ニンテンドーDSでおなじみの「旅の指さし会話帳」のパソコン版が登場したと聞いて早速体験版をダウンロードしてみた。いろいろな外国語版があるのだが、その中で「韓国語」を試してみた。体験版なので「あいさつ」というセクションだけだったが、それだけでも楽しく体験できた。DSのスタイラスペンの代わりにマウスでクリックするのだが、パソコンは画面が広い分使いやすい。じっくりと取り組むと上達するかもしれない。
さて外国でのコミュニケーションの話なのだが、昔インドの田舎に行ったことがある。少数民族の村に学校を建てている人たちがいるのだが、日本でそれを支援するための募金を集めて持っていく役目を仰せつかったのである。(インドは外国人が直接援助活動をすることを認めていない。このケースも現地のカトリックの団体が作った学校を支援するという形をとった)インドには驚くほどの少数民族がいる。私がいったのはナガルハベリという村だが、そこの村だけでもグジャラティ語とか、いくつかの言葉が混在していたし、実際、同じところに住んでいても民族が違うと言葉が通じないということもあるらしかった。2週間ほど滞在して子供たちと生活したのだが、ここでのコミュニケーションは今でも忘れられない。お互いに一言も共通の言葉を持たないところから出発した。私が絵を描いて、それを言ってもらう。文字も書いてもらったが、これはとてもわかるものではなかった。はじめは「一」「二」とか「魚とかから始めて、だんだんと感情を表すことば、たとえば「うれしい」などを覚えていった。グジャラティ語の「指差し会話帳」があればとも思うが、やはりあの醍醐味は捨てがたい。ちょっとしたジョン万次郎の気分になれたのだ。
「旅の指差し会話帳」でこんなことを思い出した。
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