毎日新聞より転載させていただきました。
https://mainichi.jp/articles/20200725/k00/00m/040/235000c
https://mainichi.jp/articles/20200725/k00/00m/040/235000c
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に対する嘱託殺人の疑いで医師2人が逮捕された事件で、山本直樹容疑者(43)=東京都港区=が医師免許を不正に取得していた疑いがあることが、捜査関係者などへの取材で明らかになった。厚生労働省も事情を把握しており、山本容疑者の医師免許取得の経緯について調査を始めた。
捜査関係者などによると、山本容疑者は東京都内の大学の医学部に通っていたが中退した。その後、アジアの学校に留学したという。2010年に医師の国家試験を受験する際、海外の大学の医学部を卒業したと厚労省に申請していた。しかし、京都府警がこの大学に照会したところ、卒業は確認できなかったという。
海外の医学部を卒業した人が、日本で医師国家試験を受けるためには、医師法の規定に基づき、書類審査や日本語診療能力の調査を経て受験資格を得る必要がある。
山本容疑者と共に逮捕された医師の大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市泉区=は厚労省の医系技官だった09年ごろ、医師免許の国家試験などに関わる部署に所属していたという。
大久保容疑者は弘前大卒だが、山本容疑者が都内の大学に通っていたころ、大学間の研究グループを通じて知り合い、親交を深めてきた。大久保容疑者が山本容疑者の学歴に関わる事情を知っている可能性もあるという。
山本容疑者は泌尿器科が専門で、ED(勃起不全)治療専門のクリニックの院長。2人は共著で、病死と見せかけて高齢者を殺害する方法を説く電子書籍も出版している。【千葉紀和】
海外の医大を卒業して、日本の医師免許を合法的に得る方法は公的に認められています。普通ならば全く後ろめたい方法ではありません。
https://www.med-pass.net/overseas/
海外の医大卒で日本で活躍されている医師も大勢おられると思います。
今回の嘱託殺人事件で、この二人の有罪を確定させるには長い道のりが必要だと思います。ただ、死に至らしめた原因物質が手に入りにくいバルビタール酸系物質を使用したらしいので、その薬剤を手に入れた経路を確定できれば、容疑は濃くなると思います。しかし、安楽死に関しての論争があり、亡くなった本人が死ぬことを強く希望しておられたことは確からしいので・・・この裁判は長引くでしょう
しかし、医師免許の不正取得が事実であって、それに、当時厚生労働省で医系技官であった大久保容疑者がそれに関与していたことが明らかになれば、こちらは比較的短い期間で有罪が:確定し、2人ともの医師免許取り消しが確定するでしょうね。海外の医大を卒業していなかったのに日本の医師国家試験の受験資格を得たのは、何らかの工作があったと思われます。
それにしても、マンガ ブラックジャックに登場する ドクターキリコが実在するなんて、想像できませんでした。手塚治虫さんの想像力は偉大ですねぇ。
手塚治虫さんの医師免許は本物です(本名なので、虫はついていませんけどね)・・・・・ですが、医学の道をあきらめて、マンガの道に邁進していただいたおかげで、日本の漫画文化は、世界でも突出したものとして花咲いています。
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