静岡県・駿河湾から九州沖を震源とする「南海トラフ」の巨大地震について、国の2つの有識者会議は29日、太平洋岸では震度7の激しい揺れと最大で34メートル(m)の津波が襲い、最悪の場合、死者数は32万3000人に上り、238万6,000棟が倒壊・焼失、流失するなどの被害想定を発表した。早めの避難や耐震化対策などで、被害は大幅に減らすことができるとしている。
地元の新聞やテレビは昨日からこのニュースばかりです。
死者32万人、238万6000棟が倒壊・消失・流失って・・・・・
数字を見ただけで身がすくみます。
「いつか来る・・」と言われ続けてきたこの地域の巨大地震。
それなりの防災準備や心の準備はしていても
私の住んでいる所では普段はほとんど揺れることがないので、
本当の意味での危機感は少ないような気がします。
東日本に甚大な被害をもたらしたあの大震災からやがて一年半。
東日本大震災が想定を大きく超えた教訓から、考えられる最大限の被害を推計したら
上記のような数字になったのだそうです。
だからもし発生したとしても被害はもっと少ないのかもしれませんが、
だからと言って安心していてはいけないのだと思います。
今日の地元の朝刊に書いてあったのですが、
はじき出された数字を見て、避難を諦めるなど過度に恐れるのではなくて、
耐震化や食料確保など出来ることを準備して「正しく恐れる」必要がある・・と。
M9と言われる南海トラフ巨大地震は何年後に発生するのか誰にもわかりません。
もしかしたら明日かもしれないし、次の瞬間かもしれません。
いつ来るかわからないものを心配していても仕方がないのかもしれません。
でもこの時期に、今回のような想定が発表されたのは、
ある意味でとても良いことだと私は思っています。
いつか必ず来るであろう巨大地震から、目を背けて生きてはいけないのは
この時代にこの国に生まれて来た者たちの運命なのでしょう。
だから逃げることは出来ない。
それならばしっかりと向き合って生きたい。
東日本大震災に心を寄せ続けてゆくことと同時に、
さまざまな地震対策についての取り組みをどこまで広げていけるのか、
個人だけでなく地域や国、そして社会全体の力が試されている時だと思います。
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