昨日は、このあたりで一番大きな病院に行ってきました。持病が年末から悪化し、かかりつけのドクターからの紹介状持参で。
雨が降りそうなのに交通機関をいくつか乗り継ぐ必要がある上、気の遠くなるほど長い待ち時間が当たり前の大病院の受診。
1人でも気の滅入る大病院の受診に、なんと冬休みで「体動かしたくてウズウズしている」症候群の息子まで連れていくという暴挙にでました、わたし(汗)。
そこには、私のちょっとした挑戦がありました。
そもそも病院に息子を付き合わせるなどという予定は全くなく、幼稚園が始まる来週に行くつもりだったのですが、一昨日、症状が強かったために、どうしても早急に受診したくなったのです。
では息子をどうする?
夫は、今週は多忙週間で戦力外。となると、一時保育か近所のママ友にすがるか。
一時保育は前日予約は難しいし、たとえ予約できてもお弁当持参が必須で、送迎も面倒。正月早々ママ友にお願いするのも気が引けるし、終わりが何時になるかわからないしこれまた面倒。
こうなると「自分が諦める」が一番てっとり早いし、その選択がかつての私の専売特許でした。が、これをやると自分に不満が残ることがわかる。
「実家が近かったらなー」「こんな体調でも受診を我慢しなくちゃならないなんてー」という不満は不機嫌に姿を変え、夫や息子に八つ当たりする可能性大。
これは良くない、と言うことで、とりあえず「病院に行く」という事は決めてしまいました。
再び、では息子をどうする?
まずは、焦って、必死で、藁にもすがる思いで解決策を考えようとする、このいつもの感じをやめよう、と力を抜く。そうです、脱力です。
解決策を自分でしゃかりきになって考えるのをやめると 、不思議なもので、自分がどうにかしなくても、その解決策が向こうからやってくるように感じられてきたのです。
と、リラックスしたところで、ふと誕生日を迎えて間もない5歳児さんが目に飛び込んできます。
「そっか、一緒に行けばいいんだ。もう5歳だし。これだよ。これが一番楽チンだよ」
聞き分けのいい女の子だったり、自立度の高いお子さんのお母さんからしたら、「そんなことー」と笑われてしまうかもしれませんが、元気度マックスの幼稚園男子を自分の用事で大病院に連れていくのは、私にとっては全く頭をかすめないほど面倒かつ難関事項だったのです。
でも今回これに挑戦したのは、「いいよ。一緒に行ってあげる。待つのできるよ!」と得意気に言ってくれた息子を信じてみるかぁ、と思えたこと。
そして、私が診察中には、待合室の息子を見守ってくれる人がいる気がするな~と何故か楽観できたうえ、まあ最悪、病院に多少迷惑かけてもいいや、と腹が決まったことです。
そんな風に息子を信頼して、助けてくれる誰かを想定できると、なにもかもがスムーズにいく予感がしてきます。「◯◯だったらどうしよう」というのがほぼありません。
さて、結果はいかに。息子を連れての大病院受診はやはり暴挙だったのか、それとも最善策だったのか。
正解は、後者でした。いろいろあるにはありましたが、これ以外の方法をとらなくて良かったーと思うくらいに楽チンで、しかも楽しかったのです。
ますは電車とバスの乗り継ぎ。乗り物オタクの息子にとって夢のような時間。大体はおとなしく乗っていますので、私はときどきアイコンタクトするだけ。久しぶりの乗り物が嬉しそうな息子の顔に、私の顔も自然とほころびます。
次は、病院での待ち時間。これは、いかんともできず、やはり予想通り長かった。ただでさえ時間のかかる受け付け後、診察時間まではざっと一時間半あると言われゲンナリです。
さすがに病院内に一時間半とどまるのはキツイので、近所に公園でもないかなーとスマホで探したところ、徒歩10分以内の所に遊具の充実した公園発見。二人でとぼとぼ歩いてたどり着いたのがこの公園です。


時々親子連れがやってきたりしましたが、ほぼ私たちの貸し切り状態。アスレチック遊具に挑戦したり、所有者不明と思しき古いキックボードを拝借して練習に励んだり、息子は広々とした公園を一人占めしてご満悦。「どうしてお友だち全然いないんだろうね」と少々寂しそうではありましたが。
時間はあっという間に過ぎて病院まで帰る道では、「おうちに帰りたくなっちゃった」「遠いよ~!まだつかないの?」とグズグズモードでしたが、適当にあしらってとりあえず予約の時間には病院に到着。
そして受診する科の待合室に滑り込みます。ここでもしばらく待たされると思いきや、いきなり私の名前が呼ばれました。待ち時間用に息子に準備したタブレットをセットする余裕もなくあたふたしていると、息子は椅子に座り「行ってらっしゃ~い、頑張ってね」と満面の笑み。
考える間もなく、「あっ、うん」と言いながら診察室に向かおうとして息子をチラッと見ると、隣に優しそうな年配の女性が座っていらっしゃる。「大丈夫かも」の予感。
診察時間は15分くらいで終了。「タブレットも絵本もおもちゃもないけど、どうしてるかな?」と少々心配しながら待合室に戻ると、行儀よく椅子に腰かけて笑顔で待っている息子の姿がありました。
近づくと、案の定隣の女性が「息子さんお利口にしてたわよ」と声をかけてくれました。私の診察中、色々話しかけてくれていたようです。「お世話になったんですね。ありがとうございます」と頭を下げると、息子が「おかあさん、大丈夫だった?よく頑張ってたね。エラかったね」とまるで保護者の発言。
その息子の言い草に大笑いした女性に再び頭を下げて、私と息子は待合室を後にしました。「やるじゃん」と息子の頭をなでながら。
ご褒美にマクドナルドでランチをとって、雨が本格的に降りだすまえに無事帰宅。心地よい疲れとともに、二人とも「あー楽しかった」という気分になりました。ストレスの多い病院通いがなんと息子との楽しいデートに早変わりしたのですから。
一番大変だと決めて選択肢にも上がらなかった選択が、「信じる勇気」と「迷惑をかける覚悟」でベストチョイスに変わる体験。
取るに足りない出来事でしたが、「やってみるもんだな~」と妙に自信のついた一日でした。
息子も、今朝は夫に自慢大会。「赤くて丸い椅子にねー、あっ四角だったかな、座ってねー、一人で待ってたんだよー」
決めたらあとは信じるだけ。迷いや余計な心配がないと、結果もそれなりに、よりよいものが返ってくるみたいです。
雨が降りそうなのに交通機関をいくつか乗り継ぐ必要がある上、気の遠くなるほど長い待ち時間が当たり前の大病院の受診。
1人でも気の滅入る大病院の受診に、なんと冬休みで「体動かしたくてウズウズしている」症候群の息子まで連れていくという暴挙にでました、わたし(汗)。
そこには、私のちょっとした挑戦がありました。
そもそも病院に息子を付き合わせるなどという予定は全くなく、幼稚園が始まる来週に行くつもりだったのですが、一昨日、症状が強かったために、どうしても早急に受診したくなったのです。
では息子をどうする?
夫は、今週は多忙週間で戦力外。となると、一時保育か近所のママ友にすがるか。
一時保育は前日予約は難しいし、たとえ予約できてもお弁当持参が必須で、送迎も面倒。正月早々ママ友にお願いするのも気が引けるし、終わりが何時になるかわからないしこれまた面倒。
こうなると「自分が諦める」が一番てっとり早いし、その選択がかつての私の専売特許でした。が、これをやると自分に不満が残ることがわかる。
「実家が近かったらなー」「こんな体調でも受診を我慢しなくちゃならないなんてー」という不満は不機嫌に姿を変え、夫や息子に八つ当たりする可能性大。
これは良くない、と言うことで、とりあえず「病院に行く」という事は決めてしまいました。
再び、では息子をどうする?
まずは、焦って、必死で、藁にもすがる思いで解決策を考えようとする、このいつもの感じをやめよう、と力を抜く。そうです、脱力です。
解決策を自分でしゃかりきになって考えるのをやめると 、不思議なもので、自分がどうにかしなくても、その解決策が向こうからやってくるように感じられてきたのです。
と、リラックスしたところで、ふと誕生日を迎えて間もない5歳児さんが目に飛び込んできます。
「そっか、一緒に行けばいいんだ。もう5歳だし。これだよ。これが一番楽チンだよ」
聞き分けのいい女の子だったり、自立度の高いお子さんのお母さんからしたら、「そんなことー」と笑われてしまうかもしれませんが、元気度マックスの幼稚園男子を自分の用事で大病院に連れていくのは、私にとっては全く頭をかすめないほど面倒かつ難関事項だったのです。
でも今回これに挑戦したのは、「いいよ。一緒に行ってあげる。待つのできるよ!」と得意気に言ってくれた息子を信じてみるかぁ、と思えたこと。
そして、私が診察中には、待合室の息子を見守ってくれる人がいる気がするな~と何故か楽観できたうえ、まあ最悪、病院に多少迷惑かけてもいいや、と腹が決まったことです。
そんな風に息子を信頼して、助けてくれる誰かを想定できると、なにもかもがスムーズにいく予感がしてきます。「◯◯だったらどうしよう」というのがほぼありません。
さて、結果はいかに。息子を連れての大病院受診はやはり暴挙だったのか、それとも最善策だったのか。
正解は、後者でした。いろいろあるにはありましたが、これ以外の方法をとらなくて良かったーと思うくらいに楽チンで、しかも楽しかったのです。
ますは電車とバスの乗り継ぎ。乗り物オタクの息子にとって夢のような時間。大体はおとなしく乗っていますので、私はときどきアイコンタクトするだけ。久しぶりの乗り物が嬉しそうな息子の顔に、私の顔も自然とほころびます。
次は、病院での待ち時間。これは、いかんともできず、やはり予想通り長かった。ただでさえ時間のかかる受け付け後、診察時間まではざっと一時間半あると言われゲンナリです。
さすがに病院内に一時間半とどまるのはキツイので、近所に公園でもないかなーとスマホで探したところ、徒歩10分以内の所に遊具の充実した公園発見。二人でとぼとぼ歩いてたどり着いたのがこの公園です。


時々親子連れがやってきたりしましたが、ほぼ私たちの貸し切り状態。アスレチック遊具に挑戦したり、所有者不明と思しき古いキックボードを拝借して練習に励んだり、息子は広々とした公園を一人占めしてご満悦。「どうしてお友だち全然いないんだろうね」と少々寂しそうではありましたが。
時間はあっという間に過ぎて病院まで帰る道では、「おうちに帰りたくなっちゃった」「遠いよ~!まだつかないの?」とグズグズモードでしたが、適当にあしらってとりあえず予約の時間には病院に到着。
そして受診する科の待合室に滑り込みます。ここでもしばらく待たされると思いきや、いきなり私の名前が呼ばれました。待ち時間用に息子に準備したタブレットをセットする余裕もなくあたふたしていると、息子は椅子に座り「行ってらっしゃ~い、頑張ってね」と満面の笑み。
考える間もなく、「あっ、うん」と言いながら診察室に向かおうとして息子をチラッと見ると、隣に優しそうな年配の女性が座っていらっしゃる。「大丈夫かも」の予感。
診察時間は15分くらいで終了。「タブレットも絵本もおもちゃもないけど、どうしてるかな?」と少々心配しながら待合室に戻ると、行儀よく椅子に腰かけて笑顔で待っている息子の姿がありました。
近づくと、案の定隣の女性が「息子さんお利口にしてたわよ」と声をかけてくれました。私の診察中、色々話しかけてくれていたようです。「お世話になったんですね。ありがとうございます」と頭を下げると、息子が「おかあさん、大丈夫だった?よく頑張ってたね。エラかったね」とまるで保護者の発言。
その息子の言い草に大笑いした女性に再び頭を下げて、私と息子は待合室を後にしました。「やるじゃん」と息子の頭をなでながら。
ご褒美にマクドナルドでランチをとって、雨が本格的に降りだすまえに無事帰宅。心地よい疲れとともに、二人とも「あー楽しかった」という気分になりました。ストレスの多い病院通いがなんと息子との楽しいデートに早変わりしたのですから。
一番大変だと決めて選択肢にも上がらなかった選択が、「信じる勇気」と「迷惑をかける覚悟」でベストチョイスに変わる体験。
取るに足りない出来事でしたが、「やってみるもんだな~」と妙に自信のついた一日でした。
息子も、今朝は夫に自慢大会。「赤くて丸い椅子にねー、あっ四角だったかな、座ってねー、一人で待ってたんだよー」
決めたらあとは信じるだけ。迷いや余計な心配がないと、結果もそれなりに、よりよいものが返ってくるみたいです。
私は、正月後色々重なって、息子の体調も悪く障害があるとわかっていても、あまりに酷い拒否とこだわりに物凄く後ろ向きになって叱ってばかりの日々が続いています。私は心が弱いのです。気持ちとは裏腹の言葉がでて、息子や関係ない娘まで傷つけ、昼前にはお尻もバンバン叩いてしまいました。わたし、相当疲れて参っているようです。自分に向き合って、ayaseさんみたいに子供を信じられるようになりたい。あー反省。
本当に、心地よいエッセイを、これまた無料で読ませて頂き、
ありがとうございます(^-^)
息子さんも、すれっからしさんも、なんだかかわいいです。
きっと、私を含めて、初めての人生を生きる者同士の何かにトライしてみるワクワクが不安に勝って、伝染してきたみたいです。
ワタクシもです。長い付き合いになります。
お辛いですね、お察しします。
お加減はいかがですか?
どうぞ無理なさらないでくださいね。
ところで息子さん、5歳とは思えないほどしっかりしていていますね~~頼もしい~~!!
ワタクシも息子が小さい頃、あやせさんと同様のことを考え、悶々としていました。全く同じです(笑)
しかし数年前、持病とは別の大病をした時、
息子がいてくれてホントによかった~と思いました。
ちょうど春休み中で、検査諸々に息子を連れて行くしかなかったのですが、深刻な検査結果を聞く時も、手術の前の小手術をする時も彼を付き合わせる形になりました。最初は面倒だなあと思いましたが(笑)結果的には彼がいてくれたので何だか楽しくて(変)、客観的にはかなり深刻なのだけれど一切慌てふためくことなく、帰りには「これから『ドラえもん』の映画観に行こうか~~」みたいな感じになってました。
息子君、神です・・・(笑)
「決めたらあとは信じるだけ。迷いや余計な心配がないと、結果もそれなりに、よりよいものが返ってくるみたいです」
ってとても納得です^^信じ切るって難しいですけど、それが一番大事なんですね!
お疲れのご様子ですね。そんな中、コメントありがとうございます(*^^*)
お子さんに対して「悪いことをした」という方に偏りすぎると、ご自分を責めてしまいますよね。そんな気持ちや状況にならざるを得なかったご自分を、どうぞ十分に労って褒めてあげてくださいね。
いつもいただくコメントを見てて思いますが、MIKOさん弱くないと思いますよ。とても真面目で素敵な方だと思います。
コメントありがとうございます(*^^*)素敵な感想をいただいて感激です。
はじめてのおつかい!
あの番組、どうしてあんなに泣けちゃうんでしょうね。初めての事に挑戦する時って、やはり大人も子どもも「勇気」が欠かせません。「勇気」って大事だなー!尊いなー!って最近強く感じます。
温かいコメントありがとうございます(*^^*)
まーさんさんも、病気で色々ご苦労なさったんですね。私も、ここに来て、あちこち故障気味です。あんまり悠長なことも言ってられませんが、40代に入って病気は闘うものというより、上手に付き合っていくものだな、と感じるようになりました。病気から得る気づきもありますしね。
まーさんさんは深刻な日々に息子さんに助けられたんですね。私はそういう風には息子を見なかったんですが、確かにそういう感じ方もできますね。深刻さをやわらげてくれる無邪気さという宝物を、子どもはもっていますからね。私も、息子に助けられたのかもしれません。なるほどです。