ウェイトトレーニングのやり過ぎは人工関節に！

　「運動は健康に良い」ことは間違いではありません。あくまでも運動が「適度な運動」である場合に限ります。人間の体、特に関節は消耗品です。大事につかわないと早く「ガタ」がきます。過度の負荷がかかると骨を覆っている軟骨がダメージを受けるのです。だめになったら人工関節に取り替えるしかありません。

　まさかと思われるかも知れませんが、股関節と膝関節を人工関節に取り替えることはそれほど珍しいことではありません。米国の高齢者ではポピュラーですし、体重の軽い日本人でも増えてきています。何十年も関節を使い続ける（表現が不適切ですが）といつまでも新品同様というわけにはいきません。

　重たい負荷で運動すると筋肉がついて格好よいのですが、関節には相当な負担を強いています。将来的なことを考えるならば、程々の負荷でトレーニングしましょう。スポーツ選手でなければ、自分の体重だけでも結構な運動になります。

　人工関節置換術はそれほど大変な手術ではありませんが、手術をしないで済むならば、しないほうがよいですからね。