鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

食べられるヒトたち

2024年05月16日 | 雑感

 鳥見をしていると,鳥が他の生き物を捕食している場面と,たびたび出会う。

 変かもしれないが,その都度,このヒトたちは,鳥に捕らえられたとき,どんな心の有り様だったのだろう,なんて思う。
 
 これは,モズに捕らえられたカナヘビ。
 
 
 モズに捕らえられた場合,木の棘など尖ったものに串刺しにされることもある。
 いわゆる,モズのハヤニエ(早贄)。
 
 こちらは,ダイサギに捕らえられたカエル。
 
 
 田んぼの水で,何度も洗われて,きれいな体になったところで吞み込まれた。
 洗われている時点で,すでに動かなくなっていた。
 
 カニは,さまざまな種類の鳥たちの命を支えている。
 こちらは,キアシシギに捕らえられたカニ。
 
 
 そのまま呑み込まれることもあるが,何度も振り回されて,脚を外されてから,呑み込まれることも多い。
 
 こちらは,アカエリカイツブリに捕らえられた魚。
 腹びれが吸盤になっているのがわかる。たぶん,マハゼ。
 
 
 すぐには呑み込まれないで,振り回されたり,落とされたりして,痛ぶられてから,呑み込まれた。
 小さな魚はすぐに飲み込まれるので,魚の大きさによるのかもしれない。
 
 ハヤブサは,鳥を襲って,食う。
 シギチの時期は,シギチの群れとともに,ハヤブサもやってくる。
 
 
 このハヤブサは,最初,キアシシギの群れに突っ込んでいったが,失敗。
 

 3度目の急降下で,ヒヨドリを捕らえていた。
 
 
 がっしりした足で掴まれ,運ばれていくヒヨドリ。
 
 
 この後,羽をむしられ,くちばしで肉を引きちぎられ,食べられる。
 
 写真には撮れなかったが,飛びながら,くちばしでトドメを指されたように見えた。
 
 この記事では,カナヘビ,カエル,カニ,マハゼ,ヒヨドリが,捕らえられ,食われたのを掲載したが,日々,無数のこういうヒトたちが,同じように,食われている。
 
 捕らえられたとき,また,命を奪われるまで,このヒトたちは,どのように感じていたのだろう。
 
 かわいそう,とか,苦しかったんだろう,痛かったんだろう,とかの感情論ではなく,純粋な疑問。
 
 人間のような心や複雑な感情はないにせよ,生きている限り,快-不快を軸とした,生きるための原始的感情は,あるはず。
 
(2024/05/04,08  モズ,ダイサギ,キアシシギ,アカエリカイツブリ,ハヤブサ)


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