昨日は時間がなくて中途半端な記事になってしまいました
「魔法の時間」って何?・・と思われた方も
いらっしゃるかもしれませんね。
日没後、太陽はすでに沈んでいるけれどまだ辺りがその残光に
照らされているほんのわずかな時間帯・・
限りなく影のない状態で自然の風景をもっとも美しく映し出す
数十分だと言われています。
「マジックアワー」と呼ばれ、薄明のソフトで暖かみがある
何とも美しい放射線状の光景が広がります。
だいたい20分弱くらいですね。
今ですと私の地域では午後7時をはさんだ十分前後でしょうか・・
やわらかな光はいったん空に反射してから
降り注がれているようだ・・とも言われます。
日が落ちて光そのものがなくなり、同時に影も姿を消してしまう。
昼間の時間帯では光ある所には必ず影が出来て、明と暗が分けられますよね。
太陽と月・・白と黒・・光と影・・陽と陰・・生と死・・
私たちの世界は相反する二つのものが強力に作用しあっている気がします。
どちらが欠けてもバランスが崩れてしまい、どちらに傾き過ぎても
これでいいのか?と自問自答を繰り返してしまう。。
でもそのどちらでもない・・もしそんな瞬間があるのならば、
人の心はロックを外してちょっとだけ緩くなれるのかもしれません。
マジックアワーは光も影もなく昼でもなく夜でもない
ちょっと不思議な感じのする時間帯です。
今日一日の嬉しかったことも、嫌だったことも
やわらかな残光に包み込まれてゆくような
そんな瞬間だったりします。
でも魔法の時間は刻一刻と変化してゆき
気づいた西の空にはアプリコット(杏色)の絵の具をにじませたような
今日という日の終わりが近づいてきます。
* * * * * *
幼い頃に歩いた里山の夕暮れ。
あんず色した西の空がまだほんのりと明るくて・・
雑草の花を摘んでは道草して
細い畦道を裸足で帰ったおばあちゃんちの夏休み
そんな心の風景画がふと鮮やかによみがえる・・
ノスタルジックな魔法の時間
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