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ナニワズ・1~開花

 私は大学卒業まで横浜で育ったが、就職して最初に赴任したのが生まれて初めての大阪だった。最初はその言葉や熱気に圧倒されたものだが、1ヶ月もすると『まいど!』とか『ちゃうで!』などすぐに大阪弁をしゃべるようになり、そこにハマッ子の『じゃん!』が混ざるのでもうどこの出身者だかわからなくなっていた。先日のNHK番組『日本人のおなまえっ!』で“なにわ”についての解説があった。私はオロナイン軟膏CMの浪花千栄子さんを見ていたので、当時“なにわ”は“浪花”と表記するものだと思っていた。実際に行ってみると区名は“浪速”だし、その他に“浪華”があり、“難波”を“なにわ”と読んだらそれは“なんば”だった。万葉集には“奈尓波”や“奈仁波”の表記もあるようだ。いやはや“なにわ”はややこしい。
 写真はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の「ナニワズ(難波津)」。常緑のジンチョウゲと異なり夏には葉を落とす。オニシバリがナツボウズと呼ばれるように、ナニワズにも「エゾナツボウズ(蝦夷夏坊主)」の別名がある。雌雄異株で果実は初夏に赤熟する。漢字が“難波津”ならカナ表記は“ナニワヅ”が正しいと思われるが、何故か“ナニワズ”が市民権を得ている。
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コクサギ・5~霧降の道

 長沼公園“霧降の道”に生育する「コクサギ(小臭木)」。ミカン科コクサギ属の落葉低木で雌雄異株。写真は種子を飛ばしたあとの殻で、何やら目のように見える。コクサギの果実は4分果で熟すと果皮の内側にある内果皮がバネになって種子を弾き飛ばす。その後、残った果皮は写真のようにまた閉じていく。
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