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巫女のお神楽舞等の儀式を通して、自然に、神々しい神代の世界に引き込まれて行きました。
神殿は「比翼大社造」と、呼ばれる、吉備津神社と同じ二つのお屋根を有する独特の神社建築でした。建てられたのは、江戸時代の終わりごろだということで、国の重文に指定されているという事です。
この神社に参拝して、今更のように、大きさ、古さ、建物の様式、使われている材木等は勿論として、周りの総てのものを圧倒するような建物自体が持つ力強さを吉備津神社に感じました。
この神社の拝殿は、吉備津神社の拝殿と同じく天井はなく、野屋根をそのまま見せ、化粧垂木の美しさに見とれました。神主さんのお話ですと、天井を張らない野屋根構造にしたために、建築費が相当要ったという事でした。
なお、2つのお屋根に鎮座まします神は、「事代主命」とその母君でいらっしゃる大国主命のお后神であらせられる「三穂津姫命」だそうです。
漁業と農業を司る出雲の神で、山陰は勿論、遠く北陸・九州辺りからもお参りがあるそうです。
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毎年、各地の神社に参拝して、その地方それぞれの人々の、その神社に対する熱き思い入れをひしひしと感じ、それが「我が郷土だ」という誇りにもつながるのではないのかなと思いました。
いつまで、もいつまでも永遠に、この思い入れが郷土の支えにならんことを祈りながら、いつも、その神社を後にしています。
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