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良かったです ・・・ 。
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私の弟が保管していた一冊の古いアルバム ・・・
母がコツコツと暇を見ては整理してくれていたらしい
その古いアルバムを開いてみると ・・・
所々に懐かしい母の筆跡で覚書が ・・・
もう、40年ほど前のお話しになりましょうか ・・・
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少し小さめの白黒写真で鮮明ではありませんが ・・・
懐かしい日々が蘇ります。
もう、出てこないのではと諦めておりました。
私の瞼の裏側に焼き付いているだけかと ・・・
私の頭の中にある引き出しの奥の方にしまいこんでしまった不確かな記憶
もう二度とこの目で見る事が出来ないと思っておりました ・・・ 。
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ビロ君 ( 大波 ) が 『 虹の橋へ 』 旅立って間もなくの頃の写真です。
残された母子二人 ・・・
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夏の早朝の高等学校のグラウンドでの思い出の写真です。
朝露に濡れて二人の足の被毛はベタベタです。
母親の名は リリー 優しいユリの花から名付けました。
子供の名は サニー お日様のように明るく元気な男の子になってほしくてそう名付けました。
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しかし、リリーさん母親になっても子供のように我が子と一緒に冒険しまくりでした。
旦那さんのビロ君は、とても大人しくて優しく男らしいシュナウザーでした。
時々リリーさんをぎゃふんと言わせている時がありましたよ。
ビロ君たまにリリーさんにご飯をかすめ取られておりましたが ・・・
仲の良い夫婦でした。
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ボディーの被毛はクリッパーで刈っていましたが
硬くしっかりしたコートが出てきた事を覚えています。
筋肉質でガチッとした体形のリリーさんは、男勝りの性格でした。
サニー君は、天真爛漫の元気な男の子でした。
息がとてもミルク臭かったことを今でも覚えています。
一緒に生まれた兄弟の中でただ一人この世界にとどまる事ができた強運の仔でした。
そのまま私たちと暮らしていれば、この写真撮影の1ヶ月後位に断耳する予定でした。
この撮影の数日後の日曜日の午後リリーさんは父方の伯母にもらわれてゆきました。
サニー君は叔父に里親を探してもらい連れて行ってもらいました。
二人とも母に綺麗にシャンプーしてもらって ・・・ 。
別れ際の彼らのきょとんとした顔の淋しそうな瞳の輝きが今でも忘れられません。
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後に聞いたのですが、リリーさんはその数ヶ月後なくなったそうです。
そのようすから、多分ビロ君と同じフィラリアの病に冒されていたようです。
現在の様にフィラリア予防の習慣がしっかり根付いていれば ・・・ 後悔先に立たずです。
この写真が出てきてくれてよかった ・・・
私のシュナライフの原点が皆さんにご紹介する事ができて良かったと思っております。
そしてこの写真が見つかった事で、やっと彼らも安住の地を得たのではないかと思っております。
私も彼らといつでも合う事ができるようになりました。
ただ、ビロ君の写真が無かった事だけは心残りですが ・・・ 。
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さあ、ゆっくりしておくれ
いつまでも、いつまでも ・・・
もう淋しくなんかないよ ・・・
兄ちゃんが何時でも ちぃ君
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今日からここがお家だよ。
君たちは、もう、ここの住人だ !
うんっ !!
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ペットロスよ ・・・ サ・ヨ・ナ・ラ ・・・ この言葉に後悔はありません。
ハイッ !
by ちぃ君
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