2023年7月 4日 (火)
ナターシャ・ライト
2023年6月25日
Strategic Culture Foundation
2023年6月25日
Strategic Culture Foundation
「軍事的猛攻開始の事実上の宣言」後、成功の客観的証拠は一つも示されていない。
長い間喧伝された待望のウクライナ反攻が正式に始まった! 万歳! やっと! 我がロシア軍の勇気と勇敢さがザポリージャ地域で彼らの前進を止めた。「不滅の」ブラッドリー歩兵戦闘車と「見つけにくい」レオパルト戦車に依存するウクライナ軍が展開した戦術は、ウクライナにとって圧倒的に自殺的なことが証明されている。
過度に膨らんだ期待に応えた人は誰もいない。どういうわけか突然存在しなくなったエリート・ウクライナ軍を含め、欧米諸国が与えた全てを抹殺するのに成功したウクライナ将軍をNATO本部のポーランド将軍が「馬鹿」と呼んだと伝えられるやや些細な詳細は、むしろそこで起きた全く恥ずかしいウクライナの大失敗を物語っている。
最近の国民への演説でウラジーミル・プーチン大統領が何を言わなければならなかったか見てみよう。
ウラジーミル・プーチン大統領:「私は何が言えるだろう? 第一に、反攻が始まったと言える。戦略的ウクライナ予備軍の使用がそれを示している。第二に、ウクライナ軍は、割り当てられたどごでも割り当てられた任務を完遂しなかった。それは明らかな事実だ。既に述べた通り、戦闘は3日続いている。
たとえば昨日と一昨日の二日間、戦いは非常に激しく、これらのどれでも相手はあまり成功しなかった。我が(ロシア)兵の勇気と英雄的行為、我が軍の適切な組織と管理、そしてロシア兵器、特に現代兵器の優れた効率のおかげで全てが達成された。
そう、我々はまだ十分な量の近代兵器を持っていないが我が国の防衛産業と防衛複合体は急速に発展しており、彼等に委ねた全ての任務は間違いなく解決されると確信している。我々の現代兵器の集中的増加は進行中だ。
最近ウクライナ政権は莫大な損失を被っているのに気づいた。ウクライナ攻撃作戦中の損失が3:1だというのは既知の事実だ。それは当然のことだ。ただし、この場合指標は遙かに高い。今は数字を示さないが膨大だ。」
ロシアとアメリカ間のある種政治的合意のほとんど未曾有の例で、先週月曜長らく発表され(そして長らく遅れていた)ウクライナ反攻がとうとう始まったかもしれないと双方が推測したようだとニューヨークタイムズが示唆した。ためらいがちの見出しを見るとニューヨークタイムズはまだ確信が持てないようだ。「ウクライナ反攻は始まったのか?」
同日、欧米当局者が6月4日は本当に攻勢の始まりだと同意したという報道をエコノミストが発表した。だが私は見出しの奇妙な持って回った言葉遣いに気づかずにいられない。
ウクライナ反攻が始まったようだ。ウクライナ国防副大臣ハンナ・マリャルが公の場で確認した際、長引く疑惑は全て真実だと証明されたようだ。攻撃はいくつかの方向に分岐したようだと彼女は述べたとCNNが報じた。
砲撃とミサイル発射監視のためのインフラ設備を備えた軍事衛星を介して撮影された画像のおかげで、おそらくキエフ攻撃が始まったという結論に達したとアメリカ諜報機関は更に詳しく説明した。
米軍アナリストの理解では、ロシア軍陣地と軍事力を検出するため、ウクライナ部隊は最初の攻撃で探っていると報じた。これは伝統的戦術で、ウクライナ軍は明らかに演習でこの準備をしたと新聞は付け加えた。
ハンナ・マリアル国防副大臣も同じ場で「我々は全ての指標に満足している」と付け加えた。おそらく彼女はロシア軍の敗北とされるもので彼らが得たとされる全ての指標を意味していたと我々は推測するしかない。
「今日は我が軍にとって大成功だ」と彼女は付け加えた。だがその後特徴のない完全な沈黙が続いた。彼らが喜んで飛び上がっている大成功の1メートルたりとも一般大衆には示されない。
6月6日火曜日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、最も壊滅的な数字を示して国民に演説したが、これは確かにウクライナの最も「途切れることのない」沈黙の説明かもしれない。
三日間のウクライナ攻撃で、キエフ政権軍は壊滅的損失を被ったが、これは到底大成功とは見なされないはずだ。兵士 3715人、戦車 52両、装甲戦闘車両 207台、飛行機 5機、ヘリコプター 2機。
公式データによると、ロシア側は死者 15人、負傷兵士 201人、戦車 15輌が破壊された。ウクライナの戦車 52輌と装甲戦闘車両 207台に関する前述数字は、ウクライナがNATOスポンサーから戦車 230 輌と装甲車両 1550台を入手したというロイター通信や他の多くの欧米主流メディア報道を考慮すると一層興味深いものになる。
ロシアとの戦争に利用できる戦車のほぼ4分の1と戦闘車両全数の7分の1を3日で失ったことを示している。
紛争の双方がある程度同意できるよう全ての事実と数字を再確認する方法は確かに存在しない。
私のような素人にとって、軍事攻撃というのは戦争の一部または戦争全体の結果に大きな影響を与える可能性のある限られた、または過激な目標で、戦争の前線または戦線の一部で戦略および作戦集団が実行する非常に幅広い軍事猛攻だ。
一方、一連の攻撃行動実施は、特定の国の軍隊が、継続的に、立場をより良いものにしようとするのを前提とする全ての戦争理論の原則だ。
意味論を脇に置くと、紛争の双方は少なくとも「軍事的猛攻開始の事実上の宣言」後、成功の客観的証拠が一つも提示されなかったのを認めるべきで、それは悲惨な失敗だったに違いなく彼らが支払わねばならなかった代償は決して無視できないとしか言えない。
今年4月末の記事で、約束した機器の98%が送られた事実にもかかわらず、ウクライナは他に選択肢がなかったにもかかわらず、大攻撃の準備ができていなかったと典型的なイギリスのきつい皮肉でタイムズは詳しく説明した。
キエフ政権は、この時点でバフムトの最後の戦いが起きていた事実に関係なく、攻撃を開始しなければならなかったのだ。更に、弾薬は非常に急速に消費されているため、欧米諸国はそれについて行けていない。
たとえばアメリカが一年に生産するより多くの手榴弾をウクライナは現時点で使用している。しかし(ストルテンベルグやフォン・デア・ライエンやオースティンが吹くトランペットのいつもの通常ファンファーレが余りに頻繁に鳴らされて)再びキエフは「春期攻勢」を開始する以外本当の選択肢はなかった。
偶然にも春期攻勢とされるものは今や夏期攻勢に発展したようだ。ああ、またしても意味論の問題だろうか?
彼等がかき集めた豊富な軍事援助によるウクライナへの道徳的支援といういささか「儀式的表示」に固執する以外指導者連中には選択肢がなかったのだ。
残念なことに連中はワシントンのリベラル・ネオコンが、むしろ不快に呼ぶ「投資の利益」を示さなければならないのだ。それは「投資したなりの利益」と推測するしかない。
一部のドイツ・ポータルは突然、ウクライナが「予想外に」壮大な反撃を行えないと遠慮がちに伝えた。逆に主流メディア・プロパガンダの「偉業」に必要な、戦闘士気と楽観主義を最適レベルに維持するため、エリート・ウクライナ軍はまだ戦場に現れていないとエコノミスト誌は述べた。
その後まもなく深夜のカホフカ・ダム破壊は、カホフカ水力発電所が破壊された夜まで反攻にはほとんど何も残さなかったため、ウクライナの反攻を取るに足らないものにした可能性がある。
誰がカホフカダムを破壊してドニエプル川下流全体に壊滅的洪水を引き起こしたのか疑問に思う人がいれば(ノルドストリーム爆破に関するシーモア・ハーシュによる一連の詳細な非常に信頼できる分析の後)もちろん欧米主流メディアは滑稽なまでに合唱を繰り返すだろう。
「ロシアがやった」。そして欧州理事会のシャルル・ミシェル議長や退任するNATO事務総長(実に不愉快な)イェンス・ストルテンベルグなどの(傀儡)政治家は屈辱的な服従でうなずき、金切り声を上げるはずだ。
そこで突然ウクライナ司令官アンドレイ・コヴァリチュク少将が昨年ワシントンポストに水力発電所破壊計画について公然と話した事実がもっともなことに世間の注目を集めた。
2022年、ウクライナ軍指導部はドニエプル川にあるカホフカ水力発電所を破壊する計画を公然と発表したとロシア国連常駐代表ヴァシリー・ネベンジャは述べた。
ウクライナ軍指導部がドニエプル川のカホフカ水力発電所を破壊する計画を公然と発表したと彼付け加えた。彼は2022年12月29日のワシントンポスト資料を引用した。
ウクライナはダムの水門の一つでアメリカの多連装ロケット発射機HIMARSで「テスト攻撃を開始し」金属に三つの穴を開け、ロシア渡河地点を阻止するのに十分水位が上昇するかどうか確認した。
ダムで実験攻撃を開始したこともコヴァリチュクはやや自慢げに確認した。
そしてその直後木曜夜、ホワイトハウス国家安全保障会議戦略広報調整官ジョン・カービーは水力発電所で実際何が起きたかアメリカはまだ確実に把握していないと述べた。
興味深いことに、まさに同じ日ノルド・ストリーム・ガス・パイプライン破壊はウクライナの責任だとCIAは知っていたとワシントン・ポストが報じた。
「ノルドストリーム・パイプラインを破壊するウクライナ計画の詳細情報をCIAは持っていたようだ」
不和ゆえの漏洩|昨年6月CIAはヨーロッパ・スパイ機関を通じてウクライナ特殊部隊6人のチームがロシアからドイツへの天然ガス・プロジェクト破壊を狙っているのを知った。
なぜ水力発電所が破壊されたのかは全く実に難解だ。ウクライナ反攻の運命はどうなるのだろう。
ウクライナ(パニック状態のアメリカと国防総省と読み替え願いたい)がロシアに対し汚い核爆弾を使用して攻撃開始するという複数の計画を持っているという漏洩情報のため、我々はどれほど心配する必要があるのだろう?
記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/06/25/what-about-ukrainian-counteroffensive/
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2023年7月 5日 (水)
スティーブン・サヒオニー
2023年7月2日
Strategic Culture Foundation
2023年7月2日
Strategic Culture Foundation
スウェーデンで暮らすイスラム教徒やイスラム教徒移民は、自分たちは歓迎されておらず、尊重されておらず、感謝されてもいないと感じている。
スウェーデンへの移民、サルワン・モミカはイスラム教徒の休日イード・アル=アドハー初日にコーランを燃やした。彼は最初コーランを踏みつけ、蹴り、イスラム教の法律で禁じられている食べ物である薄切りベーコンで包み、ストックホルムのモスク外にいる見物人の前に立ってコーランを燃やした。
以前、イスラム教は非常に悪影響を及ぼしているので、コーランは世界的に禁止されるべきだと信じているとモミカは述べていた。
アメリカ、モロッコ、トルコ、サウジアラビアおよび多くのイスラム諸国は、この行為を非難した。1930年代にドイツのナチスに焼かれたトーラーや、その後ユダヤ人が生きたまま焼かれたことを想起してスウェーデンのユダヤ人集団はこの行為を非難した。
スウェーデン警察
モミカは、民主主義における言論の自由の行為としてコーランを燃やす申請をした。警察はそのような行為を承認する最終権限を持っており、明らかにモミカをそのような行為に駆り立てる動機やイデオロギーを調査することなく、彼の申請を許可した。
1月にデンマークの過激派ラスムス・パルダンはトルコ大使館前でコーランを燃やし、NATO加盟をめぐるスウェーデンとトルコの交渉は保留され、コーラン焼却が違法にされない限り、トルコはスウェーデンのNATO加盟を支持しないとトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は述べた。
ウラジーミル・プーチン大統領の発言
昨日、ロシアのプーチン大統領は、イード・アル=アドハーのためダゲスタン、デルベントのモスクを訪れ、イスラム教聖職者からコーランを贈られた。
スウェーデンでのコーラン焼却について発言する機会を利用し、プーチン大統領はそれは憲法上でも民事刑法でもロシアでは犯罪として扱われていると述べた。
「コーランはイスラム教徒にとって神聖で、他の人々にとっても神聖であるべきだ」と言い、聖職者の贈り物に感謝し「我々は常にこれら規則を遵守する」と付け加えた。
トルコとスウェーデンのNATO加盟に対する投票
トルコはスウェーデンのNATO加盟を可能にする鍵を握っている。コーラン焼却を非難するアメリカ声明の中で、トルコはスウェーデンのNATO加盟を認めなければならないとアメリカは強調した。
この切迫感は現在ウクライナで戦われている政権転覆のためロシアに対しアメリカが仕組んだ戦争と関連している。トルコはロシアの同盟国で、NATO加盟国でもある。この状況により、トルコは対立する国々との関係が分裂している。
トルコは約99%がイスラム教徒で、エルドアン大統領はコーラン焼却を非常に真剣に、個人的に受け止めている。スウェーデンでのコーラン焼却は、トルコに対する直接攻撃で、NATO加盟というスウェーデンの国益に反するようだ。
トルコで30年以上にわたり、30,000人以上殺害したテロ集団PKKと関係あるクルド人をスウェーデンがかくまい支援しているとエルドアンは指摘している。アメリカが支援するシリア北東部のSDFとYPGもPKKと関係があり、これはアメリカとトルコの関係にとって深刻な脅威となっている。
誰がコーランを燃やしたのか、理由は何か?
サルワン・モミカ(37歳)はカラコシュ出身のイラク人で、2016年からアンカワに住んでいる。彼のパスポートはイラク人だが、自己認識はアッシリア人だ。
彼はシリア・キリスト教徒で、2003年のアメリカのイラク侵攻と占領中、虐殺に苦しみ、2014年から2016年の占領でのISIS攻撃中、再び苦しんだイラク人キリスト教徒の歴史的コミュニティの一員だ。彼は2022年にスウェーデン・パスポートを受け取った。
モミカは最近、無神論者だとメディアに説明して自分の正体を隠そうとしたが、腕に十字架の入れ墨をしている。彼は1960年代にそこに移住し始めたシリア人キリスト教徒150,000人のスウェーデン大規模コミュニティの一員で、イラクとその国民に対するアメリカの戦争、そして2011年の政権転覆を狙うアメリカ-NATOの対シリア攻撃後、より多くのシリア人が安全な住み処を求めてスウェーデンにたどり着いた。
モミカの2016年のFacebookページには、SAYFO 1915と書かれた旗を群衆が掲げる写真が掲載されていた。これはシリアのキリスト教徒、ギリシャのカトリック教徒、アルメニア人に対するトルコ・オスマン帝国の大量虐殺を指す。Sayfoという言葉は、モミカが自分を規定する用語だ。
モミカのウェブサイトでは、2014年から2018年まで「Syriac Union Partyシリア統一党」の創設者兼党首で、アメリカが支援するクルド人SDFと同盟関係にあると主張し、このページには、シリアにとって「地方分権化が最良の制度」と書かれているのを著名シリア人ジャーナリストのケヴォルク・アルマシアンは発見した。
モミカは一般的にイスラム教徒、特にトルコ人に対する憎しみに満ちたシリア人だ。コーランを燃やす彼の動機は非常に個人的なもので、それは彼の自己認識と祖先につながる。
彼はスウェーデンに避難所を見つけ、そこで与えられた自由を利用して、宗派的、民族的憎悪の議題を追求しているのだ。シリア北東部のクルド人支持は、彼がトルコとその安全保障に反対していることを示している。
モミカはリクスダーグで2番目に大きい右翼政党スウェーデン民主党党員だ。党創設者の何人かは白人民族主義者とネオナチで、党は反イスラムだ。
スウェーデン当局はなぜ彼を調査できず、宗教の自由と何の関係もないコーラン焼却を不許可にできなかったのか疑問だが、一人の男の幻想が実行されただけなのか? それともスウェーデンは独自の宗派的、民族的空想に基づいて行動しているのだろうか?
シリア人の子どもを両親から連れ去るスウェーデン警察
スウェーデンには大規模なイスラム教徒のコミュニティがあり、中には犯罪分子もいるが、大多数は法を遵守する居住者で経済と社会に貢献している市民だ。
スウェーデンは学齢期の子どもをシリア人の両親から連れ去り児童養護施設に入れているが、子どもがどこにいるのかさえ両親は分からない。
スウェーデン社会福祉サービスは家庭で許されることと許されないことを学校で子どもに教える。おかげで子もは両親のことを報告するようになり、その結果子供は永久に連れ去られてしまう。
歓迎されていない
スウェーデンに住むイスラム教徒とイスラム教徒移民は、自分たちは歓迎されておらず、尊重されておらず、感謝されていないと感じている。
名前を明かさないように言ったあるマルメ住民は、シリア出身で英語教師として働いているが「私にコーランと子どもと一緒に家に帰るようスウェーデン人が言っているように感じ始めている」と語った。
記事現物のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/07/02/sweden-is-encouraging-quran-burning/
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大本営広報部に使う時間をマグレガー氏youtubeに使ってくださればと願う。大本営と真逆、そして正確。