生涯、わずか十本の作品しか残さず、そのうち五本がキネマ旬報ベントテンに入賞、
(前半に限れば五本中、四本が入賞)、経済的には恵まれず、酒色におぼれる。
デビュー作「キューポラのある街」、問題作「非行少女」「私が棄てた女」、
ヒット作「青春の門」「青春の門・自立編」「夢千代日記」を残した映画監督・浦山桐郎、
五十四歳で亡くなり、今年は没後三十年になります。
今回、特集上映で「非行少女」と「私が棄てた女」を観ました。(シネ・ヌーヴォ)
「非行少女」 和泉雅子 浜田光夫 1963年 114分
この和泉雅子さんはすごい
「私が棄てた女」 河原崎長一郎 浅丘ルリ子 小林トシエ 1969年 116分
無名の女優・小林トシエさんの存在感、浅丘ルリ子さんの強い生き方に圧倒されます。
映画を見終わって、ずしりと重いものが残ります。
映画監督・浦山桐郎に、星☆☆☆みっつです。
写真は資料から。