ギョーザ薬物、人為的な毒物混入示唆 中国検疫幹部(朝日新聞) - goo ニュース
この不満分子犯行説、きのうの夜のフジテレビのワイド番組を見ていて驚いた。テレビはここ3年くらいほとんど見ないのだが、NHKスペシャルの脳の機能回復の話を見たくて付けたついでに見てしまったのだが、いつの間にこういう話になったのだろうと思った。
そこで語られたのが、農村からの出稼ぎ労働者の解雇に伴う天洋食品へのいやがらせ説。反日教育を受けた若い農村労働者の犯行説。なのだが、いずれにしても農家にある農薬を複数の天洋食品の従業員が持ち込んだというもの。天洋食品の袋詰めの工程でしか混入が難しいので、犯人は数人に絞られるとも言っていた。
急にこんな展開になって驚くばかりだが、おそらく中国と日本の関係が悪化しない=貿易に支障をきたさないシナリオで決着が図られるのだろうなあ。
故意の毒物混入で、中国産の食品自体は安全だと。
それにしてもモンゴルでインスタントラーメンを食べて死んだとか、いくつか類似のケースが発生しているが、これも無差別テロなのだろうか。
思い出しのが、昔、インドに旅行で行った時、ちょうど清涼飲料水を飲んで何百人も死んだという事件が発生したことがあった。現地にいたので、事件の真相は言語の問題があり、よくわからなかったが、あれも毒物の意図的な混入だったのだろうか。単に製造工程で毒物が混入したのだろうか。
天洋食品についても報道の当初は、大変不衛生な工場で製造されていて、床の殺鼠剤が混じったのではないかというような話が、まことしやかに語られ、確か元従業員の話がそれを裏付けたと思った。現場を見にもいかないマスコミの完全な先入見によるミスリードだったわけだ。ちょっと検証してみたい気がするが、時間がないので、しばらく経ってからネットで検証サイトを探すことにする。
とにかく、想像とは違い天洋食品はよく管理されたきれいな工場であったようだ。改めて口に入る食品が近代的な工場で規格化されて作られているという事実、それはスーパーマーケットに並ぶ食品を見ればもはや当り前のことだが、恐ろしい光景である。
大量の農薬の使用や製造過程での添加物の使用という問題の前に根本的に、われわれの「食」はすでに、後戻りできないところまできていることを思い知らされる。食品がすべて工場で作られ、規格化されていくのだろう。まるで宇宙食のように。