171012 灌漑施設の現代的意義 <小田井用水路 世界かんがい遺産 県内初・・>などを読んで
昨日、<大畑才蔵ネットワーク和歌山>のメールで、世界かんがい施設遺産に登録されたとの一報が舞い込んできました。以前から登録が確実されていたのですが、安堵した気分です。
今朝の毎日和歌山版で見出しのように大きく取り上げられていました。残念ながら和歌山版なので、ウェブ情報にはまだ掲載されていません。
8月の記事ですが、概要がわかるので<小田井用水路世界かんがい施設遺産に 江戸時代に整備、紀の川右岸の農地潤す 10月認定見通し /和歌山>をご覧ください。
むろんネットワークの記事も参照ください。今月21日(土)、大畑才蔵が開設した、その小田井用水と藤崎井を辿る<歴史ウォーク>第2弾があり、その際、世界かんがい施設遺産登録の話も話題になるかと思います。
また農水省の昨日アップの<世界かんがい施設遺産>には次の通り記載されています。
<平成29年10月10日(火曜日)にメキシコ、メキシコシティーで開催された第68回国際執行理事会において、下記の施設が世界かんがい施設遺産に登録されました。>
1. 土淵堰(どえんぜき)(青森県弘前市、つがる市、藤崎町、板柳町、鶴田町)(外部リンク)
2. 那須疏水(なすそすい)(栃木県那須塩原市)(外部リンク)
3. 松原用水・牟呂用水(まつばらようすい・むろようすい)(愛知県豊橋市、豊川市、新城市)(外部リンク)
4. 小田井用水路(おだいようすいろ)(和歌山県橋本市、かつらぎ町、紀の川市、岩出市)(外部リンク)
小田井も最後に掲載されています。一国で最大4カ所を申請できるのですが、わが国が瑞穂の国ですから、当然かもしれませんが、最も多い登録数ですね。
ところで<国際かんがい排水委員会(ICID)>のホームページを覗いたのですが、過去のものは掲載されていますが、今回の登録決定についてはアップされていないようです。ザッと見たので正確ではないですが。
世界かんがい施設遺産の背景や目的、クライテリアなどの概要は<Scheme for Recognition of Heritage Irrigation Structures (HIS)>で記載されていますので、詳しく知りたい方はどうぞ。ユネスコの世界遺産にならってといったところでしょうか。
その現代的な意義という公的な意味はその目的に掲げられているのが参考となるでしょう。
勝手な試訳ですが、参考に書いてみますと以下のとおりです。
① 世界の文明化に占めるかんがい事業の歴史を辿り、その発展を理解すること
② 世界中の歴史的かんがい構造に関する情報を集約し、偉大な業績を理解し、長期的な事業に資する持続性をもつ特徴のある要素の知見を収集すること
③ これらの構成から永続可能なかんがい事業に関してその哲学および知恵を学ぶこと
④ 歴史的価値のあるかんがい構造を保護し保存すること
この話題はこの程度にします。もしチャンスがあったら、今月21日にお会いしましょう。
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