本文を書く前からExcuse しておきますと(笑) 決して和文CW初心者の方を煽る意図はありませんし、ハイスピードこそが電信だ・・と言うつもりもありません。
私も初めは超QRSから始まりましたので、オッカナ・ビックリというのも人一倍経験している・・つもりです。私は和文CWにハマった後に5年程QRTをしていましたが、QRT前に「和文は始めたばかりなのでQRSでよろしく」と打たれていた局とも随分QSO頂きました。
そして5年経って再開しますが、ある局は5年前と変わらず・・そして別の局は結構なリズムでQSOを楽しまれています。「和文はノンビリとやるのが楽しいのだ」というご意見もあると思います。私も、そう思います。しかし、「ノンビリ楽しむ」と永遠に「ユックリ打電」とは意味合いが違うと感じています。
現在、和文CWを楽しむ各局は大変に親切で殆どの方が、初心者のQRSに速度を合わせてくれるはずです。しかし「そのままの速度で20回や30回のQSOはチョットなあ」と感じているかもしれません。また、QRS局も「QRSで何度もコールするのは申し訳ないなぁ」と感じているかもしれません。
つまりそれが度重なりますとQSOする相手局が「限定的」になってしまう・・という事だと思います。初心者同士のQRS交信もモチベーション維持の為には大変良いと思いますが、和文局が昨今減少しているようですが、それでも全国にはまだ数百局が存在している筈です。
それら未だ会った事の無い1st局ともどんどん出会いの幅を広げる事も楽しさ倍増の一つだと思うのです。
その為にも現在の速度よりも更に10%~20%アップの速度でQSO出来る事が近道だと思います。ある程度の速度でQSOしますと1回のQSOでの情報量が格段に増加します・そうなると様々なやり取りが可能となって毎日同じ局とQSOしても飽きずに楽しめる様になりますし、数局が集うラウンドQSOでもテンポよくQSOを進める事が出来ます。
これを可能にするのに近道は有りませんので、意識してチャレンジするしかありません。何回かQSOしているQRS同士局と示し合わせて「10%アップでやろうよ」とかQRSに同調してくれているOMに「取れないかもしれませんが、少しハイスピードでよろしく」と打ってみるのも良い方法だと思います。
昔から「モールスは解らなくなったら、電源を切れば良い」と言うOMもいる位で、私も欧文を覚えたての頃には何度も電源OFFにして布団に潜り込んだ事がありました。
相手局が「限定的」になってしまう・・もう一つに「バグ嫌い」「クセ・納豆嫌い」と初めから拒絶してしまうというのも有りますね。「癖符号とはQSOしません」と公言している方もいるようです。私もあまりにも凄い癖符号は苦手ですが、結局のところある程度の癖符号が取れないと、これまた「限定的」になってしまうと思います。
スルーするよりも寧ろ「エレキー使ってくださいよ」と打電する方がスマートだと思います。「癖符号に呼ばれるのがイヤ」という事でCQを出すことを躊躇している方もいるようです。これではいつまで経ってもCQが出せないのでは?・・と思います。
癖符号を排除することが和文CW・・いやCWの振興を促進するというのは、少々違うような気がします。DX局だって「とんでも癖符号」を打つ局や599を短点10個位出して10・・99と打ってくる局もいますよね(笑)
来年も多くの和文局とQSOしたいなぁ・・と考えていたら、このような事が頭に浮かびました。