真夜中の2分前

時事評論ブログ
「真夜中の5分前」→「3分前」→「2分前」に

国民連合政府構想を支持する!

2015-10-18 18:28:43 | 政治・経済
 共産党の提唱する国民連合政府構想にむけた動きが続いている。
 もちろん、その道は平坦ではない。ひとまず社民党・生活の党は前向きな姿勢を示したものの、煮え切らない態度の民主や、内紛に揺れる維新など先の見通せない要素も多い。だが、言いだしっぺの共産党は、相当に本気である。
 連合政府成立の暁には、日米安保破棄の主張を一時的に凍結するといっているし、参院の一人区で候補擁立を見送り、さらには閣外協力でもかまわないと、これ以上ないぐらいに譲歩している。

 これに対して、菅官房長官は「選挙目当て」と批判しているのだが、私にはまったくその批判が理解できない。
 いったい、国民の声にこたえるために行動することがなぜ批判されなければならないのか。
 国民のなかに、安保法制に反対し、廃止してほしいと望んでいる人が相当数いる。ならば、それにこたえるために、一時的に自党の主張を取り下げるというのは、代議制民主主義に則った行動ではないのか。それとも、国民が何をいおうと一切耳を貸さず、自党の主張をごり押しするのが民主主義だとでもいうのだろうか?
 まるで、国民の声を無視する自分たちの側こそが正義だとでもいわんばかりの菅長官の態度は、まさ“に不自由非民主党”の名にふさわしい。このように「自由」も「民主」もはき違えた愚かな政治家たちによる政府が一刻も早く打倒されることを切に願うばかりである。

 さて、国民連合政府実現にむけてのカギは、もちろん民主党だ。
 民主党内部には、共産党と協力することに強い抵抗感を持つ議員も少なくないということだが、彼らもいい加減、自分たちがどれだけ国民から愛想を尽かされているかということに目を覚ますべきだろう。民主中心で今後の選挙で勝利し政権交代を果たすなどというのは幻想である。本気で自公政権を打倒したければ、オール野党での共闘以外に道はない。事態は、きわめて危機的なのである。民主党議員たちは、異常な事態が起きているということにもっと危機感を持ってことに対処すべきだ。