キンポウゲ科オウレン属の「コセリバオウレン(小芹葉黄連)」。セリバオウレンよりも半月程度早く咲き始める。雌雄異株で写真は雄花。一番外側の花弁のように見える長い部分が萼片で、その内側のスプーン状のものが花弁。中心には雄蕊が密集している。コセリバオウレンの葉は3回3出複葉になり2回3出複葉のセリバオウレンと区別できる。
長沼公園“野猿の尾根道”で見つけた枯れ姿。セリ科であることは間違い無さそうだが、果実や葉はすべて落ちていて、手掛かりは1メートルほどの草丈と複散形花序の名残りだけ。シシウドやハナウドの花序の様子とも少し違うようだ。しばらく考えてこれは「ノダケ(野竹)」と判断した。セリ科シシウド属の多年草で秋にセリ科には珍しい濃赤紫色の花を咲かせる。今は周りの草も枯れていて見つけ易いが、花期の夏には草木が生い茂っているはず。場所をしっかり覚えておいて夏には花を撮りに来よう。