良くテレビでやる、クラス会。
持っているアクセサリーを身に付け、家族自慢のetc
なんてそんなことはなく。
普段着で、いつものお店にいつもの料理。
見栄を張ることもなく、泣き笑いの現状報告。
居ない人の話はなし。
みんな、旦那様を亡くしたり、両親の介護・甥っ子の世話。
それぞれがそれぞれに悩み・問題を抱えている。
それでも、一時、その時は、わいわいがやがやと、話して食べた。
中には、
「この年になると、良いお酒と良い音楽の中に居たい」
という友人もいて、
自分もジャズピアノを習いだしたらしい。
幾つになっても始めることは、なんて素晴らしいことでしょ。
ナベサダも来るというライブハウス。そこは、実は私の幼馴染の子がやっているお店。
離婚してから、自分の耳と感だけで、そこまでプロデュースするようになったなんて。
と。そこに、当の本人から電話で、私も変わってもらい、いつでも良いから遊びにきてと、約束。
私は下戸だから、良いお酒は、飲めないけれど、近いうちにでも、良い音楽に包まれてみようと思う。
高校の頃は、指の綺麗な彼女が、今は、弟の子を面倒看ているらしい。
自閉症と診断されるも弟夫婦は随分前に離婚。
独身の彼女が自分の両親宅で、弟とその子を引き取り同居。
しかし、この春の大地震で、24才になった甥っ子はさらなるパニックになり、両親と自分もその家を出ざるをえない。
週に1度は、掃除と食事の面倒をみに行くが、
受け入れてはくれず・・
来春には、甥っ子の自分の中での解決する日が来るのだ、と。
その後は、グループホームに入所するらしい。
人は、自分の責任以外のところで戦わなければならない人がいる。
ともすると、自分の人生を投げ出すこともある。
同じ時間を、どんな事に使うことになるんだろう。
今まで使ってしまった時間。
これから、自分のために、取り戻すことができるんだろうか。
・・・
今の自分を、見せて主張しても、
あの頃の自分がまた邪魔をする。
時間は取り戻せないし、
見せていた駄目な自分というものも、消えない。
でも、今、50も数年が過ぎ、ちゃんと生きていること、誰にも後ろ指を刺されないことに自信をもって、胸を張ろう。
そんなことを思う・宴でした。