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この太鼓が、6時になりますと、必ず、鳴り出します。(禰宜さんが叩いているのです)初めのうちは間合いを十分に開け、段々と速く鳴りだします。
太鼓の一音ごとに、朝の空気が、吉備の中山に反射しながら、雨の日も、風の日も、日照りの夏も、吉備の里に舞い踊っています。田圃も小川も松並木も家並も何もかにも一緒くたになって、朝の太鼓に歩調を合せているように感じられます。お寺の鐘とは、また違った何か爽やかな心地よい響きに聞こえます。
そんな時を、誰がぐうぐうと寝ておれますか。と言いたいのですが、誰かとは言いませんが、「そんなのは夢の中だ」
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人は色々ですね。
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