「有名だけどまだ読んでない名作をとりあえず読んでおこう祭り」参加作品。(図書館に返却する前に一応記録)
【久しぶりに再会した幼なじみは、かつて僕の英雄だった輝きを失っていた…「故郷」。定職も学もない男が、革命の噂に憧れを抱いた顛末を描く「阿Q正伝」。周りの者がみな僕を食おうとしている!狂気の所在を追求する「狂人日記」。文学で革命を起こした魯迅の代表作16篇。】
何十年もたてば、故郷も人も変わります。変わって当たり前なんだけど、心の中の思い出というのは変わらないもので、そのギャップに人は感傷的になったりするのですね。できれば、村はよりよく発展していてほしいし、知人はよりよく暮らしていてほしい。かっこいいお兄ちゃんはかっこいいお兄ちゃんのままでいてほしかったりするんだけど、みんなそれぞれの人生があるし、自分の思うようにはなかなかなりませんねえ・・・。(「故郷」)
阿Qは、中国人の”国民性”の負の部分を集めた人として描かれているそうで、読んでいて、ざらつくというか、哀しい・・・。自業自得なのか、気の毒・・・。まわりの人たちも、何だかなあ、、、。魯迅さんは、中国人の国民性を批判的にユーモアをもって表現しているらしいですが、読んだ後も、何だか残念な感じでした。
国民性って何だろう?その時代時代で大ざっぱな傾向はあるのかもしれないけど、中国人はー、とひとくくりにした言い方は苦手です。あくまで性格は個人のものだからねえ。人間はー、と言った方がいい。魯迅さんは、中国のことを思って「みんなしっかりしようよ」て思って書いたんだとは思います。中国だけでなく、日本もどこの国も同じようなものです。ユーモア?、、、阿Qさんは非道すぎて笑えない。救いがない。
夏目漱石の「坊っちゃん」も日本人の国民性批判(坊っちゃんの周りの人たち)を書いた物らしいけど、坊っちゃんの性格は(漱石が考えるところの)古き良き日本人だそうで、ユーモアがあってこっちの方が明るくて好きです。(魯迅は「坊っちゃん」をヒントに書いたと言われているようです)(「阿Q正伝」)
「狂人日記」は、被害妄想の病気になった人の日記。妄想と思わないで真面目に妄想してるのが、コワイ。
星4つ
俳句も読んで、読書もして・・・。
時間がた足りないんじゃないですか^^
したっけ。
他に英語の勉強もしたいんですが。欲張りすぎ?^^;
今日図書館に行って、俳句の本を五冊も借りてしまいました。
読むより作れ、ですが^^;