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水際作戦 本当の危機管理1

2009年05月19日 | 最近のニュースから
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私はその昔航空自衛隊の元航空医官です。
この航空医官とは、航空自衛隊の医官だから略して航空医官というわけではなく
航空医学に関する医師のことを指します。

では航空医学とは何?
という話になると長くなるので割愛しますが
特殊環境のマニアックな医学(9GからマイナスG、低酸素環境などから
心理的側面(航空機操縦は三次元で、車の運転の比ではありません。錯覚もあり、ヒューマンファクターなど)
から事故調査までいろいろなことが含まれます。

運良く米軍でも勉強させてもらいましたが
派兵は日常茶飯事の米軍
米軍の航空医官(フライトサージャン)は部隊と現地にとりあえず飛んでいきます。

アフリカだろうが、砂漠だろうが
厳寒地だろうが、とにかく行く(行かされる)わけです。

そこで部隊の兵隊がいきなり高熱を出したとします。
次々と高熱を出すものが出てきたとしたら…

当然、風土病や未知の感染症を考えます。
(もちろんそれだけではありませんよ!例えばドラッグとか…あらゆる可能性を考えます。)

考えただけではだめで、医官は治療のみならず、同時に拡大の防止や原因の特定に努めなければなりません。
ですから米軍の航空医官は、そういう事態にはどう対処するべきかということを徹底的にトレーニングされます。

そういう知識がないと部隊が全滅しないまでも、戦わずして負けることになります。そんなわけで私も勉強しました。


そういうバックグラウンドがありまして
今回国内での感染例が見つかる前の空港等での水際防止作戦に対しては
世紀の愚策ではないかと思っていました。

なぜなら、ウィルスの国内流入を遅らすことはできても
阻止することは
その程度の対策では不可能だからです。




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