エンゲル冷蔵庫 MT35F-Pを玄関でテストした後は、ジル520に持ち込んだ。
今回は、ここでテストする。
庫内の温度がマイナス18度まで下がるのは分かった。
電気はどれくらい食うのかな?
取りあえずマイナス18度で、一晩冷蔵庫を空のまま使ってどれくらい電気を食うか試してみた。
冷蔵庫のケースに貼ってある仕様。
モーターは日本製で、タイで組み立てらしい。
電気はサブサブバッテリーを満タンにして、充電系統、その他も全て切り離して冷蔵庫だけにする。
ちなみに、画像の温度計は、サブバッテリーからの電気で動いている。
スタートは夕方 18:05分 気温は24度。
翌朝の6時まで連続して動かすので 12時間だ。
冷蔵庫は常温からのスタート。
スタート時の庫内は23度だったが、2時間後の庫内はマイナス18度を維持している。
朝6時の車内の気温は21度。
12時間後の朝6:05のサブサブバッテリーの使用量は22Ahと中々優秀?
気温が低いので、こんなものだろう。
気温が高いとラジエターの冷却効率が下がるので、当然、電力は増えるが、コンプレッサーが12時間連続で動いたとして
2.6Ah × 12時間 = 31.2Ah となる。
次に、気温変化によるコンプレッサーの動作時間を調べてみた。
実験の精度を上げるために、壁の断熱を良くする。
柔らかい布団で冷蔵庫部分を覆った。
気温が20度、23度とFFヒーターを焚いて28度で試した。
20度のときにはコンプレッサーが動く時間は 8分動いて4分止まる。
気温が少し高くなった23度では、コンプレツサーは20度のときよりも1分間多く9分間動く。
気温が28度では、コンプレッサーは14分30秒ほど動いて止まる。
このまま気温が上がって30度を越えれば、コンプレッサーは連続運転になることが予想される。
そうなると、WAECOの冷蔵庫のように裏にファンを付けて冷却すればいいかも?
実験を終えて、布団を剥いだら側壁がうっすらと結露しているのが分かる。
スペースがあれば断熱シートを貼る等の対策を講じればさらに良いだろう。
ついでに、冷蔵庫の騒音を測ってみた。
ボクが耳で聞いて静かだのうるさいだの言っても、人によってうるささは異なるので数値で表した。
冷蔵庫のコンプレッサー部から1m離れたところに騒音計を置いてA特性で測る。
手元にあった騒音計は、校正されてないので2種類を並べて測った。
昼間はキャンカーの中でも色々な騒音が入ってくるので、夜中に測定した。
暗騒音は35db程度だ。
冷蔵庫が動いていると、39~40db程度となった。
デジカメのシャッターを切ったら針は大きくふれて50dbを指す。
騒音レベルは
大きく聞こえる、通常の会話は可能 50db ・静かな事務所
・家庭用クーラー(室外機)
・換気扇(1m)
聞こえる会話には支障なし 40db ・市内の深夜
・図書館
・静かな住宅地の昼
静か 非常に小さく聞こえる 30db ・郊外の深夜
・ささやき声
ほとんど聞こえない 20db ・ささやき
・木の葉のふれあう音
コンプレッサーから1m離れ騒音を測ったが、2m離れればもう6dbほど下がる。
と書いても中々分かりにくいが、ボクはあまり気にならなさそうだ。
快適化やトラブル事例はこちらに沢山あります。