以前upしたものですが、もう一度読みたいと思います。
【1945年8月9日長崎に原子爆弾が落ちた。
本書は、自ら被爆し、多数の患者を治療した一人の医者の立場から「原子爆弾の実相を広く知らせ、人々が戦争を嫌い平和を守る心を起こさせるために」書かれた。
世界的にも反響を呼んだ壮絶な原爆体験記。】
(本文から抜粋)
ああ地球は裸になってしまった!
まったく死後の世界である。
「地球も終わりさ」
こんなに早く死ぬ子なら、あんなに叱らねばよかったと、山下くんのかわいい鼻を見つめていて思う。
竹槍と原子爆弾!ああ、竹槍と原子爆弾、
国民はただ文句なしに殺されるために国土の上に並ばされるのである。
愚者を指導者にいただいた賢者の嘆きさ。
1キロ以内では即死、または数分後に死んだ。
ぴかっと光ったらおしまいだ。光るなよ、光るなよ、・・・・・
光ったら最後幾キロ平方内の生きとし生ける者はやられてしまう。
国家の存亡とは関係のない個人の生死こそ、私たちの本務である。敵味方の区別は、本来赤十字にはないのである。日本が個人の生命をあまりに簡単に粗末に取り扱ったから、こんなみじめな目にあったのではないか。
しかし世間には、反対に戦争成金で朝晩喜び騒いでいる階級がたくさんあります・・・戦争は儲かる商売だ。・・・この者たちが若い純情な青年をそそのかして復讐などを教え込むのです。
自国の利益を目的として始める戦争が正義の戦争でしょうか?
実戦を知らぬ将校が自己の名誉心を満足さすために、何も知らない部下を叱咤して戦場に駆り立てる傾向にありはしないでしょうか。
この地にひろげられた地獄の姿というものを、君たちが一目でも見なさったなら、きっと戦争をもう一度やるなどという馬鹿馬鹿しい気を起こさぬにちがいない。
神の目から見て不正義のほうを神が罰し給うのみ。復讐という問題はわれわれの範囲ではありません。
人類は原子時代に入って幸福になるであろうか?それとも悲惨になるであろうか?神が宇宙に隠しておいた原子力という宝剣を嗅ぎつけ、捜し出し、ついに手に入れた人類が、この両刃の剣を振っていかなる舞を舞わんとするか?善用すれば人類文明の飛躍的進歩となり、悪用すれば地球を破壊せしめる。・・・
人類は今や自ら獲得した原子力を所有することによって、自らの運命の存滅の鍵を所有することになったのだ。
世界の終わりのその日の朝まで平和の響きを伝えるように、
「カーン、カーン、カーン」とまた鳴る。
人類よ、戦争を計画してくれるな。原子爆弾というものがある故に、
戦争は人類の自殺行為にしかならないのだ。
原子野に泣く浦上人は世界に向かって叫ぶ。
戦争をやめよ。ただ愛の掟に従って相互に協商せよ。
原子爆弾を使っても使わなくても(使ったら地球が終わります)、
戦争は人殺しであり、破壊行為であり、人の健康や命や財産を奪う行為である。これこそ人権を奪う行為に他ならない。だから、正義の戦争などというものはないのです。誰に対しても絶対に行ってはいけない。そして、誰でも、戦争にまきこまれない自由と権利がある。
戦争への道を進むことは、破滅への道です。自殺行為です。悪因悪果です。
人間は神ではありません。勝手に人を道連れにしてはいけません。
・・・という思いをまた、さらに強くしました。必読です。
星5つ
お久しぶりです。
すこし、体調を崩していました。
なんか近頃物騒なニュースが多くて嫌になります。
たった69年前にあった事なのに、多くの人が亡くなり生きていても被爆で苦しんでいる人がいるのに、同じ事は繰り返したくないですね。
放射能被害は広島、長崎で終わりだと思っていましたが、福島でも起りました。
福島の放射能被害の実態が公表されていませんので、分かりません。
でも放射能被害で亡くなった方がひとりもいないなんて言う事はありえない状況下です。
3年間隠してきていますが、何時になったら実態が分かるでしょうね!
「長崎の鐘」は私だけではなく、子ども達にも読んでほしい書物だと思います。
私は本はまだ読んでいませんが、「長崎の鐘」の歌は子どもの頃から知っています。
広島と長の平和式典を見て、永井博士を思い出しました。とてもいい本です。
安倍さんのスピーチに心が感じられなかったのが気がかりです。永井博士の心が通じていればいいのですが・・・
平和はわたしたち一人一人の心で、作っていくものだと思います。人任せにはできませんね。
このメロディは昔、懐メロ番組で聞いて知ってましたが、とても深い歌なんですね。
永井博士の本と共にみんなに知ってもらいたいです。
ヒロシマの日にフクシマ原発の3号基で実は核燃料のほぼ全量が圧力容器を突き抜けて落下していたというニュースをこっそり流してたそうです。実は空っぽの炉心に無理やり給水したために水素爆発したのだと。都合の悪いことは他の大きなニュースとかぶせて目立たないように、というやり方をしているようです。正直に誠実に謙虚にやらないと間違いを繰り返すことになるのでは、、、と思います。よろしくお願いしたいです。どうしようもないですが・・・^^;