「こんなのありか~」
と、乗り出して叫んでしまった。
空気圧が、6気圧のフニャフニャなのに、抵抗なく進んでいく。
チューブラータイヤのように、タイヤの接地面に神経が通ったかのように、タイヤのグリップが伝わってくる。
特に、下りのコーナーでのタイヤのグリップ感覚が楽しい。
振動吸収の高い「YONEX カーボネックス」 に、低空気圧な“チューブレス タイヤ”の組み合わせは、ガタガタしてきた身体にやさしい。
50歳代半ばなオヤジローディの感想は、この程度。
自分のレベルで、その性能を発揮するのは難しい。
重田自転車店のスタッフ「狩野さん」に、インプレをお願いした。
彼が、この”GIANT SLR0ホイール”に“チューブレス タイヤ”を組み込んでくれた。
彼は、
昨年の8月27日(日)に開催された「マウンテンサイクリングin乗鞍2017」。
一般男子Bで、 優勝 。
そんな「狩野さん」に完成した”GIANT SLR0ホイール”+”チューブレス タイヤ”を乗って頂いた。
狩野さんのインプレ!
今回試乗の「GIANT SLR0 ホイール」を、普段使用している「SPECIALIZED ROVAL CLX32 ホイール」と、比較しながらインプレッションをしたいと思います。
なお、「ROVAL CLX32」はクリンチャ-ホイールとして販売されていますが、海外ではチューブレスレディホイールとして販売されいているため、チューブレスレディ用のリムテープとバルブがあれば、チューブレスレディとして使用できます。
最初に、両方チューブレスレディホイールなので、タイヤの装着しやすさを比較。
「SLR0」も「ROVAL CLX32」もニップルホールがあり、チューブレスレディ用テープを貼って使用します。
このテープは、リムとの間に空間が出来ないように貼らないと空気漏れの原因のなりますので、丁寧にしっかり貼ります。
「SLR0」の方が空気を抜いたときにビードが落ちにくいように、溝がしっかりあるので、テープを張るのに若干技量が必要です。
対して「ROVAL CLX32」は、その溝が無いのでテープは貼りやすいです。
その代わりに空気を抜くとビードが必ず落ちてしまいますし、再度使えるように空気を入れるにはコンプレッサー等で一気に入れないとなかなかビードが上がりません。
このリム形状の差がホイールのトータル重量に差が出る要因の一つになっていますが扱いやすさでは「SLR0」の方が良いと感じます。
リアホイールの”ハブ”は、どちらも「DTSWISS」のOEMの様でラチェット棟の構造も一緒です。
グリスが適度に入っている状態であれば静かなので個人的には好きなラチェットです。
ハブ形状とスポーク形状は「ROVAL CLX32」の方が意識して作られていますが、体感できない差なので、その分「SLR0」は、コストパフォーマンスに優れています。
重量はカタログ値で「SLR0」が1,298g、「ROVAL CLX32」が1,280gなのでそれほど差もありません。
実走しての感想
「ROVAL CLX32」がワイドリムな分、横剛性があるのかと思ってましたが「SLR0」はしっかりしている印象を受けました。
信号待ちからの急加速で「ROVAL CLX32」は、”グイッグイッ”っと、しなりながら加速していく感じですが「SLR0」は”ススーッ”と、左右に縒れる感触が無い。
そのため、リズムを刻んで踏んでいくというより、回転を意識してペダルを回すと気持ち良く進みます。
スポークに掛かる力の方向性に着目して、スポークの長さと太さ、テンション変えているDBL:Dynamic Balanced Lacingというスポーキングによるものなのかもしれません。
下りコーナーでスピードを出しても、怖さが無い事からフロントホイールの横剛性も問題ありません。
残念なのは長い登り坂で試せなかったので登坂能力は不明ですが、短い坂でもダンシングでゴリゴリ登るのではなく、クルクルペダルを回して登る方が気持ち良く登れます。
ブレーキは専用のパッドが柔らかめなので、ブレーキングの際に音鳴りは少なくがっつり効き始めないので、コントロールしやすい印象を受けました。
「SWIS STOP」でいうイエローキングみたいな印象です。
普段から”チューブレス レディ”を使用しているので、新鮮感はありませんが”クリンチャー タイヤ”と比べると乗り心地が段違いに“チューブレス タイヤ”が良いです。
空気圧もクリンチャーなら7BAR位ですが、”チューブレス レディ”だと5.5BARで使えるので荒い路面でも乗り心地を損なわずに乗れます。
それでいて転がりの良さは体感的に”チューブレス レディ”の方が良い。
もう、クリンチャーには戻れません....。
まとめ
ハイコストパフォーマンスで軽量でチューブレスレディなカーボンホイールを探しているなら、「SLR0」は、選択肢に入るホイールの一つ。
レースでもロングライドでも、そして日常的にも使えます。
ホイールロゴも「GIANT」押しではなく、「SLR0」を目立たせているので、バイクが「GIANT」でなくても大丈夫。
完成車についている「SLR1」でも「SLR0」と同様に、良い評価を聞きますので万人受けする良いホイールだと実感しました。
この度は、納品されたばかりの”ニューホイール”を試乗させて頂きありがとうございました。
狩野 敦
狩野さんのインプレ!
表彰台常連者がスタッフに居る「重田自転車店」。
トップレベルでのロードバイクの性能を理解しているから、様々な角度からアドバイスしてくれる。
”GIANT SLR0ホイール”の特性と、“チューブレス タイヤ”の組み合わせの良さが判って、うれしい。
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