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私は、普通の日常生活が大切なのだと思っています。
その日常生活を守るために訪問診療を行っています。
入院すると、日常生活が破壊されますから。
短期で済めば、入院生活も大きな問題ではありませんが、長期になると、入院生活は日常生活とはなじみが悪くて・・・色々と問題が生じてきます。
要するに、入院生活と言うのは獄中生活と同じなのです。
入院すると入院歴が付きます。
入獄すると前科が付きます。
そのほか、大した違は無いと私は思っています。
入獄すると前科が付きます。
そのほか、大した違は無いと私は思っています。
病状の安定した慢性疾患では、鍵のかからない入院生活よりも、自宅(借り家でもアパートでも自分のテリトリーなら自宅です)で過ごされる方が病態は安定することが多いです。特にがんの末期などは・・・・
がんの末期には「ホスピスへの入所」がベストだと思われている方が多いですが・・・・施設ホスピスよりも、自宅でのホスピス療養がベストである事の方が余程多いです。
ホスピスとは、施設の事ではありません。ソフト、思想なんです。
ホスピスとは、死が迫っている患者とその家族の苦痛を最小限にすることを主な目的とするケアのプログラムであり、またその概念を意味します。 米国では、ホスピスは、居住場所で重病患者を支援するために広く利用されている唯一の総合的プログラムです。 ホスピスプログラムは症状の軽減を優先し、診断検査や延命治療をほとんど行いません。
患者さんとそのご家族のご要望を最大限に取り入れる事が苦痛の最小化につながると思い、その実現を目指していくのがホスピス活動です。決してホスピスと言う名の施設に閉じ込める事が目的ではありません。誤解なきようお願いいたします。
2年前に肺がんで亡くなった主人は、死ぬ6っか月前までキャンパーを運転してポルトガルへ行っていました。寝込んだのは1っか月だけ。毎週ホスピスのナースが来て症状を見、聞くだけでした。
死ぬ1週間床ずれがひどいからとアレンジして病院の電動のベッドを持ってきてくれ、亡くなる3日前までトイレに歩いて行ってました。私一人で看取ったので悔いはありません。
お話の内容を聞くと、部隊が日本ではないような気がするのです。ポルトガルでのお話でしょうか?
海外では在宅ホスピスはナースが中心的存在ですし、日本では在宅医が中心的存在になります。
私は、日本でもナースが中心に回るようになれば良いなと思っているのですが・・・なかなか難しいです。
英国からポルトガルへはスペインフランスを通って1週間かけてキャンパーを運転していきますが、2019年12月から2020年1月には末期がんの主人とフェリーで英国南からスペインの北まで行き3日間でポルトガルへ行きました。
主人の最後の1か月はコロナ規制の真っ最中、ドクターには一人もあっていません。
壮絶で鮮烈なご経験ですね。ドラマ仕立てで見てみたいです。何か記録を残されることを強く希望します。キャンパーに電動ベッドが入るのですか?キャンパーも凄いけれど、訪問看護師も応用が効きますねぇ。日本だと、医療制度自体、機転が利きません。キャンパーに訪問看護や訪問診療なんて出来るのかなあ?聞いたことが無いです。感動に満ち満ちたご体験、教えていただいてありがとうございました。
ちなみに「旅に出よう」と言うのは、ご主人さんの発案ですか?
それでもう人生を大いに楽しんだから、治療はしないということで、その年の12月から翌年1月の2か月をポルトガルまで自分で運転していってきました。
その年6月に寝付いて自宅看護になり、ホスピスからナースが1週間に一度来てくれていました。
死の1週間前に病院からの貸し出し電動ベッドで寝ていましたが一度もドクターには会ってなくて家庭医は死亡診断書にサインできない。検査医から死亡診断書を貰うので、お葬式も31日後でした。彼は88歳でした。
そうなんだ、何とかお二人の現実の姿がおぼろげながら姿を現してきました。
素敵ですね。私もそんな最後の旅に出たいなぁと思いました
私たち夫婦にはそこまでの信頼関係は今のところないです。
何とかこれから先、築いていきたいと思ってはいます。
素敵なお話を披露していただき、本当にありがとうございました。
reikoh6さんご夫婦がされた行動こそがホスピス精神に則った行為ですよね。在宅ホスピスを広げていく活動をしている仲間たちに、こんな応用形もあるのだよと自慢話にできます。ありがとうございました!!