毎年、この時期の楽しみです。
現代学生百人一首が発表されます。
いくつか選んでみました。
「明日から」言って母にあきれられ 「あんたの明日はいつくるんかね」 (中2)
歐外さんちょっと脳ミソお借りしたい 三月中には返しますので (高3)
母ひとり愛してくれた十五年 母を支える人になりたい (高1)
相談に乗ってと言われて乗っている 自分のことは分からなくって (高3)
青春時代の真ん中は、道に迷っているばかり、です。
もう五年単身赴任の父さんの 帰り待ってる食卓の箸 (高1)
一番待ってるのは、あなたなんですよね。
こんな届かぬ想いもあります。
手のひらの中の小さな画面より こっち見てよと言えぬ私は (高2)
この時でないと詠めない、みずみずしさを感じます。
夜明けです。