ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

ブログでトグロ巻き26 安倍元総理銃撃事件を許さない

2022-07-08 16:15:32 | ブログでトグロ巻きR
◆あるFBFが「選挙中に元首相が銃撃されるなんてどこの国の話だよ」という記事をアップしていました。政情不安な某国々ならまだしも、平和なはずの日本で、という気持ちは全くよくわかります。
◆しかし、幕末から戦中まではもちろん、民主主義国となったはずの戦後でも、実は暗殺・テロが頻発しています。下山事件、三鷹事件、浅沼稲次郎刺殺事件、三菱重工ビル爆破事件、三木武夫首相襲撃事件などはもうだいぶ古い事件になりましたが、1987年の朝日新聞阪神支局銃撃事件(赤報隊事件。未解決)、1990年の長崎市長銃撃事件、2002年の石井弘毅・民主党代議士刺殺事件、06年の加藤紘一・自民党代議士宅放火事件、07年の長崎市長射殺事件などは比較的最近のことです。政治テロではありませんが、01年には秋葉原通り魔事件、08年には池田小襲撃事件、16年には津久井やまゆり園事件といった無差別殺傷事件も起こっています。
◆こう見ると、実は日本社会にも、テロや暗殺事件に繋がる何かが水面下にうごめいている、と言えるのかもしれません。
◆03年には、北朝鮮との国交交渉担当だった田中均・外務省審議官の自宅に「爆弾を仕掛けた」との脅迫電話・不審物発見の際、当時の石原慎太郎都知事が「そんなのは当たり前だ」とテロ行為を容認する発言をしています。政治的に対立する気にくわない人物は、テロで死んだってかまわない、という趣旨の発言で看過できませんが、この発言の後も石原氏は取り立てて厳しい批判を受けることもなく、その政治家人生を全うしました。また、赤報隊事件については、一部の(と思いたい)「ネトウヨ」的人々が「朝日はやられて当然」といった言説を未だに振りまいていたりもします。
◆こういう事例や、今次安倍元首相銃撃事件の報を見聞きするにつけ、実は日本社会の底流には、左右を問わず、政治的に気にくわない人物や問題はテロで手っ取り早く消し去ってしまえばいい、と考える人が(わずかとは思いますが)いるのではないか、という恐怖を抱きます。
◆しかし、民主主義が確立されておらず政治的に未熟だった戦前社会ならいざ知らず、「殺し合いを避けるための知恵」とも言える民主主義を真っ向から否定する暗殺・テロ行為は、繰り返しになりますが左右を問わず絶対に許してはなりません。安倍元総理はその在任中、お友だち仲間うち優遇の違法・脱法行為の数々、国会での虚偽答弁の数々、安倍氏の意を受けた官僚による公文書改竄とそれをやらされた末端職員の自殺、安保法制改悪をはじめとする国会・野党・国民軽視の数々の悪法成立、「アベノミクス」と称するお金持ち肥大化・格差拡大の経済制策など、首相としては失格でした。しかし、だから「殺してもいい」ということには絶対になりません。逆です。しっかり生きてもらい、その行為を検証し責任を追及し、必要なら刑事罰・民事罰を与え、その責任を取らせることこそが必要なのです。
◆最後に繰り返します。どんなに悪辣な人物であっても、絶対に殺してはならない。どんな理由があっても、テロは絶対に許されない。

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