オビトンボが,ハスのつぼみに止まっていた。
正確に言うと,コフキトンボのメスの帯型。
オビトンボ,という名前は,シオカラトンボのメスを,ムギワラトンボ,と,別名で呼ぶような名前。
コフキトンボのメスは,オスと同じように,白い粉をふくタイプと,この写真のように,粉をふかず,翅に帯が出るタイプ(帯型)の2つのタイプがある。
手持ちの図鑑によると,不思議なことに,帯型は北日本で多く,北海道では90%以上となっている一方,南西諸島ではすべて帯型,という。
日本列島の北と南の端っこに多いタイプ,ということ。
逆に,西日本などでは,稀で,滅多に見れないタイプらしい。
宮城では,ここに掲載しているように,それほど珍しいタイプではなく,コフキトンボがいる所では,普通に見ることができる。
地域によって,その種が,いる・いないは,普通の話しだが,同じ種の中に複数タイプがあり,その分布に地域差がある,って,なかなか面白い。
ちなみに,コフキトンボのオスは,こんな感じ。
一見,シオカラトンボと似ているが,複眼の色や粉の吹き方が違う。
コフキトンボは,シオカラトンボのような,美しいエメラルドグリーンの複眼にはならないし,粉は,より尻尾の先に近いところまである。
また,シオカラトンボよりも,一回り小さく,こんな風に止まることが多い。
(2024/07/07 & 06/29 コフキトンボ)
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