ざっくり言うと
- イギリス王室を離脱したメーガン妃がアメリカ大統領選での投票を呼び掛けた
- 動画には「サセックス公爵夫人」との肩書があり、英国民から批判の声が噴出
- 「政治的に中立」とされる英王室の肩書を使ったことが波紋を広げている
米大統領選巡るメーガン妃の行動に英国民が批判の声
アメリカ大統領選での投票を呼び掛けたメーガン妃に、イギリス国民から批判の声が。その理由は、動画にあるメーガン妃の肩書「サセックス公爵夫人」にあるといいます。
イギリス王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さん:「イギリスのロイヤルは、伝統的に投票はしません。『政治的に中立であるべき』とされているからです」
「王室の肩書」を使っての政治的な活動でイギリス国民から出た批判に…。
イギリス王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さん:「(批判の)声を英王室はどういうふうに聞くのでしょうか?称号剥奪(はくだつ)やチャールズ皇太子からの経済的支援を継続するかどうか、決断する時が迫っているかもしれませんね」
そんななか、アメリカでは共和党の全国大会が始まり、トランプ大統領が正式に大統領候補に指名されました。前回の選挙で、接戦で勝利したノースカロライナ州の党大会に予告なしのサプライズで登場したトランプ大統領。オンライン開催が多い民主党の党大会に対し、共和党側は積極的に大規模集会も行っています。さらには、新型コロナウイルスの医療関係者などをたたえた映像を流すアピールも…。
勢いに乗るトランプ大統領ですが、思わぬ不安要素も…。トランプ大統領の広報戦略に関わるコンウェイ上級顧問が今月末での辞任を発表。政権内でも影響力を持つ人物が、また一人、トランプ大統領のもとを離れることになりました。
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メーガン妃 ローポニーテールスタイルで政治運動に参加 「図々しいにもほどがある」英国民からは非難の声
著者:森 昌利
オバマ夫人らが発起人の米女性有権者を対象にしたイベントに参加
メーガン妃は現地時間20日、ミシェル・オバマ前米大統領夫人らが発起人を務める非営利団体「When We All Vote」のオンライン・サミットにゲストスピーカーとして登場。髪を1つにまとめたローポニーテールに黒色の服で登場した妃は「変化が必要」などと熱心に語り、11月の米大統領選への投票を呼びかけた。しかし、サセックス公爵(ヘンリー王子)夫人の称号を依然保持している妃の政治活動に英国民は冷ややかな目を向けている。英紙が伝えている。
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英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、メーガン妃は米国女性が参政権を認められてから100周年を記念したオンライン・サミット「When All Women Vote Couch Party」に参加。開口一番「私の大切な友人であるミシェル・オバマのサミットに出られて幸せです」と、米国の女性有権者に語りかけた。
黒髪を後ろで1つにまとめたローポニーテールスタイルのメーガン妃は、シンプルなデザインの黒い服を着用。「実際の社会にもデジタル社会にも問題が山積しています」と指摘。「解決しようと試みないのなら、あなたは問題を作り出す側のまま。現状に満足しているのなら、問題を作り出す共犯者です」と大胆な発言で、視聴者に訴えかけた。
メーガン妃は11月の米大統領選で「誰に投票すべきか」という点については明言を避けた。しかし「変化が必要」という呼びかけで、“反トランプ氏”を標榜したのは明らかだ。
こうして、黒人差別撤廃を訴える「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動に続き、政治的主張を積極的に示したメーガン妃。だが記事を掲載した「メール」紙の読者投稿欄には厳しいコメントが相次いでいる。
「メーガンはいつも他人にあれこれ意見を押し付けているばかりだ」「どうせまた他人の言葉を盗んでそれらしくスピーチしているだけだろう」「英国民の税金を湯水のように使っておいて、図々しいにもほどがある」「ちょっと太ったんじゃないか?」
英王室を離れたにもかかわらず、“公爵夫人”の称号を維持して政治活動を展開する妃には、冷たい視線が注がれている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【動画】非難の声が集まったメーガン妃の最新の様子 アイラインもバッチリ? 強い目力で熱心にスピーチ 背後には観葉植物が飾られ、新居からとみられる
英米両国でテレビパーソナリティとして人気の英国人ジャーナリスト、ピアース・モーガン氏(55)はメーガン妃が先週、米大統領選挙について政治的発言をしたとして「ヘンリー王子と共に英王室の称号をはく奪されるべきだ」とツイッターで訴えた。
メーガン妃は20日、女性の投票を呼び掛けるミシェル・オバマ前ファーストレディら米女性活動家団体が主催するオンライン討論会に出席。11月の大統領選で具体的に誰に投票すべきかは明言しなかったものの「今年は何が危険か、私たちはみんな分かっている」と発言。もし投票所に行かなければ〝共犯者〟になると言い放った。
討論会はトランプ政権に対抗する民主党のバイデン大統領候補を応援するイベントだったことは明白で、メーガン妃の「何が危険か」とはトランプ大統領が勝利することを意味すると受け止められた。
この発言に、モーガン氏は22日のツイッターで「女王はサセックス公夫妻(ヘンリー王子&メーガン妃)の爵位をはく奪すべき。他国の選挙に図々しく主義主張を唱えるような彼らは王族ではない」と一蹴したのだ。政治発言が憲法で禁じられている日本の皇室とは異なるものの、英王室も同様の発言はしないことになっている。
メーガン妃の発言を受け、夫妻の爵位はく奪を求めているのはモーガン氏だけではない。ロンドン市議会の保守派議員や識者なども同様の主張をツイートしている。
モーガン氏は英紙サンやデーリー・ミラー、ニュース・オブ・ザ・ワールドなど各紙の編集長を歴任。米CNNではトーク番組「ピアース・モーガン・ライブ」の司会者としても知られる。また、米オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」などの審査員としてタレント活動も続けている。