命のカウントダウン(健康余命3605日)

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どこまで増えるのだろう?

2021-08-04 22:23:07 | 新型コロナウィルス
令和3年8月4日新型コロナウイルスの新規陽性者は、全国で1万4207人確認された。1万4000人を超えるのは初めて。

全国各地14の都府県で過去最多の新規陽性者数を記録した。東京都:4166人、茨城県:290人 栃木県:178人 群馬県204人 埼玉県:1200人 千葉県840人 山梨県49人 静岡県202人、新潟県:78人 三重県:74人 滋賀県:103人 京都府:277人 福岡県752人、沖縄県:602人が過去最多
 過去最多ではないが神奈川県、大阪府も1000人を上回った。
東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の関東1都6県で8,362人と全国の59%を占めています。そして新幹線でつながった地域に感染が広がっている印象があります。(千葉、山梨、三重、沖縄には新幹線通ってないですが・・三重以外は、東京都との人流は多そうですね)

 このままでは関東地方、沖縄県の医療は崩壊してしまう それを予測しての「感染拡大地域では、重症化が予想されない中等症以下の患者さんは原則自宅療養」を打ち出したのでしょうね。病床を確保するためにトリアージの様な線引きを感染の増加に対応できる様に線を引き直したのであって、それ自体は悪いことだと思っておりません。端的に言えば必要悪というか状態が悪化しているのだから仕方がない見直しであろうと感じます。でも、言葉が足りない。
 こんな説明では在宅医療に対するイメージが悪化しそうで、ちょっと悔しく感じています。
 在宅療養は、入院できないから止む終えず採る選択肢ではないのです。色々な理由で、在宅医療を選択される方がおられます。新型コロナ感染症の様な急性感染症では、入院加療の方が基本的に適しているでしょう。ですが、在宅医療の方が向いている状態も多々あります。貴方が慢性疾患である程度の「安定した状態」である場合、病院に入院しているより住み慣れた自宅で過ごしたいと思われるのではないでしょうか。またはがん末期の場合も、痛みなどの症状コントロールは自宅に帰られた方が上手くいくことが多いですし、自宅に帰られた方が生きられる日数が伸びるというデータもあります。

 急性疾患や事故などの場合の様な「この山を越せば状態は改善する事が見込める」場合は病院での集約的治療が適していますが、そうでないことも多いのです。自宅での療養なんて何もできないじゃないかと思われるかもしれませんが・・・・実はそうではないのです。手術やCT検査、MRI検査などの大掛かりな施設が必要な治療行為や検査は出来ませんが、酸素吸入、点滴治療は勿論、人工呼吸器を自分の部屋で使う事も可能でなのです。
 
 私の在宅患者さんの一人は、ALSという神経難病で、既に5年以上、在宅で酸素療法+人工呼吸器+中心静脈栄養という一昔前ならICU(集中治療室)でしか出来なかった治療を続けられています。5年間、ご自身で呼吸することも食事る事も皆無な状態です。勿論、ご家族の負担は大きいことは間違いないですが、多分、入院されていたら、こんなに長く生きておられないと私は思っています。重ねて言いますが、在宅医療は病院に入れないから選択せざるを得ない貧乏くじではありません。そこが今回誤解されそうで、悔しいです。在宅医療に向いたシチュエーション、入院加療に向いたシチュエーション、上手く使い分けていただけたらと思います。今回は、入院加療が適している急性感染症がやたら増えてしまったために、入院加療をする人の選別を厳しくせざるを得ない状況になってしまった。これは、デルタ株の蔓延もあるでしょうが、有効な策を打てなかった政治の失敗もあるのでしょう。

 兎に角、今の状況では、新規陽性者の発生を抑えるしか現状を改善させる方法は無いと考えます。そのためには、国民1人日1人が自分が感染しない様に、周囲の人を観戦させない様に気を付けていくしかありません。可能であればワクチン接種を受けてください。無理ならば、感染の可能性の高い行動を避けましょう。

 このまま感染拡大が続くと、日本中の医療がおかしくなってしまいます。一人一人が自分の、そして周囲の感染を予防する。感染抑止には皆の意識向上が一番の近道であり、最も安価で最も効果が大きいと信じています。

新型コロナの在宅医療

2021-08-04 07:26:21 | 在宅医療
新型コロナ感染症がワクチン接種が進んでいるにもかかわらず拡大を続けています。

政府は、感染拡大地域での入院制限方針を発表し、波紋が広がっています。

症状が重くない患者は入院させない。ホテル療養も基本的にさせず、自宅で療養しなさい と、言いだしました。

東京近郊では、それだけひどい状況だというわけです。

自宅で療養すると、家庭内感染の可能性が拡大します。そして、勿論病状の変化に対する対応も遅れます。それでも、在宅で療養しろというのは、入院やホテル療養に数的余裕が無くなってきた、そして今後更なる感染拡大が予想されるからでしょう。

在宅医療は、訪問看護を中心とするチーム医療なのですが、はっきり言って対応能力の個別差が大きいです。訪問看護は複数人でステーションを形成していますが、医者は多くの場合一人です。

勿論、病院医療にも「当たりはずれ」があるのですが、病院には複数の医師がいます。在宅医療の医師は、「取り換え」が効かない事が殆どです。当たりはずれが大きいです。

これは、誰も言いませんね。(長尾先生以外)

在宅医療は良いですよ とは、皆が言いますが・・・・ネガティブな面も存在します。

大橋巨泉さんの在宅医療が失敗に終わった様に、「痛い在宅医」も存在します。(長尾先生の「痛い在宅医」読んでください)

痛い在宅医に当たる確率を下げるためにも・・・

新型コロナワクチン、接種してください。