今,ヒヨドリがどんどん渡っている。
山でも海でも,また,町なかでも,上空を,数十羽から数百羽の群れが渡っている。
秋の渡りは北から南だが,今の渡りは南から北。
海峡を渡る大きな群れが,よくテレビや新聞で取り上げられるが,実は,身近なところを,より小規模で渡っている。
この日は海岸にいたが,何度か,ヒヨドリの群れが頭上を飛んだ。
前兆がある。
ヒヨドリ(鵯)は,卑しい鳥と書くのが似合うほど,ときにやかましく鳴く鳥だが,渡りのときの声は,とても優しい。
互いに,その存在を確かめあっているように,柔らかな声で鳴き交わしながら,飛ぶ。
低空を渡っていくので,群れが近づいてくると,この声が聞こえ,群れが見える。
ちょっと気を向けるだけで,双眼鏡などの道具がなくても,いつも生活しているその場所で楽しめる。
気づいた人だけが味わうことができる,日常生活の中の幸せ。
これもそうかな?
ナナホシテントウの星が,ハートになっていた。
(2024/04/25 ヒヨドリ)
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