「20代からコカイン使用」=ピエール瀧容疑者―関東信越厚生局
モルヒネや他の覚せい剤は見たことがありますが
(麻酔医として業務上で、あくまでも)
コカインは知識で知っているのみです。
我が家にはテレビが無いので
このピエールさんという方を存じ上げませんが、電気グルーブの名前は聞いたことがあります。
20代の頃からコカイン等をしていた
ということには驚きです。
コカイン、コカの葉が南米(インカなど)で古来使われていたことはよく知られていますが
西洋医学の分野では
(私が学んだ範囲で、かつ記憶が正しければ)1850年頃、だいたい19世紀半ばに
局所麻酔薬として登場してきました。
誤解を招くので言及しませんが
日本でも眼科の分野で現在も有名な某病院でも
早い段階で使用されていました。
1900年代初頭に合成局所麻酔薬が出てくるまでの
約半世紀の間
コカインは局所麻酔薬として研究されました。
研究者たちはどのように研究(実験)したかというと
自分に投与したのです
そのおかげで現在、貴重なデータが残っているわけですが
ほとんどの人たちが廃人になったと(教科書では)教えられました。
ですから
話題になっているピエールさんが
20年間以上、コカイン等の影響を受けつつ、日常生活をおくっていたことには
医師として、ある種の驚きがあります。