うちのむすめは「ほしい。」と話します。
もちろん、自然に話すようになったわけではありません。
テレビで話す犬の映像を見て、うちのむすめも可能な発音はないかと、とうさんはない頭を働かせて見つけたのが、「ほしい。」という言葉なのです。
むすめは普段、あまり鳴きませんが、鳴くとしたら定番の「わん」とか甘えたい時や何かを欲する時に発する「ふわぉ~ん」という遠慮気味な発声。
いずれも基本はまず口を縦に開けたあと口を閉じるという形。それが3音節の「ほ」「し」「い」に対応する長さと高さになれば「ほしい」に聞こえるはずです。
そして、そこにむすめの「ほし~い」という実際の気持ちが加われば、出来たも同様です。
餌をやるたびにとうさんが「ほしい」と口の形を大きく開閉させて発音し、それを観て同じような声を出せばカチッという音を出してオッケーという意味を分からせ、それを何日か繰り返しました。といっても、数日あればだいたい出来るようになるのが、うちのむすめの賢いところです。
しかし、今回はとうさん以外の人にも「ほしい」という人間語として弁別してもらわいいと意味がありません。むすめは数日でほしいの意味を解し、それらしい発音が可能になったのですが、広島に来た妻にはそれを認めてもらえませんでした。
それから2か月後、再び現れた妻が「おっ、言ってる」と即認めてくれる「ほしい」が出来上がっていました。発音としては「フォスィ~」くらいのものなのですが、気持ちがよく出ているので、良しとしましょう。
ただ困った事に、餌をやる時に即出来ていた「ワン」が、欲しいという気持ちが先行するのか、「ワン」という鳴き方を忘れて、「フォ、フォ、フォ、フォスィ~」となる時が多くなったのでした。困ったワン。
「待て」の命令で目の前のクッキーを我慢しながら、「フォスィ~」を繰り
返しています。 機会があれば動画で「フォスィ~」をご披露しますね。