座頭市、兵隊やくざ、悪名などのシリーズで大映を支えた、勝 新太郎伝です。 (講談社 田崎 健太 1,900円)
下積みの後、やっと主演作がヒットするものの、同じシリーズの繰り返しにだんだん飽きがきます。
黒澤 明監督の「影武者」に出演するものの、監督と主張がぶつかり降板…。
「影武者」は、仲代 達矢を代役に映画は完成しますが、見るべきものは無い駄作です。
勝プロを作ってからは、監督、実質脚本、主演の思うままのテレビ、映画製作は、
周囲からの声に耳を貸すこともなく、はだかの王様となります。
これだけの個性を使いこなす、プロデューサー、監督がいなかったせいでしょうか。
惜しい、昭和の映画俳優さんでした。 合掌。