったのだ。

ただ2024年頃にS-70が空軍に引き渡されても初期作戦能力を獲得して実用面での実用化を果たすには、さらに多くの時間が必要になるだろう。しかし遅くても2030年頃までにはSu-57やSu-35がステルス無人航空機「S-70」を伴って航空作戦を実施できるようになるのではないだろうか?

このようなロシアの動きに対して米国も決して負けてはいない。

出典:public domain XQ-58ヴァルキリー

米国も無人戦闘機プログラム「Skyborg(スカイボーグ)」を進めており、ボーイング、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・アトミックス、クラトスの4社に対してプロトタイプ製造の契約を与えた。さらに米空軍は2025年から保有しているF-16C/DをSkyborgプログラムで開発した無人航空機に置き換える計画まで立案しており、ロシアとロイヤル・ウィングマンの実用化を競っている状況だ。

英国も開発中の第6世代戦闘機「テンペスト」に先行する形で独自の無人航空機「LANCA(モスキートプロジェクト)」開発を進めており、英空軍のタイフーンやF-35などのロイヤル・ウィングマンとしてテンペストよりも先に実用化すると言われている。

出典:英国空軍

中国もステルス無人航空機「Sharp Sword」を発展させる形でJ-21のロイヤル・ウィングマンを開発中だと噂されており、豪州はボーイングに資金を与えてF-35AやF/A-18Eに統合可能な独自のロイヤル・ウィングマン開発に着手、今年5月に最初のプロトタイプが完成したため今後非公開の空域でテストを実施する予定だ。

このように主要国は第5世代戦闘機だけでなく第4.5世代戦闘機にも随伴可能な自立型の無人航空機=無人戦闘機の開発を優先している中で、日本は完全に出遅れている。

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これは技術開発が遅れているせいもあるのだろうが、最大の問題は日本が独自に開発しても統合可能な戦闘機がない点がロイヤル・ウィングマン開発の障害になっているのかもしれない。

要するにF-15JやアップグレードされF-15JSIに搭載されている火器管制装置やミンションコンピューターは米国製なので、ソースコードが開示されない限り日本が独自に開発するロイヤル・ウィングマンを統合するも、F-35開発に出資していないため国産兵器統合を要請することも不可能で、独自改造可能な次期戦闘機「F-3(仮称)」が完成しなければ何も始まらないという意味だ。

出典:航空自衛隊三沢基地ホームページ

つまりロイヤル・ウィングマンのような人工知能を搭載して自律的な戦闘行為が可能な無人航空機実用化が、第6世代戦闘機登場と同時期であれば日本的に何も問題がなかったのに、第5世代戦闘機や第4.5世代戦闘機にもロイヤル・ウィングマンを統合して運用するため急激に実用化が早まったせいで開発競争に乗り遅れてしまったのだろう。

そのため日本も次期戦闘機「F-3(仮称)」とセットで独自のロイヤル・ウィングマンを導入するのではなく、F-35やF15JSIで使用可能な海外製のロイヤル・ウィングマンを導入せざるを得ない。

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今のところ米国が進めているSkyborgは海外輸出を前提にしていないため日本が入手可能なのか不明だ。そうなると海外輸出を明言している豪州とボーイングが共同開発中のロイヤル・ウィングマンぐらいしか選択肢がない(英国のLANCAはF-35に統合できてもF-15JSIへの統合はボーイングが拒否するかもしれない)のではないかと管理人は考えている。

 

 


アフガン前大統領、「米はアフガンの諸問題の元凶」

2020年08月30日 | 国際社会
8月 30, 2020 03:52 Asia/Tokyo
  • カルザイ氏
    カルザイ氏

ハーメド・カルザイ前アフガニスタン大統領が、「過去20年間のわが国の2大問題は戦争とテロであり、これらの問題が浮上した主要な責任はアメリカにある」と語りました。

ファールス通信によりますと、カルザイ氏は、「アメリカは、現在アフガニスタンに存在している諸問題の責任者である」と述べています。

また、「わが国において、アメリカにより重大な過ちが引き起こされた。だが政府側と反体制派組織タリバンとの間の交渉を継続することで、恒常的な平和が生まれるよう希望する」としました。

さらに、「アメリカは、アフガンの多数の集落を爆撃し、被害を与えた。また、アフガン人の身柄を拘束した。この問題は今なお国内で我々が抱えているもう1つの主要な問題だ」と語っています。

そして、「政府側とタリバンの間の協議開始のための最も重要な要素は、国内での戦争や紛争・衝突の停止、アメリカ軍の撤退、そしてわが国が平和的な対話や協議に復帰することである。これらの事項は、我々がタリバン側と合意している基本的な原則だ」と述べました。

 

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8月 29, 2020 21:08 Asia/Tokyo
  • イランのコロナ感染者 累計回復者数はおよそ32万人
    イランのコロナ感染者 累計回復者数はおよそ32万人

イラン保健医療教育省のラーリー報道官は、イラン国内でこれまでに新型コロナウイルスの感染者のうち約32万人が回復していると発表しました。

ラーリー報道官は29日土曜、「過去24時間で、イラン国内で新たに1905人の新型コロナウイルス感染者が確認され、このうち857人が入院し、残りは外来で治療を受けた」と述べました。

また、「現在までに、国内のコロナウイルス感染者の数は37万1816人に達し、このうち、31万9847人が回復し退院している」としました。

さらに、「この24時間で新たに感染者110人が死亡し、これで国内でのコロナウイルスによる死亡者は合わせて2万1359人になっている」と報告しました。

現在、世界全体の新型コロナウイルス感染者数はおよそ2500万人に達しており、このうち少なくとも84万2000人が死亡、また、1700万人以上が回復しています。

 

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8月 29, 2020 21:03 Asia/Tokyo
  • 米最古の百貨店ロード・アンド・テイラー、経営破綻で38店舗を全て閉鎖 
    米最古の百貨店ロード・アンド・テイラー、経営破綻で38店舗を全て閉鎖 

1826年に創業した米国最古の百貨店で今月2日に経営破綻した「ロード・アンド・テイラー」は29日土曜までに、米国内にある計38店舗全てを閉鎖すると発表しました。

CNNがニューヨークから報じたところによりますと、同百貨店は公式サイト上で閉鎖に伴う商品などの販売も開始しており、同店の財産清算の公式管理人は声明で、大幅な割引の販売を実施するとし、店内の備品や家具なども対象にすると発表しました。

連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請した同店は当初、19店のみの閉鎖を発表していましたが、数週間後に24店に拡大し、最終的に全店が対象になりました。

一時は高級ファッションの発信地との評判も得たロード・アンド・テイラーは1826年、最初の店舗をニューヨーク市のマンハッタン地区に開店しました。公式サイトによると、店名は創業者の英国人移民2人の名前にあやかったものです。

第2次世界大戦後には小売業大手では最初の女性経営者の手腕で業績を好調に伸ばし、都市郊外部に初の支店を構える戦略にも打って出ていました。

しかし、その後により低価格な商品を提供するライバルとの競争が激化し、1986年には別の百貨店に買収され、その後も複数回の身売りを繰り返していました。

米国内では近年、高級小売店の業績不振や閉店などが目立っています。

 

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自由にできない!?ヘンリー王子夫妻の息子の結婚問題が浮上

2020年08月30日 | 国際社会

自由にできない!?ヘンリー王子夫妻の息子の結婚問題が浮上

幼い息子アーチーを、世間の注目から守りたいという思いを公言しているヘンリー王子とメーガン妃夫妻。二人が今年初めに下した「王室を離脱する」という決断においても、息子を一般の民間人として育てたいという願いが重要な部分を占めていた。

なるべく普通の生活を送らせてあげたいという希望の一環として、夫妻はアーチーの生活を極力公にせず、息子が生まれたときには王室の称号を与えないことを選択。

そのためアーチーは現在王室の称号を持たずに育っているが、王位継承順位は7位のままで、アーチーの祖父にあたるチャールズ皇太子が国王になると継承順位はさらに上がる。皇太子が英国王になると、アーチーは必然的に王子となり、18歳で「殿下(HRH)」の称号を使うどうかを自身で決めることができる。

しかし、王室の専門家であるイアン・マクマーサンヌは、アーチーが仮に王室の称号を使わないと決めたとしても、結婚に関する王室法の適用を受ける可能性があると主張する。

イアンは<Express.co.uk>に対し、こうコメント。

「2013年王位継承法が制定される以前は、1772年の王室婚姻法の条件の下、外国の王室に嫁いだ王女の問題がない限り、ジョージ2世のすべての子孫は、王位継承の権利を維持するため、君主から結婚の許しを得る必要がありました」
「2013年王位継承法では、君主制に関する時代遅れで差別的な法律をいくつも変更しました。この法律では、男子優先の長子相続制を廃止し、第一子は性別にかかわらず王位継承者とすることになりました。また、カトリック教徒との結婚による王位継承資格の喪失を廃止し、1772年の王室婚姻法を無効にしたため、王位継承順位の最上位6人のみが、結婚に際し君主の承認が必要ということになりました」

つまり、ゆくゆくは継承順位6位となる予定のアーチーがもし結婚すると決めた場合、国王に承認を求めなければならないということ。しかしマクマーサンヌは、アーチーがこの義務から解放される可能性があることも示唆する。

「アーチーが結婚する際に、3人のいとこ(ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)のうちの誰かが結婚して先に子どもを産んでいない限り、順位6位のままのため、君主の承認を求める必要があると予想されます」

現在1歳のアーチーは、先日両親が購入したカリフォルニア州サンタバーバラ郡のモンテシートの新居で暮らしている。この豪邸は、5エーカー(約2万平方メートル)の敷地に立ち、独立した遊び場もあるため、家族で生活するのにはぴったりの場所になりそう。

少し気も早いけれど、結婚も含め、アーチーの未来が明るいものになることを祈りたいところ!

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Masayo Fukaya

 

外部サイト

「ヘンリー王子」をもっと詳しく

  • 英王室の暴露本「自由をもとめて」 ウイリアム王子らへの悪口並ぶも…
  • 15億円新居を30年ローンで購入したヘンリー王子夫妻 王室からの援助拒否?
  • ヘンリー英王子らの新居は15億円超 海に面した最高級の住宅地

 

 

 

 

 

 

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Techinsight Japan

写真十数億円の返済義務を抱えるヘンリー王子夫妻(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music」』のスクリーンショット)
十数億円の返済義務を抱えるヘンリー王子夫妻(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music」』のスクリーンショット)
今年6月にサンタ・バーバラに15億円超の豪邸を購入し、7月から同地で新生活を始めているヘンリー王子・メーガン妃夫妻。購入時には価格の3分の1ほどの頭金を支払い、残り10億円超はローンを組んだと報じられた夫妻、英フロッグモア・コテージ改築費用の“返済”も今年4月からスタートしており、その懐事情を心配する声があがっている。

ヘンリー王子・メーガン妃夫妻はパンデミックのさなかにカナダからアメリカへと移住し、ハリウッドセレブのタイラー・ペリーが所有するビバリーヒルズ北の大豪邸にしばらく滞在していた。その後、今年6月に全米屈指の超高級エリア、サンタ・バーバラの豪邸を購入、7月から愛息アーチーくんとともに一家で暮らしている。プライベートを確保し穏やかな日々を過ごす一家、約400坪超の邸宅には9つの寝室と16のバスルーム、アーチーくんのためにプールや遊具セットなども完備しているほか、併設されたゲストハウスにはメーガン妃の実母ドリアさんも暮らしているといい、一家はロサンゼルスの喧騒を離れ、まさに願ってもない好環境のなかで日々を過ごしているようだ。

しかしそんな素晴らしい環境を確保するために、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻は1465万ドル(約15億6600万円)を支払わなければならなかった。「経済的自立」を掲げて王室を離脱し、このたびの物件購入により晴れて“ホームオーナー”となった夫妻だが、同物件購入時に頭金として支払ったのは価格の3分の1ほどだったとのこと、つまり10億円超のローンを抱えることになったようである。

英紙『Daily Mail Online』はこの情報をもとに同邸宅維持にかかる年間費用を算出しており、住宅ローンの返済だけでも年間5100万円ほどかかる計算になる―と報じている。その他にも固定資産税に約700万円、公共料金に250万円、ガーデナーやクリーニングサービスをはじめとする諸費用に3200万円、これらにさらに一家のセキュリティー費用3億5000万円を加えると、合計でざっと4億4000万円超のコストがかかることになる計算だ。

ここで忘れてはならないのが、夫妻がエリザベス女王からウェディングギフトとして贈られたウィンザー、フロッグモア・コテージの改築費用およそ3億1000万円の返済義務だ。英紙『The Mail On Sunday』は今年5月、すでに4月から毎月1万8000ポンド(約233万円)の返済が始まっていること、しかしこの金額には利子や邸宅の維持費は含まれていないこと、そしてこの返済ペースで行けば完納までに11年以上を要することなどを報じていた。

このように大きな負債を抱えるヘンリー王子とメーガン妃だが、それでも2人はこの新居が一家にとっての“やすらぎの場所”であり、新団体「Archwell」の活動にインスピレーションを与える場となることを望んでいるそうで、関係者は『People.com』に対し、夫妻が「アーチーくんに可能な限りノーマルな生活を送らせてあげたい」「未来の可能性は無限大」と前向きな姿勢でいることを明かしている。

しかし実際には、ヘンリー王子とメーガン妃に英フロッグモア・コテージの改築費用3億円超と住宅ローン10億円超の返済が重くのしかかっているわけで、今後は講演会でのスピーチやテレビ・映画のボイスオーバー(ナレーション/吹き替え)、執筆活動など仕事を選ばずコンスタントに収入を得ていかなければならなくなりそうだ。

「経済的自立を目指す」「警備をトランプ大統領に頼るつもりはない」などと啖呵を切った手前もある。切羽詰まり、最終的に“ATM”チャールズ皇太子に泣きつくなどという展開にだけはならないことを願いたいものだ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)

 

 

 

 
英国のヘンリー王子の妻メーガン妃は先ごろ、前米大統領夫人ミシェル・オバマが共同で創設した超党派の団体「When We All Vote(私たち全員が投票するとき)」がオンラインで開催したイベントに参加、大統領選での投票を呼び掛けた。

同妃のこの行動はソーシャルメディア上で大きな注目を集め、英国内では「王室のルールに反する」として、ヘンリー王子夫妻から「公爵」の称号をはく奪すべきとの声も上がっている。

サセックス公爵夫妻は2020年1月、英王室の公務から退く意向を表明。すでにエリザベス女王の正式な代理として行動する立場ではなくなっている。そのため、この“ルール”が夫妻に適用されるかどうかはわからない。だが、英王室のメンバーは従来、政治的な発言をしないこととされてきた。

英国の著名な王室コメンテーターのなかには、過去には選挙など政治的な問題に触れても「ひどいスキャンダル」にならなかったロイヤルメンバーもいるとして、メーガン妃を支持する立場の人もいる。また、ポッドキャスト番組の司会者ナターシャ・デヴォンは、メーガン妃には“過剰な批判”が向けられていると擁護する。

一方、ジャーナリストのピアス・モーガンや保守派のロンドン議会議員デビッド・カーテンなどは、同妃とヘンリー王子は「公爵」とその夫人の称号を返上すべきだとツイート。

さらに、ジャーナリストのジュリア・ハートリー・ブリューワーも、「これ(王室メンバーの政治的発言を批判すること)は、キャンセル・カルチャー(気に入らないものを完全に拒否しようとすること)ではない。彼ら(ヘンリー王子夫妻)が労働契約に違反しているのだ」と投稿している。

メーガン妃は、自身が大統領選で誰に投票するつもりでいるのかについては明言していない。ただ、やるべきことは数多くあり、「危機にさらされているもの」も数多くあると指摘。有権者らに対し、「私たちすべてにとって必要であり、私たちにふさわしい変化を生み出すために」、投票すること求めた。

 

 

メーガン妃はまた、ボーター・サプレッション(ライバル陣営の支持者に対する投票妨害)の試みがあることについても言及。「だからこそ、私たちは助け合い、投票する必要がある」「これは闘う価値のある闘いであり、考えを主張するためには、投票しなくてはならない」と呼び掛けた。

さらに、「投票所に行って票を投じないなら、あなたは共犯者だ」「無関心でいるなら、あなたは共謀していることになる」とも述べている。

「意見を言えること」が重要

メーガン妃が参加したイベントは、女性の参政権を認めた合衆国憲法修正第19条承認の100周年を祝って開催されたもの。ミシェル・オバマ前米大統領夫人が共同で立ち上げた超党派の非営利団体「When We All Vote」と、オバマ政権下で設置された「ホワイトハウス女性・少女委員会」をルーツに持つ「The United State of Women」(ジェンダー平等の実現を目指して活動)が共同で実施した。

メーガン妃は演説のなかで、有色人種の女性たちにとっては、投票権を獲得するまでにその後もさらに何十年もの時間が必要だったと指摘。そしていまでも、その権利は社会の主流から取り残されたコミュニティーの女性たちにとって、完全に行使できるものにはなっていないと主張。「これは、どう考えても間違っている」と訴えた。

一方、メーガン妃は21日に参加した非営利団体「The 19th」のオンラインイベントでは、黒人男性ジョージ・フロイドが警官の暴力で死亡したこととそれに続く一連の抗議活動や、人種差別、投票などについて自らの考えを率直に語った。

このときには、「最近は自分の考えを言うことができなくなっていた」して、「母国はいいですね」と述べている。

 


メーガン妃 王室コメンテーターが「ぞっとした」と語る ヘンリー王子に向けた“奇妙な癖”とは

2020年08月30日 | 国際社会

 

メーガン妃 王室コメンテーターが「ぞっとした」と語る ヘンリー王子に向けた“奇妙な癖”とは

著者:森 昌利

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口元を覗き込むように視線を向ける様子が話題に

 人間誰しも自分では気が付かない奇妙な癖があるものだが、メーガン妃にもそうした癖があることが発覚したようだ。今月17日、慈善団体「ザ・クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」のオンライン会議に出席した際、妃が夫のヘンリー王子に対して見せた行動が王室コメンテーターの格好の話題となっている。英紙が伝えている。

 ◇ ◇ ◇

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が報じたところによると、メーガン妃の奇妙な癖を話題にしたのは、ケシア・シャンテ氏。シャンテ氏が気付いたメーガン妃の不思議な行為は、ヘンリー王子が話し始めると「口元をじっと見つめる」というものだ。

「最初はヘンリー王子の歯に何かが付いているのではないかと思いました」とシャンテ氏は言う。確かにビデオを見ると、メーガン妃はじっと覗き込むような視線をヘンリー王子の口元に注いでおり、表情は何か奇妙なものを見つめているようなのだ。

 しかし、ヘンリー王子の口元におかしなものはない。するとシャンテ氏はそのメーガン妃の表情に「なぜかぞっとしました」という。

 普通ならこのような時、微笑みながらヘンリー王子を見つめるものだろう。ところが、メーガン妃の表情は「何か不可解なものをじっと見る」という感じで「少し薄気味悪い」というシャンテ氏の指摘も分からないことはない。

 誰でも不思議な癖はあるもの。何をやってもあれこれ言われてしまうのは気の毒な気もするが、やはりそれも世界的セレブリティの宿命というものなのだろう。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)

 

 

 

 

 

 

 

メーガン妃 最近の人間関係を暴露本著者に明かされ話題 超名門出身のオスカー俳優と家族ぐるみの付き合い 

著者:森 昌利

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メーガン妃、エディ・レッドメイン【写真:AP、Getty Images】

人気俳優エディ・レッドメイン夫妻と仲良しに プライベート写真が注目を集めたことも

 メーガン妃とヘンリー王子の“王室引退”の内情を描いた、暴露本ともいえる「Finding Freedom(自由を探して)」の著者オミッド・スコビー氏が、ハリウッドで生活を送る夫妻の「新しい仲の良い友人夫妻」の存在を明かして話題になっている。人気俳優のエディ・レッドメイン夫妻だ。以前、女優時代のメーガン妃がレッドメインと休日を楽しむ写真が話題になったこともあるが、新生活での“再会”で家族ぐるみの付き合いがスタートしたようだ。

 ◇ ◇ ◇

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、メーガン妃とヘンリー王子が米ロサンゼルス生活で親しくなったセレブリティの友人とは、2015年に映画「博士と彼女のセオリー」でスティーブン・ホーキング博士を演じてアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメイン。その夫人と4人で、親しい夫婦同士の交際をしているという。

 エディ・レッドメインといえば、父は銀行の頭取で兄は実業家という英国の名門の生まれ。イートン校時代は、ウイリアム王子の同級生。さらにはケンブリッジ大学で美術史を専攻した超エリートで、“元ロイヤル”のヘンリー王子・メーガン妃夫妻の新たな友人としては文句の付けどころがない。

 しかもメーガン妃といえば、その時々の自分のステータスにふさわしい人間関係を作る“名人”と言われている。実父や異母兄姉との“絶縁”は有名だが、最近では、人種差別的な言動が明るみに出たことで、大親友だったスタイリストのジェシカ・マルロニーさんとの関係を断ったとみられている。

 7月にセレブリティ御用達のリゾートタウン・サンタバーバラに15億円超の豪邸へ、家族で引っ越して新生活をスタートさせたメーガン妃。英国上流階級出身の超エリートでアカデミー賞受賞俳優のエディ・レッドメイン夫妻を新たに親密な友人にするとは、お見事な腕前である。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)

 

 

 

 

 

 

 

キャサリン妃の実弟 ロマンティックなサプライズが素敵すぎると話題 プレゼントに称賛の声 「素晴らしい写真」

著者:Hint-Pot編集部

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キャサリン妃と実弟ジェームズ・ミドルトンさん(2007年)【写真:Getty Images】

「ブルガリ」の「セーブザチルドレン」コレクションのネックレスを婚約者へ

 キャサリン妃の実弟ジェームズ・ミドルトンさんが公開した、フランス人婚約者アリゼ・テヴネさんとの、ロマンティックな夜デートの様子が話題になっている。ピクニックへ行ったジェームズさんは、小さなサプライズプレゼントを用意。売上金の一部を寄付するチャリティコレクションのネックレスをセレクトしたことを明らかにしており、多くのファンが称賛を送っている。

 ◇ ◇ ◇

 英大衆紙「デイリーメール」によると、ジャームズさんは愛犬とともに、アリゼさんをピクニックへ連れ出した、夢のような一夜の様子をインスタグラムに投稿。「アリゼと僕は長い間デートをしてなかった。だから、犬を連れたちょっとしたピクニックと特別なプレゼントで彼女を驚かせたんだ」と綴っている。

 ブルーのマキシ丈ドレスに身を包んだアリゼさんと、アウトドアスタイルのジェームズさんのツーショットには、ロマンティックにセッティングされた鮮やかな花やおしゃれなドリンクなどが写りこんでいる。

 公開された写真に写るアリゼさんの首元には、輝く笑顔に負けないほど美しいジュエリーが輝いていた。これは、この日ジェームズさんから贈られたもので、イタリアブランド「ブルガリ」の「セーブザチルドレン」コレクションのものだ。

購入すると売上金の一部が「セーブ・ザ・チルドレンCOVID-19 緊急支援」に寄付される。「セーブ ・ザ・チルドレンは、世界で人々の命を救っている素晴らしいイギリスのチャリティだ。僕は『ブルガリ』がセーブ ・ザ・チルドレンのために約1 億ドル(約107億円)ほどお金を集めたことをサポートする」と、ジェームズさんは表明している。 

 幸せいっぱいの2人に対し、「なんてロマンチックで、素敵なセッティング」「素敵な女性への思いやりのある贈り物ですね」「とても素敵なデート! 素晴らしい写真」など、多くの称賛の声が寄せられた。

 サプライズ好きで知られるジェームズさん。5月には7年ぶりにヒゲを剃った姿で、アリゼさんの前に現れて驚かせた様子を、インスタグラムで公開していた。その際、キャサリン妃の両親が住むバークシャー州の豪邸が写り込み、「未来の王妃の実家」だと話題になっていた。