「ミサ曲ロ短調-ジョシュア・リフキン校訂、ブライトコップ版/2006-」(LINN CKD 354)(2SACDs)(ジョン・バット指揮、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ)(録音:2009年9月11日-17日、グレイフライアーズ教会、エディンバラ)(左図)は、「a single voice to each part」の演奏のようです。レントゲンで見るように、作品の骨格が明瞭に浮き上がり、今までにない新鮮さをに感じます。ただ、繰り返して聞いていると、何となく重厚感がなく、宗教的雰囲気に欠けるように感じます。やはりミサ曲ロ短調はmultiple voicesの方が合うのでしょうか。「マタイ受難曲-1742年頃バッハ最終演奏版-」(LINN CKD 313)(3SACDs)(ジョン・バット指揮、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ)(録音:2007年9月3日-6日)(右図)も「a single voice to each part」の演奏ですが、こちらの方はミサ曲ロ短調に比べてこの演奏様式が合っているように思います。ちなみにどちらもジャケットが素敵で気に入っています。。
最新の画像[もっと見る]
- 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(ファウスト版) 13年前
- 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)(イブラギモヴァ版) 13年前
- ギター演奏によるバッハ作品集 13年前
- バッハのピアノ協奏曲(シュタットフェルト版) 13年前
- バッハのピアノ協奏曲(バーラミ版) 13年前
- ド・ニースの第3弾 13年前
- ナタリー・デセイのクレオパトラ 13年前
- 管弦楽組曲集~若き王子のための~(原典版) 13年前
- エイシスとガラテア-その4- 14年前
- エイシスとガラテア-その3- 14年前
仰る通り、ロ短調ミサ/リフキン指揮=各ソリストが合唱パートも一人で歌う…を初めて聴いた時には本当に驚きました。
ただ、同じ"a single voice to each part”でもリフキンの演奏よりパロット盤の方が好みですし、通常の合唱スタイルのD.ファソリスやJ.トーマス、R.キング盤の方を良く聴きます。
マタイ受難曲についても、私は合唱スタイルが好きです。マクリーシュ盤を聴きましたが、静聴感はあっても曲の持つ力感が出なかったのと、30年以上古いスタイルで聴きすぎたこともあるのでしょう。
クエンペラーやマウエルスベルガーの偉大さに敬意を表しつつも、より洗練されたG.レオンハルト、P.グッドウイン盤に心魅かれます。
"a single voice to each part”はCD化されて未だ20数年。これからかもしれません。
今好きなのはリフキンのカンタータ。BWV.106は素晴らしい名演と思います。