ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

ブログでトグロ巻きR その23 黒川東京高検検事長の定年延長問題について考える。

2020-02-15 11:30:28 | ブログでトグロ巻きR

 特別法である検察官法によって身分・定年が「特別に」規定される検察官でも、一般法である国家公務員法の規定によって一般の国家公務員と同様に定年延長できる、とアベソーリ。
 そういうことなら、同じく「給特法」(「義務教育諸学校等の教育職員の給与に関する特別措置法」)という特別法によって残業手当不払いが〝合法化〟されている公立学校教員も、一般法である地方公務員に基づいて残業制限や残業手当支給が認められて当然だ、ということになると思います。全国の公立学校教員はさっそく理事側にこれまでの不払い残業代を請求し、36協定締結を要求しましょう。

 もちろん、私はそういう脱法行為というかインチキな解釈変更をよしとしているわけではなく、日本は法治国家なんですから、給特法そのものを改正して教員労働の抜本的改善と残業手当支給を求める立場です。しかし、アベ内閣の言ってることは、「法の解釈もオレたちの都合でどうにでも変えられる」ということ。これ、民主主義がどうのとか以前に、日本を近代以前の封建的人治国家にしようとすることでしょう。これ、政権による〝反動クーデター〟そのものなんではないでしょうか。これは、ミギとかヒダリとか政治的立場に関係なく、絶対に許しちゃならんことだ、と私は思います。


【ブログでトグロ巻きR その22】週刊金曜日2020年1月10日号の内田樹先生インタビューが腑に落ちる

2020-01-11 15:13:16 | ブログでトグロ巻きR
 週刊金曜日の2020年1月10日号、内田樹先生インタビューがおもしろい。特に、23ページの、教育の市場原理化を批判し、中高一貫教育で12歳から18歳まで同じ仲間と過ごすことの問題点を指摘した後の以下のくだり(一部略)には深く納得。
 
 日本は集団主義で、「同質化圧」が強いと言われていますけれど、それ以上に「自己同一化圧」のほうが強いと思う。
 「自分探しの旅」とか、「自分らしく生きる」とか、「ベストワンよりオンリーワン」とか言う言葉はどれも「自己同一性を早く決めて、決めたらそこから一歩も出るな」というメッセージを言外に発している。(略)でも、「自分らしさを貫け」というのは、「成熟するな」ということと実は同義なのです。
 「成熟する」というのは、変化し、複雑化することです。(略)でも、子どもたちが昨日と別人になること、「よりわかりにくくなる」ことをあらゆる機会に阻止しようとしているのが、日本社会です。自然な成長を構造的に阻害している。日本人が幼稚化した理由はこの「自己同一化圧」にあると僕は思っています。「自分らしさ」なんてどうだっていいじゃないですか。大事なことは成熟し、複雑化することです。
 
 私がふだん漠然とアヤシイと感じていたことを、見事に言語化してくださったここのところを読むだけでも、この号を読む意味がありました。週刊金曜日では久しぶりの(失礼)ヒットと思いました。

【ブログでトグロ巻きR その21】「落下傘候補」で「ホンモノ」の打越さんを応援します

2019-07-02 23:05:47 | ブログでトグロ巻きR
 全国が注目する参院新潟選挙区から立候補した打越さく良さん。演説はお世辞にも上手とは言えませんが、その分、今の社会・政治状況に対する問題意識は強く伝わってきます。まあ、演説なんか数をこなしていけばそのうちうまくなりますから、それこそあたたかく見守っていくのがよいと思います。
 その打越さんに対して、未だに一部マスコミは「新潟出身でないため知名度がない」「落下傘候補だ」などと評しています。確かに、新潟の地縁・血縁は全くないので、地元意識が強い新潟県民の一部からは(これは実は新潟に限らず、地方ならどこでも同じようなものだと思いますが)「よそ者候補」という声が上がるのも、まあわからないではありません。
 しかし、だったら、新潟出身、もしくは新潟に縁のある人物ならよりよい、ということになるでしょうか。そう言っちゃあナンですが、ジミン党公認のあの候補、元新潟県知事のご子息なわけですが、まともな政策を持っていますか? 言っているのは「私の親分は麻生副総理」「拉致問題がライフワーク」だけですよね。で麻生さんのためにあからさまな忖度で利益誘導した、と自分で言っちゃったり、拉致問題では内側の集会で威勢のよいことを言うばかりで具体的な解決方法などついぞ提示なんかしない(⇦ それはアベソーリも同じか)。ほかの政策はさっぱり分からない。あ、「アベノミクスで経済が上向いた」とも言ってたか(⇦ 何がどう上向いたのか具体的に説明してほしいもんです)。
 私たちが求めているのは、「地元に縁がある」というだけの中身のない政治家ではないでしょう。前にも書きましたが、地元のインナーサークルに絡め取られている人間では気づかない様々な問題を、外からの目で見て気づく、ということもあります。「落下傘候補」であろうが「よそ者」であろうが、ちゃんとした人物ならOKなんです。打越さく良さんは弁護士として、常に弱い立場、虐げられた人の立場に立って活動してきた「ホンモノ」です。新潟に今ある諸問題を国全体に普遍性を持つ問題として捉え直し、国会で解決策を講じてくれる実力は十分にあると思います。新潟からそういう「ホンモノ」の候補を国会に押し上げることができる、というのは、なんとも爽快な話ではないですか。
 第2次アベ政権の6年間は、格差や貧富の差を広げ、薄れつつあった人々の差別意識を掻き立て、特に「貧困層」の人々に「諦め」を植え付け「自己責任の内面化」を定着させ、日本社会を明らかな分断社会に変えてしまいました。それを是正するためには、いちばん弱い状況に置かれた人々の立場に立ち、差別を許さず、格差・分断をなくす意思を持つ政治家が絶対に必要です。打越さく良さんは、まさにそういう政治家になれる素質を十分に持っている方だと私は思います。

【ブログでトグロ巻きR その20】参院選の非自公共闘の候補者選びについて

2019-05-04 17:26:07 | ブログでトグロ巻きR
 7月に行われる参議院選挙新潟選挙区の野党・市民共闘共闘の候補者が打越さく良さんで決まりそうです。よかったですね。
 弁護士の打越さんは、東京で、女性差別や児童虐待等の問題に積極的に取り組んでこられた方で、「良識の府」たる参議院の議員さんにふさわしい立派な人物だと思います。正式に打越さんが野党・市民共闘の統一候補として決まったら、私も微力ながら応援したいと思っています。


5月3日の憲法記念日新潟大集会であいさつする打越さく良さん(右から2番目)

◆野党・市民共闘の候補者選びにはいろいろ問題が

 しかしまあ以前のこのブログでも、知事選だったか新潟市長選だったかについて同様の指摘をしていますが、今回の候補擁立過程については、新潟の野党・市民共闘側の相変わらずの準備不足というか行き当たりばったりぶりが露呈していましたね。
 初め、現職の風間直樹さんでは選挙をたたかえないから下ろす、ということから「迷走」は始まりました。「風間さんは次期参院選を控えているというのにろくに地元にも帰らない。政治家として何をやっているのか見えない」という指摘がなされていたようです。菊田真紀子代議士などは、相当キビシイ言い方で「風間さんでは参院選に勝てない」といっていた記憶があります。結局風間さんは、次期参院選には出馬せず、次期衆院選の新潟6区に立候補する、と言いだし、今度はその選挙区から野党統一候補として出馬する予定の梅谷守さんとバッティングするということになっています(これはさすがにダメだろう、と私も思います)。

◆風間さんを下ろさせた後の野党・市民共闘の右往左往ぶり

 で、問題はその先です。風間さんでは勝てない、という理由で候補から引き下ろしたわけですから、当然、「勝てる」候補について野党・市民共闘チームには腹案があるはずだ、と思っていたのですが、それがちっとも出てこない。何度でもいいますが、そもそも、この選挙があることは3年前からわかっていた話で、自民現職の塚田一郎さん(⇐この人はしかしダメな政治家ですねえ)にしっかり対抗できる立派な候補をその間に決めておくのが当たり前だと思うのですが、それが全然できていなかったわけです。にもかかわらず、「あいも変わらずいつものように」、土壇場になって右往左往する、というのはいかがなものでしょう。はっきり言って、いいかげんで不真面目です。これも何度でもいいますが、新潟県内にも野党・市民共闘の候補者としてふさわしい人物はいたはずです。なのに、いつまでたっても全然決まらない。だからこそ、立憲民主党が人格・識見にすぐれた打越さんを擁立してくれたことは、本当によかった、と私は思っています(ちなみに、候補を立てられなかったという意味では、立憲民主党新潟県連も含めた全ての野党や労働組合、市民連合も同罪だと思います。もちろんその中には私も含まれます。ついでに言えば、「適任な候補者がいないのなら風間さんのままでいいじゃん」という陣営がなかったのも、フシギといえばフシギです)。その打越さんを、やれ「事前に相談がない」だの、やれ「勝手に立憲民主党が先走って決めた」だのと文句を言うのは、そもそも論外というか厚かましいお話だと思います。もうそれほど時間もないことですし、ここは、そういうツマラないことなど言っていないで、打越さんでまとまるべきでしょう。候補者を立てられなかった陣営には、そもそもそんな文句を言う「権利」などない、と言い切ってもいいのではないでしょうか。

◆「落下傘候補」批判は政治や選挙をわかっていない人間による無意味な批判

 打越さんの擁立については、一部の人から「新潟に縁がない落下傘候補だ」「やはり新潟県民から候補を立てるべき」という、パトリオティズムというか地域ナショナリズムなご意見も聞こえてきます。が、国会議員というのは、基本、国政に参画して法律を作成・審議したりするお仕事ですから、「新潟の課題を国会議員の力で解決する」というのは本務ではありません(結果としてそういう場合があることは否定しませんが。というか、新潟県民ではインナーサークルにいるため見えなくなっているさまざまな課題を、外からの客観的な視点で普遍的な国政問題として捉え直し、解決に導く、ということは、むしろ「落下傘」候補だからこそできるかもしれません)。国会議員は確かに地域の代表として選ばれるわけですが、その職責は国民全体の福利にある。そのことを見誤ってはいけないと私は思います。

◆今次国政選挙で私が期待すること
 
 7月の参議院選挙や、ひょっとしてすごく近い将来行われそうな衆議院の解散総選挙は、まずは安倍内閣を退陣に追い込むためのものと割り切って野党は選挙協力をすすめてもらいたいと私は考えています。その際は、以下の政策を掲げてくれることを期待しています。

(1)暫定政権の当面の共通政策として取り組んでほしいこと
 ・日本国憲法を守る(公務員には憲法遵守義務がありますから、これは当然ですね)
 ・安倍政権下で成立した多くの問題法制の見直し作業を始める
 ・隠蔽・改竄・破棄された重要な公文書の復元・再発見に努める
 ・沖縄の辺野古新基地建設を即座に中止する

(2)その後の政権に期待したいこと
 ・日米地位協定見直しの交渉を始める
 ・脱原発をすすめる(持続可能な自然エネルギーへのシフトはもはや世界的な流れです)
 ・消費税は減税もしくは凍結する(今の経済状況なら当然のことです)
 ・累進課税を強化し、安すぎる法人税も見直す(持っているところから税を取るのは当たり前。「税を上げるなら外国へ出て行くぞ」などという会社や個人にはそれこそ、〝愛国者〟とか〝普通の日本人〟とかを自称する方々が強い批判を浴びせることでしょう)
 ・地域主権を確立する(都道府県などの地域範囲で衣・食・住をはじめとした自立経済・社会体制を確立し、中央=東京の思惑に振り回されない共生社会を形成していくことは、今後の縮小社会を考えても重要ですね)
 ・いちばん困っている人の立場に立って政策を立案する(そうすることで、結果として国民全体への目配りができると思います)
さらに、
 ・選挙制度を変える。具体的には、現行の小選挙区比例代表並立制は止め、大(中)選挙区制にする(現行の制度は多様な民意を受け止めることができない欠陥制度だと私は考えています。多様な民意をより反映させるには、完全比例代表制か大(中)選挙区となるわけですが、完全比例だと政党に属さない志のある個人の立候補ができません)

 新潟では、全国に先駆けて野党・市民共闘による選挙が行われてきました。今次参院選でも、いろいろわだかまりはあるのでしょうが、そんなことを乗り越えて、しっかりと態勢作りをし、みんなで力を合わせて果敢にたたかっていくことを、私は期待しています。そのための候補として、打越さく良さんはふさわしい方だと私は思います。

【ブログでトグロ巻きR その19】辺野古土砂投入の暴挙を非難します。

2018-12-14 17:11:40 | ブログでトグロ巻きR
奥三面ダム、八ッ場ダム、長良川河口堰 など、利権が絡む大規模開発を時の政権が止めたためしはないが、それにしても #辺野古新基地 は酷すぎ。沖縄県民と知事の反対を完全無視して破壊に突き進む アベ政権のやり口は狂気の沙汰。異常者集団が政治権力を牛耳り、日本を破壊している地獄絵図。

‪「米軍と政権に逆らう者は完膚無きまでに叩き潰す」という態度が剥き出し。沖縄県民の幸福や沖縄の美しい自然環境を守ろうなどとは絶対に思わない、アベ政権の危険な本質がこの上なくあからさまになっています。

‬ 自分に革命を起こす力が全くないのが悔しいが、それでも、仲間たちとともに、この暴挙を非難しアベ政権を倒すために声を上げていきたい、と強く思います。

ブログでブログでトグロ巻きR(その17)新潟市長選の結果を見ながら考える

2018-10-29 23:25:41 | ブログでトグロ巻きR
 今次新潟市長選挙、中原八一さんが接戦を制してご当選されました。おめでとうございます。
 しかしまあ、この選挙、4人も立候補したにもかかわらず、本当に面白くなかったですね
 私は、かつて県知事選で、以下のポイントで行政を進めてもらいたい、と申しました。これは、一定程度新潟市長選でもあてはまると思っています。

◆日本国憲法を守る(公務員には憲法遵守義務がありますから、これは当然ですね)
◆脱原発をすすめる(持続可能な自然エネルギーへのシフトはもはや世界的な流れです)
◆地域主権を確立する(新潟県内だけで衣・食・住をはじめとした自立経済・社会体制を確立し、中央=東京の思惑に振り回されない共生社会を形成していくことは、今後の縮小社会を考えても重要ですね)
◆いちばん困っている人の立場に立って政策を立案する(そうすることで、結果として県民全体への目配りができると思います)
さらに、
◆近未来の新潟市像についての理想像というかビジョンというか、について示す、ということも重要です。


 しかし、今次市長選では、そうした視点を訴える候補者は、残念ながらいらっしゃらなかった。というか、4人の候補者とも、結局新潟市をどうしたいのかが全く見えなかった、というのが正直なところです。
 私の尊敬する元県議にして私の出身大学の優秀な後輩の斎藤喜和さんは「今回の市長選の候補者は全員不支持」とおっしゃっていましたが、私もそれに同感せざるを得ません。
 てなわけで、ここでは、私に入ってきた乏しい情報を元に、各候補者について批判的に「ソーカツ」させていただこうと思いますが、かなりの偏見が含まれてますので、あんまり真に受けないように。
 
◆中原八一さん
 中原さんは、自民党県議を4期務めた後、参議院議員を1期務めた後落選し浪人中でしたが、今次市長選で接戦を勝ち抜き、めでたく新市長に就任することとなりました。
 しかし、県議・国会議員としての中原さんは、そういっては失礼かもしれませんが、目立った活動をしていたようには見えませんでした。というか、単なる「頭数」としての存在(それも実はもちろん重要なんですが)だったようなイメージです。そういう人が、さまざまな政治決断をトップとして迫られる首長、それも財政難に苦しむ政令指定都市の市長を務めるとなると、何かと大変なような気がします。
 しかも中原さん、この間の県知事選でも一部で候補者に挙げられていましたが、結局は高級官僚ではありましたが政治経験のない花角さんに持っていかれちゃいました。これ、「中原さんでは知事は務まらない」、と自民党筋が考えたから、ということですよね。んで、知事はダメでも政令市市長なら務まるだろう、という感じで候補者に選ばれた、というなら、ずいぶん新潟市民をナメた話だと思います(ちょっと言い過ぎかな)。
 さらに、中原さんは、「国・県との連携をはかる」との公約を示していますが、まあ、県との連携はあったり前の話なのでいいとして、国との連携、というのはどうでしょう。今の国のトップは、違法・脱法・政治倫理違反行為てんこもり、農業をはじめとする国内産業を欧米に売り渡す政策を推し進めているアベ政権ですよ。地方自治や食糧主権の重要性なんぞさっぱり理解していないあの政権と連携するということは、新潟の農業や地場産業を欧米に売り渡すとイコールだと思うのですが。

◆吉田孝志さん
 アンチ篠田市長を全面に、BRT廃止を第一の公約として突っ走った吉田さん。正直、私はこの人にだけは市長になってもらいたくない、と思っていましたから、今回この方が落選して本当によかった、と思っています。
 吉田さんの主張は、他の候補者と比べても、まあ、よく言えばメリハリのきいた明確なものだったとは言えるでしょう。しかし、それは別の角度から見れば、予算の裏づけのないままの土建業的な主張でした。また、「文化より経済」という主張もしていましたが、文化のベースがない都市作りなどそもそもあり得ません。吉田さんのモノサシは、まずもって「カネもうけ」が第一、ということのようですが、まちづくりには、その前提として「文化」の観点がなければならない。そのことが理解できなければ、金沢や仙台が栄えている理由も永遠に理解できないことでしょう(これは、金沢や仙台を模倣しろ、という意味ではありません)。
 ついでにもう二つ。
 これは中山均・新潟市議からの情報提供ですが、2005年の教科書選定委員会で、人権・同和教育に対して否定的見解を述べていた、ということです。人権感覚にも問題がありそうです。
 また、前回市長選にも立候補していましたが、そのときのTV取材でボードに字(公約かなんか)を書いたとき、新潟の「潟」の字を間違えて書いていたそうです(点四つの部分が、「湯」みたいになってたそうです)。市長に立候補するという人がそれかい?

◆飯野晋さん
 新潟市北区長を辞しての立候補。その心意気は了としましょう。掲げた政策・公約も、農業や福祉重視、脱原発というのはいいセンスだったと思います。
 ただ、いかんせん、知名度がない。新潟市出身でもない経産官僚出身ですし。というか、なんで立候補したのかが実はよくわからない。ひょっとしたら篠田市長の後押しがあったのかもしれませんが、それだけでは勝ち抜ける裏づけにはなりません(というか、篠田市長の支持率はもう地に落ちています)が、情勢によっては勝てる、と思っちゃったのかもしれませんねえ。
 これは私の偏見に満ちた推測に過ぎませんが、東大・京大の学部卒が主流を占める高級官僚の世界で、早稲田の大学院出身というのはやはり傍流、さほどの出世は見込めない。だからこの際、政治の世界に転進して自分の力量を発揮しよう、と考えたのか、とも思いますが、それなら、もっと早くから根回しをした方がよかったのではないかと思います。どんなに良い政策を打ち出しても、応援するのが市役所OBとNSGグループだけではさすがに勝てません(政策はむしろ非自民共闘チームと親和性があるんですよね。だったら早めに非自民チームと話をつけりゃよかったのに)。北区長というのは確かに重職ですが、しょせん行政のトップ、政治家ではありません。

◆小柳聡さん
 西村智奈美代議士の後押しを受け、北区選出の市会議員を辞めて立候補した小柳さん。その後、連合新潟や国政野党による「非自民共闘」候補ということになりました。
 しかし、私も労働運動の端っこにいる人間ですが、小柳候補がどういう人なのかさっぱりわかりませんでした。市会議員とは言えまだ1期目、議会での発言や活躍ぶりもさっぱり見えません。公約も他の候補者との違いはほとんどないような。
 そもそも私が思うのは、「なんで非自民共闘の候補者がこの人なの?」ということです。ほとんど何の実績もない人ではないですか。
 もちろん、小柳さんは若さと可能性に満ちあふれ、将来性もある政治家なのでしょう。しかし、今はまだ政治家デビューしたばかりのルーキーです。そんな人を、特に難問が山積している新潟市の市長に推そう、というのはちょっと無理がありすぎなのではないでしょうか。そういう人を候補にするしかないほど、非自民の側には人材がいない、ということなのでしょうか。
 私の身近な人が怒りをこめてこのように言っていました。「2018年の市長選には、現職の篠田市長はまず出ない。新人同士の争いになることは4年前からわかっていたはず。だったら、4年前、遅くとも2年前くらいには候補者選定などの準備を進めておくのが当然。それなのに、選挙直前になって右往左往しているのはどういうことなのか」。全くその通り、というしかありません(これは、労働組合員として私にも責任の一端があると感じています)。
 厳しい言い方になりますが(そしてそれは自分にも返ってくるわけですが)、非自民共闘の側の新潟市長選の対応は、場当たり的というかその場しのぎというか、とにかくいいかげんだった、というしかありません。もっときつく言えば、非自民共闘の対応は不真面目きわまりないものでした。新潟市の行政の経過や問題点をよく理解した、人格・識見に優れた経験豊富な人材は間違いなくいたはずです。そういう人たちを立候補させることができず(あるいは何らかの事情のため出られなかったのかもしれませんが)、これからいろいろ学んでいかなければならないルーキーに貧乏くじを引かせてしまった、というのが、今回の非自民共闘の偽らざる実態だったのではないでしょうか。しかも、そういう候補を「非自民で選んだ候補なんだから推せ」というのは本末転倒です。これも私の印象ですが、小柳候補を応援し、良い候補だと訴えていた方々の言い方は、何だかまるで自分自身に言い聞かせているみたいでした。

 今回の中原さん当選・小柳さん落選を受けて、「新潟市の政治は20年遅れてしまった」などとお嘆きの向きもあるようですが、そういうことではないでしょう。有権者の多くは、今回の立候補者の顔ぶれを見て、これじゃあ誰も選べない、と悩み、結果、もっとも据わりのよい、何となくヤバさが薄いと感じられた候補を選択した、と考えれば腑に落ちます。非自民候補が敗れたのは、非自民共闘側の(もちろんこの中には私だって含まれます)候補者選出の不真面目さが招いた、いわば「自業自得」なのだ、と私は思います。

ブログでトグロ巻きR(その16)新潟市長選の期日前投票に行ってきました。

2018-10-26 17:31:11 | ブログでトグロ巻きR
先ほど、新潟市長選の期日前投票を済ませました。
今回の4人の候補者の政策提案・主張は、正直アイマイで具体に乏しい印象(あくまで個人の感想です)。極めて個別的(もしくは個人的)な部分ではっきりした主張を掲げる候補もいましたが、たとえハッタリでも理想論でも構わないので、新潟市の特徴や持ち味を生かした、新潟市全体の「グランドデザイン=近未来の新潟市像」を示してくれる候補者はいなかったように思います。
したがって、今回の投票は、それぞれの政策ではなく、私のこれまでの政治的立ち位置や友人関係などを踏まえた「消去法」による選択によるものだった、ということも申し添えます。
今さらこんなことを言っても詮無いことですが、新潟市の歴史や産業の特性、自然環境を熟知し、中央・東京の思惑に振り回されない、地域の自立・自律を推し進めてくれる、経験豊富で人格・識見に優れたあんな人やこんな人に立ってもらいたかった、と改めて思う今次市長選でした(あくまで個人の感想です⬅︎ しつこい)😔。

ブログでトグロ巻きR(15)新潟市長選を考えちゃったりするが……

2018-10-09 21:22:57 | ブログでトグロ巻きR
 今回の新潟市長選、ぱっとしない感じですね。候補者は4人もいるわけですからもう少し新潟市の将来像とかまちづくりとか具体的で有意義な議論を展開してもらいたいわけですが、候補者討論会などのニュースを見ても、どうも話が深まらない。実際すでに、「今回の市長選の候補者は全員ダメだ」「今回は棄権だ」などという声があちこちから聞こえてきています。
 しかし、選挙は「(この場合は新潟市にとって)最悪な候補者をなるべく選ばない、候補者の中からよりマシな候補を選ぶ」というものでのあるので、棄権はやはりもったいない。ちゃんと投票した上で、市民として市長の行政執行について批判的に監視し、必要なら厳しい指摘をする、という態度を取るしかない、と思います。(そもそも、私自身は立候補するつもりが全くない無責任な立場なわけで、厳しい状況の新潟市をなんとかしようという、火中の栗を拾う立場の立候補者は、皆さんそれなりに立派だとは思っています)。
 とはいえ、正直今回はなかなか難しい。もちろん、「この候補だけは投票しない」という候補者が複数いる関係上、消去法で投票するつもりですが。「出たい人より出したい人を」という選挙スローガンがありますが、今回は「出たい人」と「出るしかなかった人」ばかり立候補している、と見えますから、なかなか前向きな気分になれない、というのが正直なところです。
 あ〜あ、江口歩さんとか中山均さんとかが出てくれりゃよかったのになあ。

前々回9月17日の教員免許更新講習の講座の件についての補足

2018-09-24 21:02:40 | ブログでトグロ巻きR
 前々回9月17日に、「2015教員免許更新講習、とある新潟大学の先生の講座が物凄すぎた件」という記事をアップしました。
 この記事では新潟大学教育学部の鈴木恵教授の講座の件について、鈴木教授の実名を挙げてご紹介しましたが、それは以下の理由によります。

◆非合理で非論理的な理由で、受講生の権利(この場合は水分補給すること)を制限したからです。
◆誰かをバカにしたり、差別的なことを言って笑いを取ろうとすることがそもそも間違っている、誰かをおとしめて笑いを取るというのは、下劣で低俗な人間のやることだ、と考えるからです。特に、教員を養成する学部の教授が教員対象の公的講座で極めて差別的な発言を連発した事実は、重大な問題だと考えました。
◆国立大学教授という公的立場の人が、教員免許更新講習という公の場で発言した内容については、当然その責任を取らなければならないと思うからです。


 この文章、仲間うちには比較的すぐにメール等で流していたのですが、この講座を受けてから3年経過した今になってこの文章を公開したのは、やはり広くこの事実を知っていただいた方が、新潟大学にとってもこれからの教育にとっても重要なのではないか、と考えたからです。そのような観点で、改めてこの文章をお読みいただければ幸いです。