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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

アメリカコハクチョウをひとかじり

2024年12月22日 | 宮城県_仙台市(大沼)

 大沼近くの田んぼに,亜種アメリカコハクチョウがいた。



 アメリカ大陸北部のアラスカなどで繁殖し,冬には,カリフォルニア半島などで越冬するから,アメリカコハクチョウ。
 
 目が青いとか,頭が金色とかはなく,亜種コハクチョウと違うのは,くちばしの黄色部分がとても小さいこと。



 亜種コハクチョウにも黄色部分が少ない個体がいて,紛らわしいが,亜種アメリカコハクチョウは,くちばしの付け根に,刷毛ではいたような黄色がわずかにあるだけ。




(在庫より  2004年12月  大沼)
 
 

(在庫より  2013年1月  大川小学校近く)
 


(在庫より  2008年11月  古川)
 
 亜種アメリカコハクチョウの黄色部分は,刷毛で刷いたように見えることが多い。
 
 黄色部分と黒色部との境界がはっきりしている個体は,亜種コハクチョウ,又は,亜種アメリカコハクチョウとの交雑の可能性を,まずは考えることにしている。


(在庫より  2024年1月  奥松島)
 
 亜種アメリカコハクチョウは,たいてい,亜種コハクチョウの群れに紛れ込んでいるが,以前,オオハクチョウの群れに紛れ込んでいたことがあり,ナキハクチョウかと思って,ぬか喜びしたことがある。



(在庫より  2018年10月  伊豆沼)

 ちなみに,ナキハクチョウは,くちばしに黄色部分が全くなく,アメリカコハクチョウとは比較にならないほど,出会うのがむずかしい鳥。




(在庫より  2006年2月  久慈)
 
 出たら新聞記事になるレベル。
 
 さて,このコハクチョウ,最初は,黄色部分が標準的なコハクチョウの群れの中にいたが,いなくなったと思ったらたら,黄色部分が小さいコハクチョウの群れに移動していた。



 黄色部分が小さいコハクチョウたちは,亜種アメリカコハクチョウとの交雑,または,その子孫と思われ,ここ大沼には,以前から,毎年来ている。
 
 大沼以外でも,そういうコハクチョウの群れは,結構,目にする。




(在庫より  2016年12月  大潟村)
 
 亜種コハクチョウは,ユーラシア大陸の極北地域で繁殖,亜種アメリカコハクチョウは,アメリカ大陸の極北地域で繁殖,と,ベーリング海峡を挟んで,繁殖地が異なっているが,どこかに接点があるのかもしれない。
 
(2024/12/08  アメリカコハクチョウ,コハクチョウ)
 
 
 
 


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