たった今、緊急往診から帰ってきました。
胃瘻(PEG)という胃に食べ物を直接注入するチューブのトラブルでした。
胃瘻チューブは下の図の様になっていて、風船を膨らませて抜けにくくしているのですが、その風船が破けてしまってゆるゆるになっちゃっていました。
風船が何故破けたのか不明です。
胃瘻チューブがおかしいと言う家人の訴えで緊急訪問した訪問看護師から連絡を貰いました。
「抜け落ちないようにテープで固定してください。明日、訪問しますから。」
と、言ったのですが、家人の不安が強いため、往診することになりました。
今日は、久しぶりに真菅のイタリアンレストラン ロアジでゆったりとディナーをいただいたので、勿論キコシメシテおりました。
今日は、久しぶりに真菅のイタリアンレストラン ロアジでゆったりとディナーをいただいたので、勿論キコシメシテおりました。
それもあって、明日で良いでしょうと、主張したのですが・・・迎えに行きますから!という看護師さんに押し切られました。
胃瘻交換はトラブルが無ければ超簡単です。今回も3分くらいですべての手技が終了しました。送迎してくれた看護師さん、有能な方ですので、彼女だったら十分出来たと思います。私よりうまいかもしれません。でも、してはいけないのです。
特定行為研修という面倒な研修を受ければ可能になります。しかるに、私達医師は(少なくとも私が医師になった35年ほど前は)胃瘻交換も尿路カテーテル挿入も全く研修せずに医師になりました。そして、医師免許さえあれば、医療行為は全てOKでした。極端な事を言えば、医師免許を取ったその日に
開業医になる事も複雑な手術をする事すら可能なのです。日本の医師は、野放しにされ過ぎていると私は思います。良心による自制で、なんとかなっていますが、そのうちに変な奴が出て来て、変えざるを得なくなる時がくっると思います。
その反対に、看護師に対しては規制が強すぎます。特に、訪問看護師に出来る医療行為の範囲を増やさないと、日本の在宅医療は前に進まないと私は感じています。
出来る訪問看護師は。へなちょこな医師よりも余程有用です。
ただ、個人差は大きいですし、規制を緩めればいいというものでは無いとも思いますが・・・・兎に角、ベテラン訪問看護師の出来る医療行為の幅を拡大することには大賛成です。
今日、夜間往診し、有能なベテラン訪問看護師に助手に着いてもらって胃瘻ボタンを交換して、そう実感しました。
訪問看護師の活動範囲を広げる事に私は大賛成です。それが訪問看護師のやりがいにもつながり、数を増す事にもつながると思っています。