私はYouTubeの無線関連動画を良く見るのですが、総通保有者の方が和文縦ぶれ電鍵を操作している動画を閲覧していました。
定番のHK808で電報文を打鍵している動画です。投稿者の方がどのような意図で投稿しているのか私には解りませんが、他人の打鍵風景を間近で見ることが出来るのは動画ならではだと思っています。
しかしコメント欄に目を移しますと・・それはもう酷いのです。「随分訂正が多いですね」位なら未だマシで、最も酷いのは「今の総通はこんなレベルで合格できるのですか。以前の私ならノーミスで打てますよ」といったコメントでした。これに対し投稿者の方は謙虚に「すみません。頑張ります・」と返していましたが(多分、大きなお世話だと思っているはず) 全く酷いコメントです。
以前、私も何本かの和文縦ぶれ電鍵動画を投稿していましたが・・やはり必ず変なコメントが付きました・・「こんな符号を送られた相手の通信士は災難だ」とか「なんだその指は・・なっとらん」等、同一の人からのコメントでした。どうもこの人は自他ともに認める「縦ぶれ電鍵の名人」らしく信奉者も大勢いた様子です。後年、この人はSKしたと知りましたが、当時は随分腹も立ち、落ち込みもしたものです。
この一件がありましたので、私は自分の和文縦ぶれ電鍵動画は全て削除しました。投稿する以上は覚悟の上だろうと言う方もいますが、当時は「反動式」の打鍵方法がどうにも理解・体得出来ずにヒントは無いのかという動機でした・・だったと思う(笑) それ以来、私は縦ぶれ電鍵は特に打鍵法に拘らず、自分の打ちやすい方法で打っています。
年齢を重ねて、過去の栄光を自慢したい気持ちはよーーく解るのですが、これでは地域の老人会などで「実はワタシ、一部上場の●●の部長だったんです」と言っているのと同じだと思います。こういう名人の話などは一文字単位で手首の動きや「トン・ツー」とやっているだけで実践の電報文や電文を打っているところを見たことがありません。・・今も残っていますが、女性の元通信士の方の動画くらいですネ・・これは惚れ惚れしますヨ
今回の動画の投稿者の方も気にせず、たくさん見せてほしいと思っています。
↓ これは「絆キー」です。シンプルですが、私はこの縦ぶれが一番打ちやすいです