大沼近くの田んぼに,亜種アメリカコハクチョウがいた。
アメリカ大陸北部のアラスカなどで繁殖し,冬には,カリフォルニア半島などで越冬するから,アメリカコハクチョウ。
目が青いとか,頭が金色とかはなく,亜種コハクチョウと違うのは,くちばしの黄色部分がとても小さいこと。
亜種コハクチョウにも黄色部分が少ない個体がいて,紛らわしいが,亜種アメリカコハクチョウは,くちばしの付け根に,刷毛ではいたような黄色がわずかにあるだけ。
(在庫より 2004年12月 大沼)
(在庫より 2004年12月 大沼)
(在庫より 2013年1月 大川小学校近く)
(在庫より 2008年11月 古川)
亜種アメリカコハクチョウの黄色部分は,刷毛で刷いたように見えることが多い。
黄色部分と黒色部との境界がはっきりしている個体は,亜種コハクチョウ,又は,亜種アメリカコハクチョウとの交雑の可能性を,まずは考えることにしている。
(在庫より 2024年1月 奥松島)
(在庫より 2024年1月 奥松島)
亜種アメリカコハクチョウは,たいてい,亜種コハクチョウの群れに紛れ込んでいるが,以前,オオハクチョウの群れに紛れ込んでいたことがあり,ナキハクチョウかと思って,ぬか喜びしたことがある。
(在庫より 2018年10月 伊豆沼)
ちなみに,ナキハクチョウは,くちばしに黄色部分が全くなく,アメリカコハクチョウとは比較にならないほど,出会うのがむずかしい鳥。
(在庫より 2006年2月 久慈)
(在庫より 2006年2月 久慈)
出たら新聞記事になるレベル。
さて,このコハクチョウ,最初は,黄色部分が標準的なコハクチョウの群れの中にいたが,いなくなったと思ったらたら,黄色部分が小さいコハクチョウの群れに移動していた。
黄色部分が小さいコハクチョウたちは,亜種アメリカコハクチョウとの交雑,または,その子孫と思われ,ここ大沼には,以前から,毎年来ている。
大沼以外でも,そういうコハクチョウの群れは,結構,目にする。
(在庫より 2016年12月 大潟村)
(在庫より 2016年12月 大潟村)
亜種コハクチョウは,ユーラシア大陸の極北地域で繁殖,亜種アメリカコハクチョウは,アメリカ大陸の極北地域で繁殖,と,ベーリング海峡を挟んで,繁殖地が異なっているが,どこかに接点があるのかもしれない。
(2024/12/08 アメリカコハクチョウ,コハクチョウ)
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