元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
アキノギンリョウソウ・1~開花
秋に東中野公園の林内に顔を出す「アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)」。ツツジ科(←イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の菌従属栄養植物(腐生植物)で、姿はギンリョウソウ(ギンリョウソウ属)にそっくりだが属が異なる。当地では個体数は少なく、今のところ清水入緑地とここ東中野公園で確認している。さて先日、ギンリョウソウが“ゴキブリ媒花”であるという調査結果が発表され、part4で紹介したが、このアキノギンリョウソウも“ゴキブリ媒花”なのだろうか。もっともゴキブリといってもモリチャバネゴキブリという森に棲む種類で、家の台所に出没するあの真っ黒いゴキブリとは異なる。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
フジカンゾウ・1~蓮生寺公園
蓮生寺公園の藪で見られる「フジカンゾウ(藤甘草)」。マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、アレチヌスビトハギと同じような花だが、アレチヌスビトハギが3出複葉になるのに対して、フジカンゾウは5~7枚の奇数羽状複葉になる。3年前にここで初めて見つけたが、この界隈ではこの一株しか確認できておらず、そのため毎年ここに生存確認に来ている。今年も綺麗な藤色を見せてくれた。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
サガミラン・1~長池公園里山
長池公園の里山で見られる「サガミラン(相模蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草で、関東平野南部で最初に確認されたので“相模”の名前が付けられている。サガミランはマヤランの白花品種ともされるが、遺伝子レベルの分化も大きく、別種として扱うのが適当という専門家の意見がある。マヤランと同じく2季咲きの性質があるようで、今年の7月には上手く成長しなかったが、秋にまたその姿を見せてくれた。しかし大きく開くタイミングが週末に合わず、先週末は花はすっかり終わっていた。残念ながら2週間前の蕾の証拠写真だけ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )